羽生結弦 衝撃演技で王座奪還 全日本フィギュア 男子フリー(FNNプライムオンライン)
祇園精舍の鐘の声、諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。
猛き者もつひには滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。
いやいや恐れ入りました、これは羽生君にとってもスケート人生終盤にふさわしい最高傑作になるのではないかと、いやすでに最高傑作では?と思っています。
2012年の17歳のロミオとジュリエットは鉄砲玉のような若さがと泣きたくなるほどの刹那感を併せ持つ名プロでしたが、
2020年の「天と地と」は東日本大震災から17歳で初のワールド銅メダル、ソチオリンピック・平昌オリンピックと栄光をつかみながらも怪我になき、色々と口さがないことも言われ、近年はフィギュアスケート界に必要とされていないのではないか?と思い悩むこともあったのではないかと思います。またコロナ禍でカナダに渡れないという試練にもあっている中でのこのプログラム。
そんな栄光と紆余曲折を経た羽生君にふさわしい内省的でありながらドラマチックかつ観念的で、日本的な幽玄さを感じさせる名プロになったのではないかと思います。
私は上杉謙信公の人生を表したというより、むしろ曲が一部使われている平家物語の根底に横たわっている無常観やお能の幽玄さ、雪国の凍てつく冬から根雪が溶け出す様子を感じさせるプログラムではないかと感じました。
羽生君はもっと具体的に場面場面を思い描いたみたいですが、カナダ人のシェイのフィルターを通して振付することで直接的ではない、観念的なプログラムになっていると思います。これは凄い。
もし日本の振付師だったらもっと決めポーズとか入れちゃってベタベタになっていたかも。
いや~もうね、後半のコレオなんか越後の雪原に吹きすさぶ吹雪と境界のゆらぎを超えていく幽玄さ、その美しさと切なさに身体が震えましたよ。。。。「奢れるもの久しからず。。。」と琵琶の音色をひびかせている琵琶法師が背景に見えましたよおおおお(語彙力)
いやはやこれは凄い。
この幽玄さが海外に通じるか?は「歌舞伎が通じるか?」や特に
「能が理解されるか?」
に通じるものがあるかと。
かつて劇詩人で外交官として駐日大使も務めたポール・クローデルは
「劇、それは何事かの到来であり、能、それは何者かの到来である」
と語っていて能を愛していたそうですが、この「能、それは何者かの到来である」ってまさに羽生君のスケートをずばり表したかのような表現ですよね。
そういえば哲学者の山折哲雄氏がコラムで平昌の羽生君を見て世阿弥の夢幻能や能役者のシテになぞらえてたのはまさに!であったのかもしれません。
もしかしてコラムを読んでなんとなくお能の要素を取り入れたりはして。。。(ないか)
元々が能役者のシテのようにこの世とあの世を行き来するかのような演技をするからこその幽玄さなのかも。
まあ私もビバルディとバッハの違いがわからないですけどw(ちなみにモーツアルトの魅力もあまりよくわからない)海外でどのような評価が出てくるのか興味があります(多分北米はお察しな気がす)
コメント
海外の評価、気になるところですよね。
妹夫婦も羽生くんのファンなのですが、妹も大絶賛だった一方で、アメリカ人である旦那様の意見は結構厳しかったらしく、日本人ウケはいいですが、人によってかなり評価が分かれるプログラムなのかなと。
盛り上がりに欠ける編曲。最後盛り下がって曲が終了する。
SEIMEIのようなインパクトがない。
振り付けが薄く感じる、濃密さがほしい。
コレオがいつも同じ多彩さがない。
などなど…
き、厳しい。
たった1人のおじさんの意見ですが、やはり日本人とは感覚が違うのかなと。
他のアメリカの方の評価はどうなのだろう。SEIMEIではなくホプレガよりのプログラムだと思うので海外ジャッジの評価がどうなるのかですね。
SPのちいこさんのLGCとの比較のお話、なるほどなるほどと思いました。
めっちゃいいプログラムなのだけれど最後まで羽生さんにハマらなかった感じがありました。なんでなのかなーーと思ってましたが、確かにリズムが難しいっていうか。制御効かない流れのある曲かもしれない。『絶対リズム感』を持つ羽生さんならではの難しさ、というか。今回のSPの方は「♪ジャ~~~ン!」からの明確なビート、LGCではギュウギュウにエレメンツを詰め込んだ感あったのですが表現の余裕も感じました。「SPはロック調であろう」という予測がありましたが、もうその上の上にいってましたね。ひとこと。「カッコイイ!!!」でした。
「天と地と」は確かに日本人には響くけど外国の方にはどうだろう・・なのですが。
羽生さんはわかってると思うんですよね。外国人の「ウケ」の感じは。
でももう彼がやりたいものをやってもいいじゃないか、と思います。
ドラマ自体は私自身もさすがに見たことはないのですが、『越後の虎』と呼ばれた上杉謙信は日本人なら根底に必ず植えつけられているお方。
あの琵琶の音が。本当に素晴らしい!
フィギュアスケートの曲で琵琶って今まであったんですかね・・
振付けはやはりリモートだったことで羽生さんが咀嚼して肉付けしていったと思うので、あれは『彼』自身の表現なのだと私は思ってます。
THE羽生結弦 を見せてもらいました。コロナ禍の災い転じて・・だったと思うのでファンにとっては素晴らしいものを見せていただいたと思っています。
このプログラムたち。
また見られますように!
上杉謙信と雪深い越後と平家物語
そうなんです「平家物語」の楽曲も使われていますし、
琵琶の音が凄く効いていますね
この音楽、テーマ、なんとも日本人の心の琴線に響いて、かき乱します(≧∇≦)
最初衣装を見た時、え? と思ったのですよね、てっきり武将をイメージする衣装で来る、と思っていたので。午前の曲かけの、力の抜けた優美なジャンプや動きにも、え?だったのですよ。「戦国もの」力強さを前面に出した闘いのプログラムだと決めつけていたんで。浅はかにもちと混乱していました(;’∀’)
あああ、そうではなかった。羽生くんの思考はそんな浅いところに止まらない。
人は何故戦うのか、戦いは何を生むのか、失うのか、残るのは虚しさだけではないのか、でも戦いに臨むとき人は高揚する、そこでしか得られないものがある・・・
羽生くんは以前から能の専門家たちからの評価が非常に高かったのが、何故なのか、はっきりわかったような気がします。
確かに、海外で理解が得られるか? は気になるところです。ヨーロッパはともかく、北米は難しいかもーーー( ̄∇ ̄;)
SEIMEIの方がわかりやすい。こんな深淵な哲学、わかるかい? と思わないでもないです。(;^_^A
しっかし、見終わった途端、これオリンピックで見たいなー、全世界の人に見てもらいたいと思いました😊
※コメントのお返事が前後しますがすみません
Yukiさんこんにちは!
アメリカのおじさんの意見はそんな感じでしたか~TSLの全日本感想を翻訳された方がいて読みましたけど、まああまりピンとこないと言いそうだなと思っていましたが案の定そうでしたw
アジア系の方には評判いいみたいですけどなにしろサンプルが少なくて。
やっぱり気になるのはホープ&レガシーがワールドで神演技をするまで「よくわからない」とか「繋ぎがない」とみなされていたことで、あのワールドでの神演技でさえPCSにそう高い評価をしていないジャッジがいたことなんですよね(呆)。
琵琶の音色=琵琶法師とか武家がかなでる楽器であることとか、平家物語や上杉謙信などのベースの知識がない中でどう伝わるかということは気になるところです。
SEIMEIには似ていないと日本人やアジア系の人はわかるみたいですが、これがどうみられるかなんですよね。。。
能はヨーロッパでは評価されているみたいですし(アメリカ・北米では聞かないw)ロシアはバレエのジゼルでウィリーとか精霊・幽霊の演目も多く見えざるものに対する文化があると思うので、どう見られるのか興味がありますなあ。
まあ、北米の見方はあきらめぎみですww
何にでも塩ふってケチャップかけてるあんたらに言われたくねーよ、ですわw
よっしーさんこにちは!
LGCは裏打ちとあのプリンス独特のグルーブ感がフィギュアスケートのスケーティングに、あと特に高難度ジャンプを跳ぶシングルでは難しそうだなと感じました。例えばレゲエはフィギュアで使っているのを見かけないですけどあのメロディーラインとリズムが合いにくいと思うんですよね、たぶんヒップホップより合わなさそうw
今回は正真正銘の初披露で独りで練習してきて振付まで自分で細部を決めなきゃいけないかったことから(ジェフー!)最初少し慎重な気がしましが、なんとか上手くいったので次回はさらにノリノリで細部まで精度をあげてくるんじゃないかな?
私はすごーく合っていると思いました~洋楽ファンも合っている!カッコイイ!と大喜びでしたよ~一般層の意見大事。
ショートもフリーももう「俺はやりたいことをやる。後は知らねー」という意思を感じましたw
スピンなどのブラッシュアップはするでしょうが、おまんらが評価してもしなくても知らねーよ!という気概ですよねえ。
とはいいつつ競技ではあるので、特に海外の試合でPCSでどのような評価がなされるのかジャッジの国籍も含めて興味がありますwアジア系のジャッジは高評価しそうだな~とか。北米はやっぱり北米か、になるのか?とか。
それ以前にコロナ感染の状況が世界的にますます悪化してきていて、3月にワールドが開催できるようには思えない件。。。
レモンパイさんこんにちは!
ですよねえ、オーケストラと琵琶の音色が儚さ、夢幻を感じさせて琴線に触れますよね。
日本は災害が多いこともあって「諸行無常」の感覚が血肉になっているんじゃないでしょうかね。
あの衣装は謙信公に水色系統のイメージカラーがあったのか、春の空の色と桜の花が舞い散る様をあらわしたのか気になるところです。テレビで放送されたシェイさんの手紙に「春はまたくる」と書いてあったので、北国に訪れた遅い春をイメージしているのかなと思って見た瞬間「ぴったりだー!」と思いました~。
羽生君は何故か以前から狂言や歌舞伎というよりお能の世界の方々からのコメントが多かったのが、今回何故このような瞑想的・観念的なプロにしたのかがリンクして納得でした。
元々お能的な要素があったんでしょうね。。。世阿弥の夢幻能。なるほどです。
>確かに、海外で理解が得られるか? は気になるところです。ヨーロッパはともかく、北米は難しいかもーーー( ̄∇ ̄;)
SEIMEIの方がわかりやすい。こんな深淵な哲学、わかるかい? と思わないでもないです。(;^_^A
しっかし、見終わった途端、これオリンピックで見たいなー、全世界の人に見てもらいたいと思いました😊
北米wTSLの感想を見たらSPはともかくFSはよくわからんという感じで「あーはいはいそうだろうと思っていたよ」って感じでしたね~もうあきらめてますw塩とケチャップしかかけない人達にわかるかよ、みたいな感じですw
アメリカのサッカーを見ても独創的かと思いきや、合理的でメカニックでとにかく面白くないんですよね~。。。ちょっとそのあたりも感性に現れているんじゃないかなと思っていますwスペインやイタリアなんかはサッカーにも独創性やアートを求めるのでどう解釈されるか興味あるなあ。
オリンピックいいですね~平家物語は出だしから中国の古代王朝の王たちの名前が出てきますし、音楽も中国の方々と相性がいいんじゃないかな?
バンクーバーオリンピックを見て、やっぱり開催される土地の雰囲気や歴史に合ったプログラムを組むのは大事だなと強く思ったんですよね。
キム・ヨナの北米感満載なプロと真央たそのロシア感満載なプロ。。。うーむでした。同じプロで開催場所がバンクーバーではなくソチやヨーロッパの都市だったらまた違っていたかもしれませんよね。
こんにちは!
天地リピ廃人と化していたら外が雪世界になっております汗
謙信の美学と悟りに加え諸行無常のことわりですか!なるほどー。琵琶の音のもつ力も威力ありますよね。
海外に幽玄世界の理解は難しいかもしれませんが世界観と羽生氏の渾然一体な凄みは伝わるのではないでしょうか?ロシアのファンのコメントには「ユヅルだけでなく日本自体が好きになった」ってのもあったし。北米の人だって幽玄は分からなくともheaven &earthの解釈で心に迫るものはあるのではないかと。こんな世の中ですし。
それに何となくこのプログラムで滑る羽生くんが大崩れする気がしないです。全ての振りとエレメンツが自然に心地よく行えるように徹底して編曲されてる感じがします(微かに違和感があるのが冒頭ジャンプの前だけなので、やはり本気でいずれ4Aを入れようと思ってるんだと胸がキリキリはするものの)。SEIMEIもポプレガもある意味羽生くんではあったものの天地は羽生くんの心の深い部分においての痛みと癒しに寄り添うプログラムな気がするので自然と深い集中に入っていくんじゃないかと感じます(あ、ポエムでした。すいませんw)。
とにかくスケオタ以外も含めた世界中の方に見てほしい。まじオリンピックで滑ってほしいっす。もうジャッジとか点数とかどうなっても知らん。ただ見てほしい。勝っても負けても絶対に価値がある。この天地の点数よりロケットマンの点数が上になってる時点でフィギュアとしてルール自体がおかしいかルール運営がおかしいかどちらかなのは明らかなので、これで北京でネイサンが勝てば黒歴史として語り継がれればいいんじゃい(怒)
「赤と黒のエクスタシー」ちいこさんはこのキャッチコピー覚えていませんか?
今調べたら1990年の角川映画の「天と地と」渡辺謙さんが病で降板した映画です
派手な宣伝でそれだけ覚えています
羽生さんが長野に来て公開練習で琴と三味(?)の音がとか、そしてSFが「天と地と」と解った時、この角川映画からと一瞬思ったけどすぐにNHK大河と解って手を叩いてさすが羽生さんと思いました、これは50年程前
冨田勲さんの曲好大好きだし、世界的の方だし(グラミー賞確か1位になったはず)手塚さんのアニメとかとても幅が広いし、こちらを羽生さんが選んで編集とか、其れだけで嬉しくなりました
北米に受けるとかジャッジ受けとか羽生結弦さん考えないと思う
オーサーの言う「一枚目のパンケーキ」・・・焼きムラがあって当たり前、それもパンケーキミックスを使わず、小麦粉を使わず米粉とそば粉を使った独自のレシピでフライパンも新調のパンケーキ
振付師と小さい画面でやりとり、コーチと対面無し、自身でも俯瞰して全体を見たこと無
全日本のあの映像をシェイもオーサー達も羽生さえ初めて型になったプログラムとして見たわけだし私は楽しみしかない
(日本人ジャッジも解らないんだろうな・・・・)
追記 大河第1回「花の生涯」「赤穂浪士」「新太閤記」「新平家物語」・・・見ましたよ
セロテープさんコメントをありがとうございます!
今放送していた全日本ダイジェストを見ましたがSPはノリノリですが特にフリーは心がぐっとくる素晴らしいプログラムだなと感嘆しました~まず編曲が素晴らしいですね、平家物語からももってくるとはテーマと合わせて渋いですよね。
>海外に幽玄世界の理解は難しいかもしれませんが世界観と羽生氏の渾然一体な凄みは伝わるのではないでしょうか?ロシアのファンのコメントには「ユヅルだけでなく日本自体が好きになった」ってのもあったし。北米の人だって幽玄は分からなくともheaven &earthの解釈で心に迫るものはあるのではないかと。こんな世の中ですし。
実はこの話をもってきたのは海外のフィギュアスケートフォーラムで有名なGSで「ようわからん」という意見が散見されると聞いたからなんですよね。で、実際見に行ってみたらそうでしたwですが、GSは北米的価値観の牙城で羽生君を斜めに見るスケオタ批評家もどきが多いのでまあそうだろなと。
気にしている理由はひとえに今度のワールドが開催することができた場合、日本のジャッジがいなくて海外のジャッジでのみ採点されるということなんですよね。まあ日本にジャッジがいても役に立たないような気がしますけどw
あとアメリカは英語を駆使してイメージを発信するのが上手ですからね~日本語でいくら称賛したところで世界には伝わらないwでも英語だとプログラムに悪いイメージを持った場合、世界に発信できちゃうのが北米を警戒する理由です。ヨーロッパの反応ならそんなに警戒しないですけどね、言語的にワールドワイドではないですから。
フリーは羽生君が編曲しただけあってスケーティングやイメージにぴったり合っていますよね~
>天地は羽生くんの心の深い部分においての痛みと癒しに寄り添うプログラムな気がするので自然と深い集中に入っていくんじゃないかと感じます(あ、ポエムでした。すいませんw)。
激しく同意です!
>とにかくスケオタ以外も含めた世界中の方に見てほしい。まじオリンピックで滑ってほしいっす。もうジャッジとか点数とかどうなっても知らん。ただ見てほしい。勝っても負けても絶対に価値がある。
諸行無常!無常観、幽玄と羽生君が一体になったスケートを見てほしいですよね~ほんとにそう思います!
結果理解できないジャッジは教養がないってことでいんじゃね??ww
ベースバリューは別としてGOEとPCSは天地の差があると思いますよね、ネイサン君のジャンプはコンタクトタイプで高さ幅がないタイプですしちゃんと数値上でもそうですしw。なんつーかとにかく演技からおよそ抒情性というものを感じないんですわ。。。なんか上手いは上手いんですけど身体の周りの範囲内で演技していて感情や思いが伝わってこないんです。合理性とシステマティックなものを感じるんだよなあ。
全日本の羽生君の演技を見てあらためて「格が違いますけど??」「およびじゃない」と確認しましたww
白秋さんコメントをありがとうございます。
赤と黒のエクスタシーは覚えていますがNHK大河の方は見たことないですわ。。。石坂浩二さん主演だったんですね。
冨田さんはそういえばグラミー賞もとっていましたよね、羽生君にぴったりだなあ。
>北米に受けるとかジャッジ受けとか羽生結弦さん考えないと思う
いやこの話は私がワールドのジャッジの国籍を踏まえて勝手に心配しているだけですからw2017ワールドでのホープ&レガシーの例が過去にあるので勝手に気になっているんです。
大河第1回から見られているとは。。。w
いつも痺れるくらい緊張して演技を見守っていましたが、今回は緊張を忘れて演技中ずっと魅入っておりました。凄かったですね。多回転ジャンプの連続にもストレスを感じず、音楽との一体感を感じ観られる心地良さ。萬斎さんのボレロみたいに、踊ると言うより神聖に舞うような滑りで、北米の保守的な方々には前衛的過ぎるプログラムかもしれませんね。SPは分断された今の世界に、一体感を感じさせる選曲で楽しみです。今回ふいに何故か、ガラスの仮面の『二人の王女』のオーディションを思い出して、彼ほんと北島マヤみたいとか、つい変な事思い浮かべてしまいました。審査員の前で決められた台詞を披露するのですが、マヤだけ他の参加者と全く違う芝居をするのですよね。またこんな新鮮な驚きを得られるとは…。とても感動しました。
もしかしたらずいぶん以前にコメントさせていただいた事があるかもしれませんが、改めまして。
深い内容とコメント欄の皆さんの洞察に、私の感じたことやそれより遥かに深いご意見に、もう頷きっぱなしです。
外国の方が茶道の師範になっていたり、日本の地方の酒蔵で職人になるべく修行していたりするのを時々見ますが、ケチャップと塩の大味しか知らなかった海外の人が、素材の持つ味のや複雑な味のバリエーションと奥行きを知ってしまったからなんですかね。
羽生くんが上杉謙信公の生涯を、うまく言えないけど蒸留酒のように蒸留して、謙信公の世の中への眼差しが見えてきた時、それは平曲として語り継がれるあの諸行無常の世界観であったんですね。
大河の天と地との原曲は途中で馬の嘶きや男声合唱?が入っていますが、そこはスッパリ切ってます。あれを入れると戦いの実際の猛々しさが入ってしまうから、羽生くんの表現したい事とは違うんでしょうね。
そして天と地との冒頭しばらくしてから響く琵琶に合わせて、新・平家物語の印象的な琵琶の音色を後半に持ってきたんですかね。
テーマを表す琵琶の音色と流れるような筝の調べ、そして壮大なオーケストラの演奏の組み合わせ。
曲の選択眼と編曲が神!と思いました。
映像が見られなくても、曲を聴いているだけで魂が持っていかれてしまうようです。
フィギュアスケートの演技で、これほど思想的で形而上的で哲学的(←語彙力w)な世界が観られるとは、本当に驚きです。
本当に、能の世界を観ているようです。羽生くんのスケーティングの身体の運び様もそんな風に見えます。
何というか、点数を競わせるなんて勿体ない作品ですね。
コロナで色々なことが崩れてしまったかもしれませんが、羽生くんはきっと両方とも新プロで来るだろうなとは思っていました。
でもこんなに幽玄の美に彩られた深く観念的なプログラムがくるなんて…
国を遠く離れていても、羽生くんの心はとことん日本人なんだな思うと涙が出てきます。
ちいこさん、こんにちは!
「1枚目のパンケーキだぞ」と、自分に言い聞かせつつ、始まった今年の全日本。
「天と地と」が余りに完璧で、全く揺るぎのない演技で、雷に打たれたかのようにしばらく茫然としちゃいました。でもこの状況で、もし、15年N杯「SEIMEI」の演技を初めて見たのだとしたら、やっぱり卒倒するほど感動していたと思います。やはりいつも羽生選手が言ってるように、「ジャンプが成功してこそのトータルパッケージ」とはいえるのかもしれません。
「レトミー・・」は、ジャンプがちょっと詰まったのが惜しかった!どこかのジャッジじゃないですけど、他の選手なら「成功した!」ってなるところでも、完璧じゃないと完全に満足できないからだ!になってしまっているかも、ワタクシ・・(^-^; 観客とのコネクトが制限された今回の状況に、ちょっと普段と違う緊張感があったのかなぁ・・とか思ったりもしました。最初はピアノ曲で考えていたのが、しっくりくるものが見つからず、今の世の中を少しでも明るくできればと、この曲をジェフに提案されたとか・・。個人的には、「パリ散」のようなブルースロック?で、全編通じてシームレスに曲調を表現してくれるプログラムを、またいつかジェフに作ってもらえたらと思います。
今回の「天と地と」の演技に、フィギュアスケートの無限の可能性というものを感じましたが、フレミング杯(でしたっけ?)とか、技術と芸術を別カテゴリーとする話が出てますが
「天と地と」なら、どちらにエントリーした方がいいのかなぁ、と考えたりしてます(笑)
今、お煮しめ作りで、ゴボウを煮ています。この滋味(豊かで深い精神的な味わいという意味もあるそうです)をわからず、木の根っこ、なんていう民族は、とっても損をしてますよ~!
ちいこさん、今年も楽しませていただきありがとうございました。m(__)m
来年も宜しくお願いします♡ よいお年を~!!
月桃さんあけましておめでとうございます!
コメントもありがとうございます~。
SPも良かったですけどとにかくフリーが凄すぎましたね!
>萬斎さんのボレロみたいに、踊ると言うより神聖に舞うような滑りで、北米の保守的な方々には前衛的過ぎるプログラムかもしれませんね。
そうですよね、ダンスというより舞でした。北米って先進的かとおもいきや意外と保守的だったりするんですよね。普段の料理の味付けがほぼ塩とケチャップな国の物の見方は信用していませんw料理は文化の深度のバロメーターだと思っていますのでw日本は世界で一番ミシュランの星が多い国なんですけど何か??ですわ。
羽生君は北島マヤ味ありますよね~よく月影先生の「恐ろしい子。。。。!」はパロディとして使われていますしw
通りすがりさんコメントをありがとうございます!
とともにあけましておめでとうございます☆
ブログのこともありがとうございます!
>羽生くんが上杉謙信公の生涯を、うまく言えないけど蒸留酒のように蒸留して、謙信公の世の中への眼差しが見えてきた時、それは平曲として語り継がれるあの諸行無常の世界観であったんですね。
おおー!フリーはまさにこんな印象を持ちました!謙信公にだけフォーカスするのはちょっと違うような?な感じなんですよね。。。キャラクターを演じているわけではなくて、謙信公が生きていた時代から今現在まで続く日本の文化のベースに漂う無常観、幽玄を表しているような。。。室町時代から戦国時代って日本の文化のベースになった時代だと言われていますから。
>大河の天と地との原曲は途中で馬の嘶きや男声合唱?が入っていますが、そこはスッパリ切ってます。あれを入れると戦いの実際の猛々しさが入ってしまうから、羽生くんの表現したい事とは違うんでしょうね。
そして天と地との冒頭しばらくしてから響く琵琶に合わせて、新・平家物語の印象的な琵琶の音色を後半に持ってきたんですかね。
あえてキャラクターや場面が固定されそうな部分は使わなかった感じですね、なるほどです!
平家物語の配分が多いところも何か意図のようなものを感じますよなあ、衣装の花模様も桜かと思っていましたが沙羅双樹(夏椿)ではないかと言われていますし。
>フィギュアスケートの演技で、これほど思想的で形而上的で哲学的(←語彙力w)な世界が観られるとは、本当に驚きです。
本当にそうですよね、そしてこれを自分で編曲してシェイさんと一緒につくりあげたこともまた驚きです。
間違いなく神プロです。
編曲がまたいいですよね~編曲は映画の台本のようなもので編曲で決まると言っても過言ではないので。いや本当にいいプロです。
カナダから長いこと遠く離れてプログラムをやっとゆっくり練る時間もできたのかなと感じました。
これをしかも独りでつくりあげたというところがまた凄い。。。本当に別格な存在です。
こたっぺさんあけましておめでとうございます!
また、コメントもありがとうございます~。
約一週間前に「全日本に本当に出るんだろうか?」と半信半疑だったことが信じられない演技でした!
2月の四大陸選手権以降白壁通信以外音沙汰なしで、しかもコーチなしで独りで調整したのにこの演技とは。。。格の違いを見せつけましたよね!
SPはジェフがリモート振付の途中でパニクって匙をなげた(カナダのネットインタビューでZOOM振付で左右逆になったりして大変でパソコンを投げたくなったと言っていたからその時かとw)ため、自分で振付の細部をきめなきゃいけなかったのがまた緊張だったんじゃないかなと思いますね~特にショートは失敗したら減点が痛すぎますからね。。。でも凄くいいと思うけどなあ。
またジェフに細部を見てもらえればと思いますが、このコロナの状況では暖かくなるまではカナダに行けそうにないので懲りずにZOOMで聞いてもいいと思うんだけどな。
>今、お煮しめ作りで、ゴボウを煮ています。この滋味(豊かで深い精神的な味わいという意味もあるそうです)をわからず、木の根っこ、なんていう民族は、とっても損をしてますよ~!
いや~ほんとほんと!苦みもまた旨味であるなんてわかるめえ、ですよw
今年もよろしくお願いいたします!