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中国国内選手権でのボーヤン・ジン君の衝撃。

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昨日から、萬齊&ゆづるとか、KENNJIの部屋でCOC話で30才はおばちゃんおっさん発言があったりしたわけですが。
明日からそーた君の大一番であるJGPや大物登場のネーベルホルン杯も始まるので(今夜はラグビーもある)、書きかけだった、先日の中国国内戦でのボーヤン・ジン君の衝撃についてお話しをば。
といっても、元がずぼらなため、結果を表にしたりグラフにしたりすることはないのですが。。。
中国国内大会でのボーヤン・ジン君の何が衝撃だったかと言えば、まずSPで「4Lz+3T,3A/4T」と、世界初とも言える大技を完璧に決めたこと、そして、超高難度故にTESの基礎点が非常に高くなっていることです。
これが、リッポン君のリッポンルッツのようにバクチ。。。失礼w決まるかどうかわからない代物であれば、別に、ですが、見事に決めて、加点も高く出ています。
羽生君と比較すれば、以前のプログラムではありますが、SPのパリの散歩道が世界最高得点だった時のプロトコルより基礎点が5~6点高く(スピン,ステップ込み)、加点もつけば、PCSでいくら頑張っても追いつけない、ということになります。PCSは1項目最高10点で、×5項目でSPで50点、FSで100点が最高で頭打ちになるためです。
羽生君としても、PCSの面では全項目10点満点を出したとしても、SPではあと約5点、FSでは約8点の上積みしかないわけで(しかもシングルで10点満点が出ることはほぼない)、もっと点数をあげようとしたら、TESをあげるしかないわけです。

しかし、ボーヤン君の構成が本当にうまくいけば、PCSが低い分を軽く取り返せる計算になってくる、と。
今までの、「PCSを上積みした上でTESをガンガン上げる」、という方程式を飛び越えていく、過去の例があてはまらないケースになるかもしれないわけです。
全部成功すればのお話ですがww

しかし、TESに偏重した構成だと、ジャンプが失敗したときのダメージが大きいのですよね汗。
パトリックや羽生君がジャンプを失敗してもそれなりの点数が出るのは、基礎体力であるPCSが高いからな訳で。
特に、オリンピックではあまりに無理な構成にすると、緊張のあまり、一番不安な部分が増幅して総崩れ、ということも汗。
そして、アメリカのネイサン君が全米ではフリーに3本クワドを入れるよ!と言ったり、サモヒン君もクワドを複数本決めたり、何気に、パトリックは4Sをマスターしないと、年々厳しくなってくるのではという悪寒。
きっと、ピョンチャンではFSにクワド3本がトップの条件になるんでしょうな。
う~ガクブルです。。。
とりあえず、NHK杯が楽しみなような、怖いような、です( ̄Д ̄;;
【中国国内選手権2015】
プロトコル
☆総合1位 ハン・ヤン


ハン・ヤン SP「シング・シング・シング」 ローリー・ニコル振付 SP2位 94.25点(TES51.90点 PCS42.35点)


ハン・ヤンFS「ロミオとジュリエット」 ローリー・ニコル振付 FS1位 181.86点(TES95.86点,PCS86.00点)

☆総合2位 ボーヤン・ジン


ボーヤン・ジン SP 「タンゴ・アモーレ」  SP 1位97.84点(TES 58.69点 PCS 39.15点) 

軽々と4Lz+3T,後半の4Tも跳んでいる上、国内戦とはいえスピン・ステップもレベル4を揃えてきています。
昨シーズンまであったロボット感(失礼)も消え、体の動きもしなやか。
ボーヤン・ジン FS 「ヒックとドラゴン」  FS 2位 172.85点(TES95.65点 PCS78.20点)

ジャンプやフライングシットスピンのところで転倒はあったけれども、全体的には良くまとまった演技。フリーになると、まだ体の動きがおざなりなところが見受けられるますが。。。汗。
PCSの中のINやPEの項目が今後上がっていくかどうかは?
○羽生結弦 パーソナルベストスコア(H27.9.22時点)
SP「パリの散歩道」2014ソチオリンピック
Yuzuru Hanyu Breaks Olympic Record – Full Short Program | #Sochi365
101.45点(TES54.84点 PCS46.61点)  ※男子シングルSPの世界最高得点

FS「オペラ座の怪人」2014GPF
羽生結弦選手2014グランプリ・ファイナルFS(B・ユーロ解説翻訳)
194.08点(TES103.30点 PCS91.78点) 

参考までにPCSの鬼である、パトリック・チャンのパーソナルベストスコアプロトコルも
SP 98.52点(TES52.34点 PCS46.18点)2013エリック・ボンパール杯

○パトリック・チャン SP「エレジー(ラフマニノフ)」2013エリック・ボンパール杯
(←凄く高画質のを見つけたー!)


FS 196.75点(TES100.25点 PCS96.50点)2013エリック・ボンパール杯 ※男子シングルFSの世界最高得点

○パトリック・チャン FS「四季(ビバルディ)」2013エリック・ボンパール杯


こうして観ると、羽生君とパトリックの演技はやはり一際凄みがありますね。
羽生君のは宙を舞っているよう(個人的には2013GPFロミジュリがまさにそう)。
いくらTESが高くても、このような演技が良いな。。。
あと2~3年でテン君やハビ以外に他の選手がどこまでこの領域に迫ってくるのか楽しみです。

コメント

  1. さきちゃ より:

    ボーヤンくん4Lz・・・
    噂に聞いていたけど・・・ホンマに跳べるんや・・・
    4Lz+3T でじゅうきゅうてんきゅう?!
    ポカーン・・・・(゜д゜;)
    こ、構成が・・・
    普通に4Lz入れて、4S入れて~の4T二発って
    クワド4つ!!!
    ポカーン・・・・
    ジュニアのネイサン君しかり、サモヒン君しかり・・・
    草太もしょーまも結弦さんまでもポカーンかも知れないな・・・・・・・・・・
    ええと、明日の夜中からだったかな?草太の正念場
    もうホンマに怖いよぉ・・・

  2. 赤毛のアン より:

    私もね、PCS比較を羽生くん、Pチャン、テンくん、ハビ、などでついていろいろと最近やってたのよ。Pチャンも気になるし。ボーヤンくんはジャンプは中国雑技団並に凄くなるだろうなとは思ってたけど、演技が全然だったから、まだまだだろうと思ってた。でもこの動画を初めて見た時、かなり改善されてて、しかもルッツコンビとな⁉︎かなり驚きました、早い!
    羽生くんは限界のレベルを押し上げてる。それはジュニアの子たちの勢いを自分の経験からも知っていたからというのもあったよね。以前記事にもしたんだけど、中国の少年宮を35年前に見た私はボーヤンくんみたいな子が出てくるの、意外と遅かったなあって思ったくらい。でもPCSボーヤンくんの三年後、ネイサン、サモヒンくんの三年後は改善されているだろうね。Pチャンはジャンプに関しては限界を設けてしまってる気がする。でもお手本となるPCSは素晴らしい。羽生くんとPチャンは突出して総合的にフィギュアとして素晴らしい。でも限界を設けていない羽生くんは、じゃあどこまで他の追随を許さないほど進化できるか。羽生くん、怪我には気を付けて挑戦し続けるよね、、オカンファンは胸が痛いf^_^;
    三年後はガクブル!

  3. あいあい より:

    2013年のグランプリファイナル観に行きました。
    そこで、羽生結弦が見事パトリックに完全勝利しまして、これは五輪でゆづはイケルヨイケルー!と喜んでいたのですが、その裏で私の心に影を落としている人がいました…
    その人がボーヤン・ジンですwww
    シニア男子の前にジュニアのファイナルがありまして、当然、観ていたわけです。
    私のお目当てはネイサン・チェンでした。でも彼はその時、パッとしませんで、ピトキーエフ( ・∀・) イイネ!とか思っていたのですが…えーと、その時優勝したのが、ボーヤンでした。
    ゆづはフリーで2種クワドを入れましたが、4Sは転倒しました。(結局4T1本の成功)
    しかし、本大会2種クワドを含む3本のクワドをフリーで成功させた選手がいました。
    その人がボーヤン・ジンですwww
    でもね、不思議だったのは、観客がそれに全然気づいてた様子がなかったことです…
    私もアレ?クワド…決めた?エッ?エッ?何?気のせい?って感じでしたーwww
    ボーヤンの怖さはね、怖いと感じない怖さなのかもしれません。
    (´<_` )←こんな闘争心なさげな顔してるしな…
    えーと、彼のやったことは本当にすごいことだったんですけど、申し訳ないけど彼の演技は、全然いいと思わなかった。(あ、これは前に○―オタさんがゆづやPさんに言ってたことと同じかもしれないwww)
    えーw、もっとちゃんとした言葉にすると、ちょうどランビが対談で話していた言葉に置き換えられます。

  4. あいあい より:

    ランビの言ってたこと↓
    僕がスポーツをする上で重要だったのは、芸術性
    競技性だけではなく表現や音楽を伴うスポーツだからフィギュアスケートなんだ
    ジャンプやスピンだけじゃない
    自分を表現し音楽に気持ちを乗せ観客に物語を伝える
    この言葉は、ボーヤンだけでなく、ゆづにもPさんにも置き換えられる課題だと思うけど、当時のボーヤンにこれを強く感じたんですよねー。うん。
    が、しかし、ジャンプの潜在能力で言えば、ボーヤンはナンバーワンでしょうね。
    そして、ちいこさんの仰る通り「ボーヤン君の構成が本当にうまくいけば、PCSが低い分を軽く取り返せる計算」になるでしょうね。
    追われる立場のゆづ達トップ選手は、どうすればいいのか。
    やはり芸術性で差をつけるしかないと思いますが…プラス、ジャンプ構成。クワド何本入れるのか落としどころを平昌まで探っていかなければならないと思います。
    私も平昌で優勝争いに絡むには、フリーのジャンプ構成は、最低、クワド3本入れてクリーンな演技が求められるのではないかな。と思います。
    ま、ともあれ、ボーヤンN杯来るんですよね?ブランドン・ムロズ以来の4Lzが観られるかも!しかも、またN杯で観れるかもしれない!…楽しみだけど、怖い。怖いけど、楽しみ。
    えーと、コメが長くなってしまいました。めんごなさい。。。

  5. ちいこ より:

    >さきちゃさん
    4Lzのコンビの基礎点がえげつない( ̄▽ ̄)
    どこまでいくんだ!?
    4Lzをフツーにとんじゃってまふ。
    羽生君もだけど、同世代のしょうま君やナムナムはこんにゃろめ、で気になる存在だろうなあ

  6. ちいこ より:

    >赤毛のアンさん
    お返事遅れました~汗。
    ボーヤン君は昨シーズンまで、ジャンプはすごいがロボットみたいやな。。。と思っていたのだけど、SP見てびっくり。
    体の動きは随分改善されてるし、なんといってもジャンプの構成が桁外れ(@ ̄Д ̄@;)
    うん、しかし、しょーま君やラトデニ君やサモヒン君のような目に見えて、感じるパッションがまだないのよね汗。
    ボーヤン君は、このままだと、たぶんPCSは上がっても8点台どまりのような気がする。。。でも、それを軽く補填できるだけの基礎点の高さがありますからのお汗。
    Pチャンは、4S習得は難しいのかな、4Tは練習しはじめてから割とすぐに跳べたと言っていたけど。とりあえず挑戦してみたら良いのに、と思う~(おっさんの)32歳メンショフさんはクワド3本入れてますもんねw
    やはり、クワド3本構成の勝負になるんだろうなあ~見ているこちらも堪能どころか胃が痛くなりそうです汗。

  7. ちいこ より:

    >あいあいさん
    (´<_` )
    ↑  
    気に入ったww
    上海の世界選手権で、ボーヤン君はフツーに人でごった返す会場を歩いていて、周囲の人は気づかなかったという。。。
    お~ボーヤン君がクワド3本決めたのは、2013GPFでしたか!
    それは、、、気がかりになりますよね。
    しかも羽生君は4S転倒で完璧にとんだのは4T1本だったし。
    ボーヤン君。。。個人的な感覚では、完璧にジャンプをとんでもPCSは9点台にいくのは難しい印象です(失礼)。9点台になるには、スケーティングや芸術面で特別なものをもっている選手だけなっているような印象なので~。
    ロシアの有名なアイスダンスのコーチが、選手の素質をみるとき、まず「音楽の才能があるかどうか」で、運動神経はニの次だ、と答えているのが忘れられないんだな。
    それだけ、その部分は先天的な才能が色濃く出るのではないかと思うわけで。
    そして、シニアの選手をみていくと、それは大分当たっ。。。ゲフンw
    だから、INやコレオグラフィーがいまいちな選手を見ると心配になります~汗。
    ランビ様と荒川さんの対談見ました~野村萬斎さんと同じく、全部メモしたいくらいの素場らしい言葉の数々でした。
    「今の選手達はエレメンツに気をとられすぎている。表現、パッションが大事。」
    「同じエレメンツなら、きらりと光る何かがある方が価値が高い」
    まさに、そうですよね。
    そして、記録には残っても記憶にはのこらないのは、やはりむなしい。
    あとは、ジャンプの難易度をどう折り合いをつけるか、ですね~。
    N杯、ボーヤン君も、ネーベル杯で素敵な演技を披露したリーベルスさんも、不思議スルメイカプロのメンショフさんも、ジェイソンもヴォロトラもデュハラドもくるの~。
    どの種目も超豪華!
    楽しみ~男子は第1グループからドキドキになりそう(^O^)

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