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継ぐ者。

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町田君がPIW横浜で披露した、シューベルトの曲を使用した新しいプログラムが素晴らしいものらしい。
去年の全日本で引退した後は、羽生君の手術のこともあり、放心状態でレポも満足に書く元気もないほどのショックを受けましたが、アーティストとしての道を進んでいる町田君の姿を見て、なんだかほっとしました。
やはり、自分が本当にやりたいことをやっている方が輝いているもんね。
そうは言っても、試合でその姿が見られないのは、やはり寂しい。
以前にも書きましたが、上海ワールドの表彰式の後、なんとも言えないもの悲しい気持ちになり、「上海にくることが出来て、素晴らしい演技の数々をみているはずなのに、この寂しい気持ちはなんだろう。」と疑問に思っていました。
後から考えても、それは、さいたまワールドで見た、町田君と羽生君が闘う姿はもう見られないのだということと、上海ワールドでただでさえ薄れゆく記憶が上書きされて、リセットされそうな感覚だったのかもしれない、と思う。
大ちゃんを、町田君を、真央ちゃん(まだ引退するかわからないけど)をひたすらに応援してきた方々は、今どんな気持ちだろう。
寂しいだろうな。
試合を見て、その時は楽しんでも、表紙台に上がる選手を、エキシビションのフイナーレで楽しそうにはしゃいでいる選手の姿を見ては、記憶から薄れゆく応援していた選手の姿を思い出して、心の底から楽しめる、というのはしばらくは無理だろう…と想像してしまう。
そして、未来の自分もしばらくはそうなるんだろうなと。
国別で披露されたアメリカのマックス・アーロン君のブラックスワンは、国別ではまだまだだったけど、バレエのポーズとエッセンスが随所に見られる素敵なプログラムだった。周りには首をひねったり、笑っている方も中にはいたが、私は彼が必死に滑っている姿を見て、心の中で「そうか、君は変わりたいのか…変わりたいんだね!」といつのまにか呟いていました。
ジャンプミスもあり、まだ動きもぎこちなく、滑り自体は満足がいくような内容ではありませんでしたが、彼の覚悟と本気を感じたので、スタンディングオベーションをしました。
アイスネットワークで、アーロン君のインタビュー記事があり、ミルズ先生が町田君にもたらしたもの、自分も町田君のように飛躍したい、変わりたいと思い、ミルズ先生に振付を依頼したとのことであった。
町田君が引退しても、オリンピックを前に大きく飛翔した、その鮮やかな残像に憧れて、後を追う選手がいてくれるのがうれしかった。
○Aaron striving to become more balletic on the ice

アーロン君、ぜひ頑張って、漆黒の美しい黒鳥となって大きく飛翔してください。
羽生君が引退した後はどうなるだろう。
ヤグディンが引退した後も、いや、引退した後の方がその素晴らしい演技の数々が語り継がれているように、不世出の選手として伝説になるだろうと思う。
羽生君が現役の間、生きて、その美しいスケートを見ることができることを感謝したいです。

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