今日、いつも楽しみにしているポプラさんのブログ「ロンドンつれづれ」の最新記事、「ファンってなんだろう?」を読み、その冷静さ、分析に感銘を受けました。
今日、書くことは、単に前から「なんでだろう?」と思っていたことを、自分なりに分析したものです。特定の誰か…というわけではなく、分析厨wwですので、疑問に思ったことを考えていくのが楽しいだけですww
去年のGPFで羽生君のロミジュリで衝撃を受け、大ファンになりましたが、フィギュアスケート自体は以前から見ていて,古くは伊藤みどりさん、プル&ヤグ、真央ちゃんと移行していきましたが、フィギュアスケートを見るのがなんとなく疲れた…と思って、見るのをやめたのが、バンクーバー後でした。
そう、あのキム・ヨナVS真央ちゃんのバンクーバー狂想曲です。
男子の4回転回避の流れにもガックリきていたのですが、あのキム・ヨナバッシング、国は関係ないのに、韓国が全て仕組んだとかなんとか(大体スポンサーはほとんど日本の企業なのに、真っ先に疑われてもおかしくないのが日本なんですがww)…今となってみれば、プロトコルを見れば、よくわかることなのですが(でも、フリーの点数が高すぎたかなとは思いますが)。
羽生君もずっとバッシングされてきたのはご存じのとおりだと思うのですが、ちなみに私のところにもお客さん来たよ~♪、「羽生君のファンはそんなことしない!」という声が以前からありましたが、私はそれにはちと疑問がありました…汗。実際、今回のCOCでは、一部で狂信的といってもいい行動をとられる方々が…意見を書いたブログに凸したり、いろいろ。
以前から少し思っていましたが、フィギュアスケートのファンって、他のスポーツのファンと少し、いや大分違うなと。スポーツ選手のファンというより、宝塚や歌舞伎のファンに近いところがある。
羽生君ファンになる前は、サッカーとテニスを良く見ていたので、なんでだろう、どこが違うんだろうと思っていました。
フィギュアスケートと他のスポーツとはどこが違うのか。
一言で言えば、
フィギュアスケートの競技現役選手が「未完成」である、ということです。
ここに、大きな要因が潜んでいるような気がします。
他の人気スポーツ…野球、サッカー、テニス、バスケ、アメフト、バレーボール、ゴルフ…テレビで放映される選手達は、ほぼ「プロ」。また、メディアに出る年齢も、野球、サッカーこそ高校野球などありますが、高校卒業後、18才以上というのがほとんどだと思います。
また、メディアに登場するとき…選手達は、「プロ」「完成した選手(プロフェッショナル)」として登場します。
そのため、ファンはその選手を応援しますが、完成された選手、プロを応援するのであって、ある程度の距離感を持って、応援することになります。そのため、思い入れ…例えばフィギュアスケートにありがちな「庇護」みたいな感情は芽生えにくいだろうと思います。(この「庇護」感情こそが、今回のCOC騒動の元凶だと思う。)
一方、フィギュアスケート…ジュニアの頃、小学生の頃から一人でリンクに立ち、テレビ放映され、真央ちゃんや羽生君のようなトップ選手は、中学生の頃からメディアに登場しはじめます。
フィギュアスケートの華は、やはりオリンピック…女子は、十代の金メダリストがほとんどで、男子も20代前半の金メダリストがほとんどです。
他のスポーツなら、メディアにもほとんど登場しない年齢です。
そして、一番人気がある現役選手は、全員「アマチュア」、未完成。
未完成の現役競技選手が一番人気があり、プロはスケオタのお楽しみでしかない。
例えば、荒川さんの演技は、世間一般的にはトリノのトゥ-ランドットで止まっており、その後、荒川さんがプロになって、どのようなプログラムを滑ったか、というのは、相当なフィギュアスケート好きでしか知らないことでしょう。
未完成の少年・少女を小さい頃から応援するがゆえに、失敗しつつ頑張る選手達を応援していく中で、いつしか同じような自分自信の感情とか実体験を重ね合わせて、ねじり合わせて、つかず離れず、ということがしにくくなっていくのかもしれません。
未完成の魅力ですね…。
実は、私もそういう危険性を感じたので、ブログを書き始めた部分があります。
客観視する必用があると思ったのです。
ちなみに、個人的には、ファンになった当初から、羽生君のプライベートにはほとんど興味ないです。
なので、CMもあまり興味ないし(キシリファイルはもらっているけど)、好きな曲とかもあんまり興味ないし、ただ、この類い希な、奇跡のような素晴らしい羽生結弦というスケーターの演技をできるだけ見たい、応援したい、それだけです。
もともと遠い存在だし、近い存在になったこともないし、過去もこれからも、近い存在であることはないと思う。
自分自身では、ファンはファンでしかなく、どんなに応援していてもお互い他人であり、羽生選手は選手、フィギュアスケーターでしかないと思っている。羽生選手だから、ということではなく、元来スポーツ選手を応援するというのは、そういうことは当たり前、前提だったはずなのに、ことフィギュアスケートでは、この点が忘れられがちのような気がします。
あ、でも夢は持ちますが…(;^_^Aオリンピックで2連覇しないかなとか、神演技こい!とか。
羽生選手の飽くなき挑戦の姿勢に刺激をもらうことも多々あります。
恐らく羽生選手のようなフィギュアスケーターは、今後数十年、出てこないと思います。
日本から、というわけではなく、世界から、です。
フモさんも書いてましたが、メッシとかクリロナとかペレとか、フェデラーとか、カールルイスとか、そんなレベルです。
そろそろ、解放してあげたい、この狭い世界から。
もうすぐ20才になる君は、すでに未知なる世界に向かって船をこぎ出しているというのに、あっちへこっちへと羅針盤を狂わせるようなこと、したくない。
なんともったいない!
彼は日本だけでなく、世界のフィギュアスケート、100年近くにわたるフィギュアスケートの歴史の結晶、宝物のような存在だと思います。だからこそ、海外のコメンテイターがあんなに言及するわけで。
外野が何か言ったところで、その方々は羽生選手に何かあったとき、責任をとるのでしょうか?
否。
結局、責任とるのは、羽生選手自身です。
だからこそ、彼は自分で決断し、行動する。
羽生結弦選手へ
。
何があっても、遠くからこっそり応援しています。
早く、でもじっくりケガを治して、長く、なが~く素晴らしい演技を魅せてください。
最後に、ぐだぐだと語ってしまい、気分を悪くされた方もいらっしゃったと思います。
羽生選手が、周りの声に押しつぶされそうな気がしましたので、かねてから思っていた考察を書かせていただきました。
最初は羽生君バッシングの原因を考えていたのですが…。
こわ~こんなこと書いて、こわ~。
こんなこと書いてますが、一応羽生選手の大ファンです。
PS:あと、羽生君ファンにソチ前ソチ後で区別つけるのもなんとも…好きではない。新規ファン層がフィギュアスケートしかスポーツ観戦をしていないことを前提にしていると思うんだな、その考え。実際は違うと思うけど。
【追記】
今回のCOC狂想曲で感じたのは、熱狂的なファンとアンチは紙一重だということでした。
各方面で色んな意見がありましたが、色んな意見があって当然だと思います。しかし、それ以上に気になったのは、ごく一部のファンがその色んな意見に対して過剰に反応したり、凸コメしたりする、前のめりな姿でした。
羽生選手を応援したい、擁護したいという気持ちはあるのかもしれませんが、私には、その後ろ姿はかつて見た羽生君アンチの裏返しの姿のように見えました。
熱狂的なファンは、ふとしたきっかけで他の選手のアンチに簡単に変わる可能性がある。
このことは、自分も肝に銘じておこうと、あらためて思いました。
まあ、早い話が、マスコミなんかは「彼らもこれで飯くってるんだから」仕方ないぐらいでええんでないかとwwいちいちこんなのに過剰反応してもさwwなんかね、反応がナイーブすぎるんですよね…。
○最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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