PR

技術と芸術のせめぎ合い。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

またまた、こういうお話ですみません!
最近、羽生君の写真も貼ってないし、萌え要素ゼロだしね。。。
今回のは(一応)羽生君のフィギュアスケートへの哲学に関係しているのよ!
先日あったジャパンオープンでのパトリックインタビューが、気になっておりました。
真央、辛口55点「もっと上を目指せる」シーズン幕開け、ジャパンOP
【抜粋】
チャン「かなり怖い気持ちがあった」
(今日の演技について)OKレベルだと思います。1年間休養していたので、復帰戦としてはまあまあというレベルです。試合から1年間離れていたので、もう1度慣れるということが必要でした。かなり怖い気持ちがあって臨んだわけですが、最初の1分間くらい自分の足が自分のものではないという感覚でした。自分の足の感覚を取り戻すのに少し時間がかかってしまいました。もう1度試合に出るという感覚を覚えさせる必要がある状態です。試合に出るということも練習の一環だと思っているんです。今年の夏に復帰について話したとき、「今年は完璧なシーズンにならない」ということを発言しました。私はとにかく試合にもう1度戻って試合という環境を経験しながら、楽しんでいきたいと思っています。
(1年間で自身はどう変わった? 男子フィギュアはどう変わった?)去年のジャパンオープンの方が出来は全然良かったと思います。五輪が終わったあとで試合への気持ちが続いたまま、自信を持って滑ることができました。スケートの内容としては良かったかもしれません。ですが、プログラムについては同じプログラムとはいえ、振り付けを再度考えて大幅に改善したと思うので、プログラム自体はずっと良くなっていると思います。この1年間お客さんの前で演技をするということもしていまして、音楽の解釈の仕方にしても、自分は人間的に成熟したと思います。1年前と今を比べるとはるかに成熟したと思っています。
 男子フィギュアについては常に進化していると思います。たとえば今日も何人かが後半に4回転を跳んでいましたが、私からしてみればそれはクレイジーだと思っています。4回転は1回でも跳べれば十分、2回跳べたらボーナスという気持ちなんですね。だから私としてはそこにフォーカスしていない。私も以前と比べて若くありません。どこに力を入れるのか選ばなければいけません。私が今、力を入れたいと考えているのはスケートで特別感を出したいというところです。
(今季はこのままのエレメンツでいくのか? 宇野についてはどう思うか?)テクニカルな部分はまだまだ今は初期段階なので、どんどん入れ替えていくことになると思います。特に3つ目のジャンプでルッツを跳んでいますが、これに関してもできれば4回転に変えたいと思っています。あとトリプルアクセルについても練習で自信がついてきたのでもう一つくらい入れたいですね。緊張した環境の中でも跳べるようになりたいなと思います。
 昌磨については、本当に素晴らしい演技でした。いわば疲れ知らず、弱さも全くない、後半になってもスピードが落ちてこない、非常に力強く、ジャンプに関しても一貫性がある。どうやら練習どおりということらしいので、練習でもあのように滑れていると思うんです。日本という国は次々と若い選手が出てきている。バックアップもあって、本当に驚きだし、素晴らしいことだと思います。これは先達として高橋大輔選手や羽生結弦選手がいて、ロールモデルの役割を果たしているので、優秀な若手が出てきているのだと思います。私もそろそろキャリアも終わりだなと思っているので、うれしいですね。ああいうような若手と試合で戦わなくてすむので(笑)。
翻訳の方法によってもニュアンスは異なってくるのでしょうが、以前のインタビューでも、4回転はそれほど必要ではない、という発言をしていました。
最近、WFSのバックナンバーを買ったのですが(羽生君のインタがあるものw)バンクーバー以前から、フィギュアスケートではジャンプはそれほど重要ではないと言っていましたし、かと思えば、バンクーバーOPでは、4回転を持っていなくてモチベーションを持つのが難しかったと答えたり(WFS No.46号より)、あまり得意とは言えないジャンプに対して、複雑な気持ちがあるのだろうな、と感じました。
スケーターさんによって、フィギュアスケートへのそれぞれの想い、哲学というものがあるので、どの考え方がいい、悪い、ということはないのですが。
敬愛する伊藤みどりさんから始まり、羽生君の2013GPFのロミジュリでの光り輝くような美しい4Tと3A+3Tで
「ぎええええ!て・ん・さ・い!」
と心臓を打ち抜かれたジャンプ厨のワシとしましては、世界選手権3連覇をしたスケーターともあろうパトリックが、弱気ですじゃぞ!とも思うわけであります。
ほれ、フリーで4回転は1回でいい、と言ったダイスは、70代後半にもなろうかという名将フランク・キャロルコーチに「女子か?」と言われたというではありませんか。
ちなみに、フランク・キャロルコーチが、某ミーシンコーチのように(ミーシンコーチも好きです♪)、とにかくジャンプ!な方ではないことは、今まで指導してきた、ミッシェル・クワンやバンクーバーOPで4回転なしで優勝した、エヴァン・ライサチェックを見てもわかりますし、対極にあるような、ソルトレイクOPでフリーで4回転を3回とんで銅メダルをとった、ティモシー・ゲーブルを見れば、時流にのって選手の個性に合わせながらも、勝負にも勝てるような指導をしていることがわかるような気がします。
さすが、名将ですね!
多少の芸術性を犠牲にしてでも、高難度ジャンプ・技術への道を進む必要があるのか?
というのは、フィギュアスケートで常につきまとう、大きなテーマだと思います。
だからこそ、面白いし、難しい。
スポーツなのだから、「ここまででいい」と最初から限界を決めてしまうのは、そのスポーツを停滞させてしまう恐れがありますよね。
いつの時代も先駆者がいて、無謀と言われつつも、何年か後には時代が追いついてきました。
そういう意味では、伊藤みどりがいなかったら、女子のトリプルアクセルは、10年は遅れていたかもしれません。
アーティスティックな面と、技術的な面の進化について、見事に回答しているなあ、と思ったインタビューがありましたので、ご紹介です。
空前の4回転ブームと言われ、男子に負けず劣らず(いや、むしろ私は男子よりコワイ。。。)高難度化の道を進んでいる、ペアについて、川口/スミルノフ組のコーチである、タマーラ・モスクヴィナさんのインタです。
ちなみに、現役時代は、ミーシンコーチのパートナーでした。
「あれこれ」さんより
2015/10/08 タマーラ・モスクヴィナ「皆が四回転スロージャンプをやるようになるだろう」
今シーズンのカワスミペアは、フリーで4回転スロージャンプを2回入れるそうです。
芸術性の方が大事なのでは?と質問してくるインタビュアーに対する答えが秀逸でした。
「4回転スロージャンプも同じことです。結局は、皆がやるようになります。その後で技術は芸術性で包まれるのです。」
このようにプロセスは進んでいるのです。中国人たちは技術を引き上げましたが、今や芸術性も備えつつある。申雪/趙宏博とは、アルトゥール・ドミートリエフとオクサーナ・カザコーワも対戦したことがあります。彼らはかつて、エレメンツだけをやっていた。しかし、その後、一にも二にも三にもプログラムとなったのです。そういうことです!
やはり、タマラコーチも名コーチ。
哲学を持ちながらも、時流を読んで、臨機応変に対応している。
こういうインタビューを見ると、パトリックは正直、型にはまっているといいますか。。。( ̄Д ̄;;できるかもしれないのに(何せ、4Tは2010年の夏に練習してから、わりとすぐとべるようになっている)自分で自分に限界を決めてしまっているような気がします。
もったいない、もったいない。
昌麿君のことを「クレイジー」と言ってないで、ジャンプコーチをつけて、また若手を脅かしてぶいぶい言わせてくださいね!
やはり、GPS記者会見でパトリック節がないと、寂しいわ。
オーサーコーチと、クリケットは、オーサーコーチ自身が3Aの第一人者でしたし、キムヨナの3Lz+3Tとプログラムのトータルバランスへの経験もあるので、羽生君が4回転をフリーで3回入れることも、あと2年をかけてバランスを見つけていく、と確信しています。
ま、すでにハビがしているから、ノウハウはあるのですよね。
「その後で技術は芸術性に包まれる」。。。ボーヤン君はどうなるかな?

コメント

  1. jukopon より:

    なんかね?
    パトさんのビッグマウスがないとなんか寂しい感じがするのは確かね!
    休業した事で弱気になってるのかな?
    復帰するなら、もちろん平昌は目指してるはずよね?
    気持ちだけは前を向いていかないと難しいと思うんだけど(。-_-。)
    でないとゆづも燃えないじゃない??
    ゆづに立ち向かうなら、パトさん頑張らないとだわよね~~(ง •̀ω•́)ง✧

  2. ちいこ より:

    >jukoponさん
    パトさんね~最近、不安気な発言多いのよね。。。同じ休養組でも、真央ちゃんの発言とは違うのはなぜだらう( ̄Д ̄;;
    羽生君も、パトリックというキングがいてこそ燃え上がると思うので(羽生君はプリンス♪)気合いを見せてほしいよ。ハッタリでもいいから(←おい。)ハッタリも突き通せば誠になるもんね。

  3. あいあい より:

    こういうお話好きです。えーと、萌え成分は、個人的に(´・ω・)イラネですw
    巷に溢れてる羽生結弦の萌え成分には、お腹イパーイですわ。
    Pちゃんの話、確かに「何言ってんだお、オメェ」と背中をどついてやりたい所ですねw
    連休中にフィギュア雑誌を読んでいたら、Pちゃんのインタがありました。
    「おおらかで正直な人間です。正直すぎるので、時として人を怒らせてしまう。人を喜ばせるのが好きで、人がどう考えるのかを気にするあまり、自分自身を信じたり自信を持つことができないことがある。」って、自分自身の性格について、こんなことが書いてありましたが…ちいこさんはきっと読まれてるでしょうねw
    昔からPちゃんって、結構その場のノリで答えちゃう所があるのかなー?wと思う所が多々ありまして、しかも正直なんですよね。4回転論争の「4回転はそれほど必要ではない」は、イエテボリでクワドなしで優勝したバトルに対してジュベが「クワド跳ばない優勝者ってどうよ?」って言ったことに対して、当時Pちゃんが言っていたことだと思うのですが。
    あの発言は、当時のルールのこともありますが、敬愛しているバトルをジュベが下げ発言したことで、Pちゃんはバトルを擁護したい気持ちが大きかったのではないのかな。と思っとるんです。
    Pちゃんは、結構、信義に厚い奴なんじゃないのかなーと。そして、正直者で、黙っていられないんだろうなーとwww
    今回のJOは、ジャンプもアレレレ…な出来でしたし、本人も凹んでいたんじゃないかな。その場の気持ちを正直に語っている所もあると思う。
    ジャンプが戻って来たら「オイ(゚Д゚)ノ お前、この間は違うこと言ってたじゃん!」ということも大いにありうるのではないでしょうか?www
    そして「滑ることを楽しめば、結果はおのずとついてくる、メダルや栄誉を意識しすぎると演技に集中できなくなる。僕は僕のやり方で行く。」と言っている。自分は自分のやり方で行かないと駄目だということを、ソチで痛感したんじゃないかな。
    まあ、私もPちゃん、ジャンプコーチつけた方がいいよ。とは思います…が、そうすると、ゆづピンチ!ゆづピンチ!になるので、やっぱりいらないかもねむ(^ω^)b
    よく寝た割りには、まとまらないw ちいこさん、コメ返いいですよ。寝てくださいっ!

スポンサーリンク