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技術と芸術のせめぎあい2。

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ちょっとした話題になっている、日経の原記者の記事。
リンクを貼るとむにゃむにゃ。。。なので、読まれたい方は、検索サイトで「難度か完成度か」で検索してくださいませ~。
ネットで見かけた時は「この記者またデター!」と思いましたが、実際読んでみるとひっかかるところはあるものの、全体的にはなかなかいい。
ひっかかるところは、
①元選手、経験者でもないのに全体的に漂う上メセ。
②根底に流れているのは「バンクーバー時代への郷愁」。
しかし最も「うーむ。」と思ったのは、以前ブログにも書いた他のフィギュア記者さん達と比較しても原記者の弱点が如実に表れた部分、
「男子シングルしか見ていないし興味がないだらう!」
という部分ですな。
特に、
「・・・ソチ五輪以降、フィギュアスケートは競技として急速に進化した一方、表現面が置き去りにされがちになった。4回転を跳ぶ選手ほど「トランジションで少し(振りつけを)抜いている。いけないんだけれど、ステップで休む感じになっている」(宇野)という状態にある。フィギュアのもう一つの醍醐味である「感情」があまり観客に伝わらず、「観戦」ではなく「鑑賞」の楽しみが薄れているのは否めない。」
というところ、
これは「フィギュアスケート」ではなくて「男子シングル」じゃろ??
ペアやアイスダンスもフィギュアスケートだし、男子シングルとは状況が異なる(後述します。)
女子シングルも異なりますし、この「フィギュアスケートは」のところで「やはり男子シングルしか勉強していないし興味もないんだな」ということをヒシヒシと感じました。
「表現面がおきざり」というところも、今は超高難度化が進んで、段階を踏んでいる最中だと思うのです。
「おきざり」ではなく、まずジャンプを入れ、それから表現面を充実させていくステップの途中だと思うのですが。
このことについては、実は男子よりも先に高難度化がはじまり、怪我人が多発しているペアで以前から議論されていた内容です。
以前書いたブログがあるのでそちらを。
技術と芸術のせめぎ合い。( 2015/10/11)
ブログ「あれこれ」さんより
2015/10/08 タマーラ・モスクヴィナ「皆が四回転スロージャンプをやるようになるだろう」
ペアの4回転スローと3Aスローについては、負担が大きいのではないかということで衝撃の大きさについてISUがデータを集めているらしいですが、現在4回転又は3Aスローを入れているペア。。。スイハン、サフマソ、ヴァネシプ、デュハラド。。。。確かに3~4年前まではプログラムの密度は濃くなかったと記憶していますが、今や百花繚乱!
ワールドでの上位陣の滑りは、PCSという得点の面でも、また原さん言うところの「魅せる」面でも大変素晴らしいものでした。
来シーズンは、時間はないけどシングルの他にペアとアイスダンス、どちらを見よう。。。と迷っている方がいらっしゃるなら、ワシは「ペア」をオススメしたいですな。
それぐらい、ソチシーズンと比較しても群雄割拠、プログラムもアイスダンスと影響し合い、大変見応えのあるものが多いです。
でも、最初からそうではなかった。4回転スローを入れるとどうしても全体が薄くなりがちでしたが、今やそんなことはなくなりました。
男子も同じプロセスなのだと思います。
記事の中にある「魅せる」、は私個人は試合といえども重要なことだと思っています。
お客さんが楽しめるというより、同じエレメンツの難易度・質であった場合、それができる選手が結局は評価されると思うのであります。
うん、ただ「魅せる」というとちょっとねっとり感(ごめん。。。顔なでとかうっふんとか。。。)を感じるので、月並みではありますがアーティスティックな滑りであってほしいと思いますなあ。
逆に、私はスケーターが制約を受けているのは実は「トランジション」の面ではないかと思っています。
最近の女子シングル選手の滑りがガチャガチャして見えるのも、トランジションの項目を上げるためです。
やることが多すぎて会場全体に対して演技する、ということが難しくなっているように感じますなあ。
あと、羽生君と宇野君のワールド後の意見、、「4回転への新鮮さがなくなって、エレメンツの加点と演技構成点の勝負になってくる」、というところは大きくうなずけます。
ジェイソン君への高評価というのもありますし、コメントでもいただきましたが、アイスダンスのパパシゼの衝撃というのは、古き良き時代の
「フィギュアスケートが持つ純粋な美しさ」
が新採点システムの下、目の前に現れた、というところかなと思います。
あらためてリレハンメルやアルベールビル時代のアイスダンスの映像を見て、パパシゼとの共通点を感じました。
ラインの美しさ。
フリーレッグの伸びやかさ。
眼を奪われるスタイルの美しさ。
どんな体勢でも崩れないしなやかな姿勢。
この「フィギュアスケートが持つ純粋な美しさ」への再評価、郷愁のようなものは、
北京OP後に大幅に変わると予測されている新採点法への内部での要望や、パトリックがパパシゼ風の曲を使用したりペアにもパパシゼ風が増えたりと、カテゴリーを超えてフィギュアスケート界の空気としてあるもののような気がします。
高難度化、というよりも、新採点システムの弱点の一つともいえる、「レベル取りのために美しいポーズを魅せることができなくなった(実はアイスダンスに顕著のような気がする)」という傾向に対する、「昔はそんなではなかったのに」という気持ち?
(※このことについては、大田由希奈さんなどもおっしゃっていた)
また、今見るとやっぱり美しいのです!
これが新採点システムで流れの中でできたら最高でしょうなあ。
羽生君は「フィギュアスケートが持つ純粋な美」を男子では唯一といってもいいくらい体現できるスケーターだと思うので(あとジェイソンとジョシュア・ファリス君)、そういうプロができていたらいいな。
おっと、話しが大分それてしまいました。
そうですね、一つ思ったことは、人って思春期に好きになった音楽の好みから離れられなくなるそうですが(私も最近は80年代~90年代のコンピレーションアルバムやCDをひっぱり出してきています。)、恐らくこの原さんのフィギュアスケートの好みであるバンクーバー時代がそれなんだろうなと。
しかし、それを人に推奨しない方がいいよね。。。。人によっては「はあ?そんな音楽興味ないし?」と思うだろうしね。
書くなら一般化しないで思いっきり個性的にエッセイ風に書いた方がいいかもwww
OBAちゃんになると往々にしてこのように人に押しつけがちになるので、
他人のフリして我が身を直せ、戒めですな。
尻切れトンボですが
ではでは☆

コメント

  1. あひる より:

    こんにちは、本当に面白いですね。
    最後が又秀逸で。
    歳を取ることの欠点というかこれ国によってはもっと自分推し顕著かも。
    ペアの難度が高度化して怪我人が多いのは深刻ですね、🇨🇦組もオリンピックに間に合わないから手術はしないというし。
    ハン君の身体もペアの男性にしては小柄でも凄い鍛えているし本当に大変。
    男子で美しい演技の出来る3人様は丸っと同意でした。
    なぜロシアのエテリ組はあれほど羽生君を参考にしているのにスケーティングの美しさには余り取り組まないんでしょうかね?
    あそこもまだ進化の途中なのでしょうか、それともロシアンの伝統でしょうか?

  2. より:

    こんにちは。今回も特濃なブログ記事、有難うございます^^。
    最近、原記者の記事はフィギュアスケート界の必要悪?のようにも私は思ってますよwww。
    彼女の記事によりこうしてファンブログであったり他方面で議論が活発化するところはありますよね。もう何でもこい!全部楽しんでやるから、みたいなw。
    たぶん記者の考える“芸術性”や“表現おざなり問題”は、羽生選手のそれは的に当たるものでは無いのでしょうね。前回のエモーショナルの多様性の話同様、視野が狭いといいますか汗(記者なのに~)。海外で羽生選手の芸術性が高評価されているのは、主に演技の叙情性、神秘性(容姿含め)、音楽への繊細な感性ではないかなと私は思っています。ちいこさんのご意見に同感で、パパシゼ達のスケートと共通する部分が多々ありますね。

  3. ちいこ より:

    > こんにちは、本当に面白いですね。
    > 最後が又秀逸で。
    ありがとうございますー!
    まあ、ああはならないぞッという戒めですねwww
    > 歳を取ることの欠点というかこれ国によってはもっと自分推し顕著かも。
    > ペアの難度が高度化して怪我人が多いのは深刻ですね、🇨🇦組もオリンピックに間に合わないから手術はしないというし。
    > ハン君の身体もペアの男性にしては小柄でも凄い鍛えているし本当に大変。
    ペアが一番危ないですよね汗。
    自分ではなくて相方が怪我すれば出場できなくなってしまいますし。
    特に今季はステイヘルシー祈願です。
    > 男子で美しい演技の出来る3人様は丸っと同意でした。
    ですよね!
    ま、ジェイソン君もファリス君も勝利というものからは遠いかもしれませんが。。。うん。
    > なぜロシアのエテリ組はあれほど羽生君を参考にしているのにスケーティングの美しさには余り取り組まないんでしょうかね?
    > あそこもまだ進化の途中なのでしょうか、それともロシアンの伝統でしょうか?
    昔、コンパルソリーがあった頃に育成を受けていたソ連(ロシア)のスケーターはスケーティングが良かったのですが。
    ヤグディン、プル様、アブト様。。。アイスダンサーは言わずもがな。
    どうしても踊りを重視してしまうのかな。

  4. ちいこ より:

    > こんにちは。今回も特濃なブログ記事、有難うございます^^。
    こんにちは&こんばんは!
    GWならではですね~この濃さはwww
    ああ、休みがあと2日になってしまったーあああああ!
    >
    > 最近、原記者の記事はフィギュアスケート界の必要悪?のようにも私は思ってますよwww。
    > 彼女の記事によりこうしてファンブログであったり他方面で議論が活発化するところはありますよね。もう何でもこい!全部楽しんでやるから、みたいなw。
    もはやネタ化www
    まあ、「またかい!」と楽しんでますよ~。
    彼女の記事をまともに受け止めているフィギュア界の人はほとんどいないと思うwwたぶん「古ッ」と思われているだろうw
    >
    > たぶん記者の考える“芸術性”や“表現おざなり問題”は、羽生選手のそれは的に当たるものでは無いのでしょうね。前回のエモーショナルの多様性の話同様、視野が狭いといいますか汗(記者なのに~)。海外で羽生選手の芸術性が高評価されているのは、主に演技の叙情性、神秘性(容姿含め)、音楽への繊細な感性ではないかなと私は思っています。ちいこさんのご意見に同感で、パパシゼ達のスケートと共通する部分が多々ありますね。
    そうなんです!
    羽生君に漂うのはなんとも形容しがたい叙情性なんですよね。
    美しさと獰猛さという相反する要素があるのが魅力です。
    パパシゼもニュアンスに溢れた滑りをするので、共通するところがありますよね。

  5. より:

    ↑おい!またゲイ術の話かよ!と言われそうですが。。。言う。言いたい!w
    原さんの大好きなバンクーバーで活躍した男子フィギュアの選手を見ればわかると思いますが、、、
    皆、ゲイなんですよ。(もしくはグレーゲイラインみたいなw)
    男子フィギュアの芸術的な表現力を牽引してきたのは「ゲイ」の選手たちでした(断定)
    そして、今の現役男子のトップ6を見てみよう。ゲイらしき選手はいますかね?
    それが一つの答えじゃないかと思うのだがぁーーー
    ジャンプか表現力か、どちらかを選ばなければならないとしたら、ゆづはジャンプとるでしょうね。表現力よりジャンプをとる。実際、ワシはそういうシーンを何度も観てきました。
    まあ、ノンケの男ってそんなもんじゃないですか?ww
    対してゲイの選手は、フィギュアスケートにおいて「表現すること」にこだわりや美意識を持ってる選手が多いのですよ。
    ワシも原さんと同じくゲイの選手の演技は大好きです!ははは…
    だからゆづにも、もうちょっと「ゲイ寄りの思考法」から学んでほしいのよねーwwwww

  6. ちいこ より:

    > ↑おい!またゲイ術の話かよ!と言われそうですが。。。言う。言いたい!w
    きたきた!藍さんのゲイ術ばなし。。。げふんw
    > 原さんの大好きなバンクーバーで活躍した男子フィギュアの選手を見ればわかると思いますが、、、
    >
    > 皆、ゲイなんですよ。(もしくはグレーゲイラインみたいなw)
    グレー。。。?←
    >
    > 男子フィギュアの芸術的な表現力を牽引してきたのは「ゲイ」の選手たちでした(断定)
    > そして、今の現役男子のトップ6を見てみよう。ゲイらしき選手はいますかね?
    > それが一つの答えじゃないかと思うのだがぁーーー
    確かに、ことごとくそうだったかもしれないwww
    ビッグ6の中には。。。[打消]二股をかける選手はいますが[/打消]いないような気がしる。
    羽生君を疑う方もいますけど、ワシは絶対と言っていいほど違うとおもうwww(もしそうだったら、いついかなる時でもKEの処理をしているだらう!ここポインツ。)
    >
    > ジャンプか表現力か、どちらかを選ばなければならないとしたら、ゆづはジャンプとるでしょうね。表現力よりジャンプをとる。実際、ワシはそういうシーンを何度も観てきました。
    > まあ、ノンケの男ってそんなもんじゃないですか?ww
    そうかもねむ~闘争本能が芸術魂を凌駕するんだろな。
    この前の四大陸選手権がまさにそうじゃったwww
    >
    > 対してゲイの選手は、フィギュアスケートにおいて「表現すること」にこだわりや美意識を持ってる選手が多いのですよ。
    美意識ね!
    闘争本能は上回らないよね。
    羽生君も美意識はあるけど、本能の方が強いアルね、エモーショナルな豹だしww
    >
    > ワシも原さんと同じくゲイの選手の演技は大好きです!ははは…
    > だからゆづにも、もうちょっと「ゲイ寄りの思考法」から学んでほしいのよねーwwwww
    原さんの好みはわからなくはないけど、日経新聞で書いちゃうのがな。
    スポーツ紙で書いてほしーわ。
    時々スポーツ紙の記者さんまでチェックしているゆづオタちゃんがいるけど、ナンバーやスポルティーバとはエロ写真やエロ話も一緒に掲載されているスポーツ紙は違うんだから参考にならないと言いたいわwww
    そうそう、思考法を真似てほしいわ~。

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