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アシンメトリー・SEIMEI。

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宮城で放送された「スポルたん」の中で、さっそく羽生君の「SEIMEI」がフルバージョンで放送されたようですので、動画をリンクします(動画をあげてくださった方々、ありがとうございます。)
あと、既出ですが、NHKのインタビューも。

○H27.6.20 スポルたん放送分(kuwakuwaさま)

○H27.6.15 NHKインタビュー

○H27.6.16 NHKインタビュー

このインタビューを見てみますと、やはり始めに「安倍晴明」ありきでなく、「和の世界」を表現しようと考え、いろいろ音楽、映像などを見聞きした結果、モチーフを「安倍晴明」とした。。。ということかなと感じました。

DOIで見た時に、これは好みだと思ったのですが、1回しか見ていないので、すでに細かいところは記憶の彼方でした。

もう1回、あらためて動画で見て、やはり、このプログラムは羽生君にとって挑戦でもあるけど、ぴったりだと思いました。

白いリンクの上で演技しているのを想い浮かべると、このプロは照明有りのアイスショーよりも、競技会場の白いリンクの上での演技の方が、より鮮烈だろうと感じました。

音楽がいいです。

笛の音のバックに流れる、不規則な太鼓の音。

アシンメトリー、非対称、和のビート。

この不規則なリズムはプログラムとして滑るのは難しいですが、実に斬新だと思います。

今までにあった和風のプロからしても、ここまで和を全面に押し出しているのは珍しいのでは。

羽生選手の型にはまらない奔放さと、不規則なビートが同期していて、緊張感、ドキドキ感が高まる構成になっている。。と思う。

4Sの後のかがんだ姿勢のままイーグルでポーズをとる、一連の流れがとてもかっこいい。

全体的な振付も、彼独特のスタイルである、伸縮性のある動き、スケーティングにとても合っていると思う。

最後のコレオシークネンスも、実際のプログラムではどのような前後になるのかはわかりませんが、前の静かなパートとの対比が良いです。

振付もなんというか。。。すごく躍動感溢れる、3Dな振付になっていると思います。上下左右、まんべんなく動きがあるというか。。。

会場で見ていて、一番驚いたのが、とにかく速い!ということと、コレオシークエンスのところは動線に躍動感があります。上から見ていてもとても美しいのです。

これは、羽生君のスケートの特徴だと思ってます。

中国杯で初めてバラ1を見た時、そのスケートの描く動き、ラインの美しさにびっくりしたものです。(これはバトルせんせのおかげでもありますが)

正直、オペラ座はその部分ががが。。。最後が物足りなかったのお汗。

上から見て美しいのは、個人的には、男子シングルは、羽生君、パトリック、プル様、町田君が素敵です。

とにかく、個人的には期待しかないわ~。

スケートカナダでは、フリーは

ショパンメドレー、ウィルソン振付の流麗なパトリックと、

和の旋律、ビートが息づく陰陽師羽生の激突か。

パトリックのショパンメドレーは、彼らしい、一定のリズムを刻む、バランスの取れたプログラム。

対して、羽生君のプロは、不規則な和のビートが息づく不完全であるが故の和の美の世界のように感じる。
私は、羽生君ほど突出していて、不完全で気まぐれで、まるで金継ぎ割れ茶碗のようなスケーターはいないと思っている(もちろん精神はこの上なく成熟してはいますが)。
そのため、このアシンメトリーな、不完全さを醸しているプログラムは、彼そのもののように感じます。

このプログラムを見て、なぜ今までのクリケットのフリーのプログラムがしっくりこなかったのか、わかったような気がした。物語を演じるwwwwというプログラムだったとうのもありますが、綺麗すぎる、バランスが良すぎる、というのもあったかと。

シンメトリーか、アシンメトリーか。

最初は観客もジャッジもとまどうかもしれませんが、世阿弥の言うように、「珍しきが花」だと思うので、全貌が明らかになるであろうフィンランディア杯を待ちたいです♪

。。。もし完全版を見て、「違った。」ときにはゴメンしてwwwwwww

最後に、参考までに、パトリックのショパンメドレー(2014JO)の映像を貼ります~。

○Japan Open 2014 パトリック・チャン 「ショパンメドレー」

羽生結弦
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コメント

  1. 赤毛のアン より:

    ショーバージョンだけでもすっかりハマってしまいました。私は歴史も好きなので、遠い奈良、平安時代に想いを馳せていますが、晴明伝説も読んだので、その影響か長い尾の白狐が上に下にと空を舞い闘っているようにも感じたり。結弦くんの表現しようとするのは晴明というよりも、、というのはインタビューでも説明されていますが、この動画を見た時、ちいこさん解説を改めて確認した感じでした。
    笛の音が脳内から消えない(笑)音楽のチョイスもとても良いですよね。古からの和の世界観、コレオでの高揚感も感じました。過去のプログラムがあったからこそ、この様なプログラムがハマるのだろうなと思っています。今年こそのプログラムなのかもですね。
    いつもながら素敵記事ありがとうございますm(_ _)m

  2. KEI より:

    わー!動画諸々リンクありがとうー。
    ヽ(・∀・)ノ

  3. ちいこ より:

    >赤毛のアンさん
     アンさんもセイメイにどはまりですか~?私もです。つくづく、DOIの今日の放送が関東のみなのがうらめしい~泣。
    アンさんがおっしゃる、白狐の長い尾が上下に。。。というの、わかります。とても幻想的な雰囲気があるプログラムですよね。白狐はあの世とこの世をつなぐ存在といいますし。。。
    音楽も、とってもいいです!このショーバージョンにアップテンポのステップシークエンスも加わるのか~静と動の対比が見物なプロになるかもですね。アンさんがおっしゃるように、今までのプロがあったからこそのプログラムなのでしょう。
    いつもありがとうございます(^O^)

  4. ちいこ より:

    >KEIさん
     KEIさん、どういたしまして~。
     DOIの放送は、関東以外では7月放送なの~泣。一部は動画であがってくるかもしれないけど。

  5. にっこり より:

    ちいこさん♫
    いつも、ちいこさんのズバッと明快な記事を楽しみにしています(*^^*)♫
    SEIMEI、観ましたー(会場でも)
    アシンメトリー、ほんとに同感です!
    型にはまらない、不規則な舞い
    日本で独自に生まれ、根付いた「芯」のような印象すらありますー
    全くもって、羽生さんにどハマりとしか言いようがないですよねf^_^;)
    きっと代表作になるんでしょうね!!

  6. ちいこ より:

    >にっこりさん
    にっこりさん、お元気でしたか?♪
     セイメイの型にはまらない独特の浮遊感というか、音楽も。。。羽生君にぴったりですよね!あの笛の音も実に似合っていて、競技会場でどんな相乗効果が出るのか、早く見てみたいです(^O^)羽生君のファンになってから、秋がくるのが待ち遠しくなりましたww
    同じく、きっと代表作になるだろう、そんな気持ちです!

  7. あいあい より:

    おお!アシンメトリー。新しい解釈ですね。
    そんなことは考えもつきませんでした!
    確かに曲の中の太鼓のリズムの存在感は大きい。というかどんどん大きくなる。
    脈動している感じ…それがどんどんうねって大きくなっていくイメージがしました。
    ショーバージョンではカットされているステップシークエンスがこの太鼓のビートとシンクロしたら・・・ちょっとすごいプログラムになるんじゃないかと妄想しています。
    そうそう宇宙は、アシンメトリーから始まったそうですね。
    ゆづのアシンメトリーな宇宙を氷上で観せてほしいなぁ。←ポエマー過ぎますねw
    それと、ちいこさんが買われたというNHKの風姿花伝の本は土屋さんの本でしょうか?
    尼で紹介文を読んでいたら面白そうなので購入してしまいましたw 
    ご紹介頂いてありがとうございます!
    実は羽生結弦という選手を応援するようになってから、世阿弥の風姿花伝を思い出してちょくちょく読んでいました。
    なんでしょうか、やはり表現するということに於いてフィギュアスケートと相通じるものがあるような気がしたんですよね。
    彼にはフィギュア界の世阿弥になってほしいなーとかねwww
    世阿弥はすばらしい理論家だと思いますが、羽生君もかなりの理論家だと思うので。

  8. 寧々 より:

    動画のアップありがとうございます。
    しっくりこないだろうと思ってたのに、あっという
    間に終わってしまいました。
    選曲の良さかな?緊張感・・とちいこさんが言ってるあたり、わかるような気がしました。
    音楽が緊張感を醸し出し…一気にジャンプ。
    緊張が解けて、静のパートへ・・。
    正直、まだ何とも言えないのですが好きになれそうです。コレオは素敵ですしね。
    ちいこさんの表現は、いつも思ってもないような視点からですね。上から見たり、バランスで見たり。本と、勉強になりますし、楽しみです。ありがとうございます。
    ルッツルッツこんにちは様(素晴らしいHNですね)、反応ありがとうございました。
    ルッツ様のどんと来い、見習いますよ~。私も化学反応待ちます。
    もう何でも来てって思ってたら・・・わあ、Pちゃんの動画!!羽生君頑張れ…。

  9. ちいこ より:

    >あいあいさん
     SEIMEIの太鼓のリズム、いいですよね~。心、命の鼓動のようです(はいでたポエマー)
    もし、あいあいさんのおっしゃるように、ステップシークエンスの部分の音楽が和打楽器のビートだけだったりしたら、もうそれだけで感涙です!
    テサモエのバンクーバーOPでのSDのフラメンコがそうで、それを見てから、羽生君がこういうステップを踏んでくれたらきっとはまるはずと思っていたので。
    このプロは、羽生君の中の宇宙を解放させるプロになるんじゃないかと、そう思ってます~(またでたポエマー)
    NHKの風姿花伝本は、そうです、土屋さんの本です!私も途中までしか読んでいないのですが、単なる現代語訳ではなく、現代社会にもマッチするような解説がとてもいいです。
    フィギュアスケート界の世阿弥。。。いいですね~。理論派も同じだし、フィギュアスケート全体、後輩達のことを考えているのも同じですよね。美少年なところも同じです( ´艸`)

  10. ちいこ より:

    >寧々さん
     SEIMEIは、まだ全体像がわからないから、なんとも言い難い部分もありますな~。糸がピンと張り詰めたような、そんな緊張感があります。
    視点のこと、ありがとうございます~。そんなに意識はしていないのですが(///∇//)
    Pちゃんの動画は久々に見たのですが、やっぱり凄いです~アセアセ。

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