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はにゅ愛!平昌オリンピック 羽生選手関連記事集②【追記多数しました】

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ツイッター等でオリンピック当時の記事を検索しているんですが、半年経過して結構ネットから削除されていっています。
これはソチで痛感したんですよね。。。リンクを貼るだけだといずれ消えてしまうのであります。
ツイッターはお手軽だけど検索が面倒だし、流れてしまうんだよなあ。
というわけで、地道に保存!であります。
量が多すぎるので、私の琴線に触れたもの、新聞社、インスタ、VKなどランダムですw
○浅田真央さん

maoasada2509 ゆづ君❗️しょうま❗️おめでとう❗️❗️すごい❗️すごい❗️すごすぎる❗️❗️最高でした❗️❗️
そして、、、ネイサン❗️最高の演技ができて良かった❗️❗️
たくさんの感動をありがとう❗️❗️❗️
真央ちゃんがこちらのインスタを掲載したのは、結果がわかってからわりとすぐだったんですよね。
つまり、このお写真を使おうと用意していたんですよ。。。うう。
(ごく一部の悪質マオタは正直真央ちゃんの志を裏切っているとさえ思う。自分の自己顕示欲のためだけに色んな選手を非難している。)
○タチアナ・タラソワさんVK(ご本人がアップされているのかスタッフがアップされているのかは?(それにしては羽生君が多いが。。。一応ロシア選手のライバルなのだよね(´・Д・)」))
2mmPx6j3F0g.jpg
https://vk.com/ta_tarasova?w=wall-110044835_18001
Татьяна Анатольевна ТАРАСОВА 2月16日 18:52
Конечно, фотографий Юдзуру много в сети. Но эта – от Т.А. Тарасовой.
Специально для нас
なんとこちらはタラソワママ自ら撮影されたとおぼしき、SP後の羽生君?
少しおすまししている表情がキュートです♡
2月16日のSP後の18時台に投稿されています。
次の日は早朝から公式練習、FSなので普通なら遠慮するところを堂々と写真を撮り掲載するタラママ。。。
さすがタラママ!他の誰もできないことをやってのけるッッ!そこに痺れるあこがれるうううう!!!
【追記】ちなみにこちらも(タラママがVKで「こちらに写真を掲載!」て書いてますので。)  こちら
タラソワママ厳選のVKに掲載した平昌OPのお写真なのですが、ロシアンのメドザギはもちろん、羽生君のかわいい写真がいっぱいです!♡しかもなんか選ぶ写真がいい写真が多いです。。。構図が格好良かったり。さすが芸術家ですなあ。なぜかEXでの手繋ぎゆづハビまで収集(隠れゆづハビファン。。。。??)
キャプチャ_2018_08_19_11_31_59_368
https://vk.com/ta_tarasova?w=wall-110044835_17682
キャプチャ_2018_08_19_11_35_36_431
https://vk.com/ta_tarasova?w=wall-110044835_17792
Tatiana Anatolievna TARASOVA2月16日3:48
韓国では、午前4時ごろ。したがって、アスリートはすぐに起き上がり、準備をして、ウォーミングアップに行くでしょう。そして戦闘は今日よりも突然結びつくでしょう。今日は歴史だからだ。
あなたは見る準備ができていますか?
ハニュウとハビ、チェンとしょうまは安全に入れ替えることができますが、私たちの男の子は幸運を祈る!
実況があるにも関わらず朝の4時前にVKを更新。。。しかも選んだお写真に愛を感じまくりですががが!
キャプチャ_2018_08_19_11_44_20_67
https://vk.com/ta_tarasova?w=wall-110044835_17875
Tatiana Anatolievna TARASOVA 2月16日13:55
友達。私は仕事に逃げます、私は結果をロードする時間がありません。あなたはここで議論することができます。そして、私は氷上でもサービスに行き、私はすべてそれを突っ込むよ!
その間、Tatyana Anatolievnaの写真。私はゆずるを愛していることを知っている!ありがとう!ところで、排他的な😊
ビデオはここにありますhttps://vk.com/icebergup
キャプチャ_2018_08_19_11_54_03_415
https://vk.com/ta_tarasova?w=wall-110044835_18549

ハグするタラママとはぬう君。ロシアのVK内でも男子、アイスダンス、ペアの順位で色々議論があったらしい?
VKを見るとタラママの羽生君愛が半端ないのであった!!
(掲載する熱量たるや!好きでないと朝の4時だの試合直後に掲載しないとおもふ。。。)
ずっと見ていくと面白いなあ、いかんこれは時間泥棒案件です。。
以下、通信社、新聞社の記事を時系列にランダムに掲載します。
羽生、驚異の回復力 フリーには課題も 2018/2/16 17:28(共同通信社)
フィギュアスケート男子で五輪連覇を目指す羽生結弦がショートプログラム(SP)で高得点を挙げて首位発進した。昨年11月に右足首を負傷し、実戦としてはほぼ4カ月ぶりのぶっつけ本番。故障の後遺症や試合勘などが心配されていたが、驚異の回復力だ。ほぼ完璧な演技で周囲の不安をひとまず振り払った。
 ▽「カミング・バック」
 羽生には何度も驚かされてきた。19歳でソチ五輪の金メダルを獲得した時。その後、4回転ループを世界で初めて成功、演技全体のレベルも高めた。世界最高得点を何度も更新し、限界はあるのだろうかと思わせた。
 その一方で172センチ、57キロの細身の体は何度も悲鳴を上げた。ジャンプの着氷の衝撃も影響するのか、いろいろな箇所を故障している。その都度、予想以上の早さで復帰して大舞台で結果を残してきた。
 ただ今回ばかりは様相が違った。右足首の靱帯(じんたい)を損傷したのはグランプリシリーズ、NHK杯の公開練習だった。腱(けん)と骨にも炎症を起こした。4回転ルッツの着氷に失敗した羽生の右足が、氷上でいびつに曲がっていた。痛々しいシーンがテレビで繰り返し流れた。残酷な映像はもう放映しないでほしい、と多くのファンが願った。
 「残酷」と感じたのは、足首の不自然な曲がり方に対してだけではない。これで羽生の五輪連覇の夢は絶たれた、と思われたからだ。五輪本番に間に合わないかもしれない。本人にもそんな焦りが生じたはずだ。
 約2カ月間も練習できない重大な事故からよみがえった。4回転ジャンプを再開してまだ2週間ほどだというのに、SPでは4回転サルコーから入り、3回転半(トリプルアクセル)、4回転―3回転の連続トーループをよどみなく決めた。高さも回転も十分で出来栄え点も稼いだ。
 SPの得点は自己の持つ世界最高得点(112.72点)に迫る111.68点。演技を終えてリンクから降りると「カミング・バック」とつぶやき、復活を宣言した。羽生の回復力に、再び驚かされる結果となった。
 ▽課題はスタミナ
 平昌入り後は、これまで以上に吹っ切れた様子を見せていた。故障の苦しみからの解放が、もともと前向きな性格をさらにポジティブにさせたのか。それとも、不安を打ち消すために、意識的に強気を装っていたのか。
 試合前の会見などでは「どの選手よりも勝ちたい気持ちが強くある」「クリーンに滑れば絶対に勝てる」「(金メダルを)僕が取ります」と、自らを鼓舞するような自信満々の言葉を発し続けた。
 SPの演技を見る限り、言葉にうそはなかった。しかし「絶対王者」の真価が問われるのはここからだ。フリーに向けてはやはり練習期間や実戦の不足からくる不安は拭えない。
 第1の課題がスタミナだ。演技時間が2分40秒(±10秒)のSPに対し、フリーは4分30秒(同)の長丁場。羽生の体は故障前よりさらにスリムになったようにも見える。ジャンプを後半にも多く組み込むプログラムに、体力が耐えることができるか。
 ▽4回転の数と成否
 4回転ジャンプの構成が第2の焦点になる。今季の羽生は、ルッツを成功させて4回転を4種類に増やしたが、故障の引き金となったこともありルッツは回避するという。残るループ、サルコー、トーループの3種類を跳ぶのか、慎重に2種類の組み合わせにとどめるのか。
 4回転は基礎点が高いだけ大きな得点源だが、失敗のリスクも大きい。SP2位のフェルナンデス(スペイン)とは4.10点差。4回転1個の成功、失敗で逆転可能な差だ。個々の技術の出来栄え点や、演技構成点でも高得点をたたき出せるだけに、その決断が焦点となる。
 66年ぶりという五輪2大会連続金メダルの偉業に向けて、楽しみが多い分、懸念要素も少なくない。羽生の類いまれな集中力にもう一度、驚いてみたい。(共同通信=荻田則夫)
会見の羽生結弦、和やか 緊張する宇野昌磨に世話を焼く 渡辺芳枝2018年2月16日21時46分(朝日新聞)
平昌冬季五輪のフィギュアスケートは16日、男子ショートプログラム(SP)があり、羽生結弦(23)が右足首のけがの不安を振り払い、首位に立った。ハビエル・フェルナンデス(26)=スペイン=が2位で、宇野昌磨(20)は3位で続いた。ハイレベルの演技に、会場のファンは酔いしれた。幼少期に羽生を指導していたコーチたちは、日本からテレビで見守った。決戦のフリーは17日午前10時から行われる。
午後3時に始まったSP後の記者会見。上位3人が並ぶ中、羽生が「今日、やるべきことはしっかりやれた。幸いにも今回の試合は日中に終わるので夜まで時間がある。明日に備えたい」と笑顔で切り出した。
 まだフリーが残っているのに会見は和やかだった。それは、羽生とフェルナンデスがカナダ・トロントで一緒に練習をするチームメートだから、でもある。
 フェルナンデスは大会前、「羽生はどうなの?」とよく質問されたという。「それは羽生に聞いてくれ、と思ったけど、羽生だから絶対に準備は整っていると信じていると答えた」。そうフェルナンデスが言うと、笑いが起こった。そして、こう続けた。「3人とも本当に素晴らしい演技だったと思っている」
 会見では様々な角度から質問が飛んだが、羽生の答えによどみはない。
 フィギュアの難しさについて、「(トリノ五輪金メダルの)荒川静香さんが穴のあいたバケツに練習の水を注ぐようなもの、と表現していたが」と聞かれた羽生は、「底がないバケツでしょうか。メンタルも強くないし、けがも多い。皆さんの応援にこたえようと思えるからこそ力を発揮できる」。
 ティッシュカバーがいつも試合で使う「くまのプーさん」ではないことについては、「スポンサーの問題もあり、黄色のクマを持ってくることはできませんでした。平昌の部屋につれてきて、頭をつかんで『いってくるよ』ってのはやってます。彼もすごい応援してくれていたと思う」。おちゃめに答えるなど、会見の主役も羽生だった。
 3人の中でもっとも緊張ぎみだったのが宇野だった。「オリンピックだからといって、特別な意識はないんですけど、今シーズンの中で一番気持ちが高まった」
 そんな宇野に同時通訳用のイヤホンをつけてあげたり、マイクを直してあげたりと世話を焼いたのは、羽生だった。そして、こう締めくくった。「戦っているという感覚はほとんどない。とにかくみんなと一緒にスケートをするのが楽しい。みんなのスケートがもっともっと見られるよう祈っているし、僕もその中の一人として、いい演技がしたいな、と思っている」(渡辺芳枝)
金メダル決定後のNHKインタビューです。
この一瞬のために人生を賭けてきた~羽生結弦インタ~ ー金メダルへの4分30秒 2018年2月18日(日)(NHK) 
「今回のフリーでは最初の4回転サルコーのことしか考えていなかったですね。6分間練習や朝の練習では、どうも決まらないなと思っていたので、少し不安でした。だから、決まって安心しました」
――しかし、後半の3回転ルッツでは…
「足首の曲がり方が、怪我をしてしまったときと同じで…。よく耐えたと思います。自分の足首と、みんなの“立ってくれ!”という思いに感謝したいです」
――ところで、怪我の間はどのように過ごしていたのですか?
「ひたすら考え、イメージを高めていました。あとはリハビリの仕方や筋肉の使い方を研究・勉強していました。倒れそうになりながら、頑張ったつもりです」
――そして、演技終了。何か叫んでいましたが…
「勝ったー!って言っています。何回か言ってます。映像を見ると、めちゃはしゃいでますね。フリーで失敗した4年前に比べてメンタル部分が強くなり、緊張をコントロールすることができた、自分を乗り越えることができた、と思ったのです。今回は怪我もあったので、今はとても幸せです。素直にスケートをやってきて良かった!と思える瞬間を味わっています。この幸せのために、人生を賭けてきているので」
――今後のことですが…
「今はとにかく嬉しいので、あまり先のことは考えずに足首をゆっくり治します」
こちらは後藤記者、前田記者、佐藤信夫コーチの見解が記事になっている良記事です。
ちなみに後藤記者と前田記者のファンですww前田記者のスホランへの愛着ぶりがかわいかったw
困難、だから僕は跳ぶ フィギュアスケート男子金 平昌五輪 2018年2月18日05時00分(朝日新聞)
今大会の日本勢第1号の金メダルを羽生結弦(ANA)がつかんだ。男子の五輪連覇は1952年オスロ大会のディック・バトン(米)以来、66年ぶり4人目。宇野昌磨(トヨタ自動車)はショートプログラム3位から順位を上げ銀メダル。同一国の金銀独占は、2002年ソルトレーク大会のロシア勢(ヤグディンとプルシェンコ)以来となった。
「とにかくサルコーさえ下りれば」
 羽生が男子フリーの演技を始めた。会場を埋めた観客が、祈るようにそのジャンプを見守った。
 氷を左足の靴の刃で深く削り、舞い上がる。鋭く速く4回転。昨年11月に痛めた右足で着氷した。静寂が、大歓声と大きな拍手に変わった。
 最終グループ6人による直前の練習だった。羽生の4回転サルコーは安定感を欠いた。下りたときにバランスを失い、ひざから崩れて尻餅をついた。珍しいミスだった。試合後、「不安だった」「右足に無理をさせてしまった」と明かした。
 羽生が練習で4回転サルコーに初めて成功したのは、2011年の東日本大震災の年だった。
 拠点となるリンクが一時使えなくなり、全国各地を転々としながら、招待してもらったアイスショーに60回出た。リンク管理者の厚意で、取ってもらった練習時間。高く跳び鋭く回れた。「先生! サルコー、下りたよ」。当時の阿部奈々美コーチや、ジャンプを指導していた田中総司コーチに震災後、初めて見せた満面の笑みだった。
 14年ソチ五輪前、拠点としていた仙台のリンクをひっそりと訪れた。ボードに「サルコーの確率が上がってきました。頑張ります」と書いた。だが、ソチのフリーで挑んで転倒。「金メダルを取れてうれしいけど、能力を発揮できなかった」。その悔しさがあったから、その後4年間を頑張ることができたと羽生は考えている。
 この日になって、もう一つの持ち駒だった4回転ループを捨てた。「朝起きた感じで、自分で決めた。理由はいっぱいあります」とサルコーにかけた。
 フィギュア男子66年ぶりの五輪2連覇を決めたフリーの演技。4回転サルコーの助走に入るころには、不安を打ち消した。自分にやる気を起こさせてくれたその技を、「何年もやってきたジャンプ」と信じた。
 演技冒頭のそれは、出来栄え点(GOE)で最高のプラス3点を得た。約4カ月ぶりの実戦となった五輪。体力的な不安があった後半も、4回転サルコー―3回転トーループをきれいに決めた。
 フィニッシュして氷を触り、礼を言った。「(4回転サルコーの感覚を)覚えてくれていました」と自分の体を褒めた。
 「ソチ五輪のフリーのリベンジをしたいと思っていた」。この4年間を振り返りながらこうも言った。「衝突、捻挫、インフルエンザ、今季もまたけが。それだけ、恐れずにチャレンジしてきたからだと思う」。目を潤ませながらも、はっきりとした口調。4年前はまだもろかった少年が、本当に強い青年になった。(後藤太輔)
 ■際立つ出来栄え点
 羽生は臨機応変に構成を変える柔軟性を持っている。スタミナが不安だった演技後半で、4回転からの3連続ジャンプでミスしたが、続くトリプルアクセル(3回転半)からの2連続を3連続にして16・88点を稼いだ。技術点(109・55点)のうち、16・99点は出来栄え点(GOE)で得るなど質の高さが際立った。
 宇野は冒頭の4回転ループで転倒した以外は大きなミス無く跳び、技術点は羽生を上回った。フェルナンデスは演技構成点で羽生に迫った。ショートプログラム(SP)17位のチェンは技術点で127・64点をマーク。羽生が昨季の世界選手権で出した世界最高点(223・20点)の技術点126・12点を上回った。ソチ五輪では、上位選手のフリーの4回転は多くて2種2回だったが、平昌では4回以上跳ぶ若手が次々と現れた。技術のめざましい進化が、ハイレベルな戦いを引き出した。(前田大輔)
 ■(佐藤信夫の目)後半支えた高い技術
 羽生の強さを支えているのは、確かなスケーティング技術だ。けが明けで、フリーでも難しい4回転ジャンプ(ルッツとループ)は跳ばなかった。体力面でも、後半にミスが出始めたところからはきつそうにも見えた。ただそういう苦しい時、高い技術が彼を助けてくれる。
 普通の選手だと、ジャンプを下りる時、氷にはじかれてしまうことがある。だが羽生は、柔らかいひざと足首で衝撃を吸収できるから、着氷後も弾まずに、そのまま滑らかにスケートが進む。ひざから足首にかけてを柔らかく使えると、滑りも伸びる。一歩滑ってすぐにポンと止まってしまうのではなく、いつまでも継続して進んでいく。そうした流れるような滑りが、高い演技構成点につながる。先天的な柔軟性に加えて、地道に基礎練習を繰り返した、たまものだろう。
 チェン(米)が4種類の4回転ジャンプを跳ぶなど技術の高度化は止まらない。もちろんそういう進化は否定しないが、羽生の五輪連覇は、決して忘れてはいけないスケートの大事な原点を示してくれた。(フィギュアスケートコーチ)
羽生、涙の五輪連覇 “氷に乗ることの不安”乗り越えた魂の4分半 2018.02.18(デイリースポーツ)
「平昌五輪・フィギュアスケート男子・フリー」(17日、江陵アイスアリーナ)
 ショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(23)=ANA=が206・17点をマークし、合計317・85点で男子では1948年サンモリッツ、52年オスロ大会のリチャード・バットン(米国)以来、66年ぶりの2連覇を成し遂げた。今大会日本選手団第1号の金メダルは、冬季五輪1000個目の金メダル。右足のケガからの復帰戦ながら最後まで意地の演技で耐え続け、日本選手として冬季五輪の個人種目で初めて連続で頂点に立った。
 この瞬間だけを信じていた。広がっていたのは、4年間待ち望んでいた光景。太鼓の音色に導かれるように両手を広げて演技を終えると、羽生は天高く人さし指を突き上げた。「勝った」-。心の底で確信した。「何より自分に勝てた」。声にならない感情が、叫びとなってリンクにこだまする。鎮痛剤を打ち、テープを入念に巻いた右足首を両手でさすり、右膝をついて氷を3回コンコンコンとたたいた。金メダルが確定すると「色んな思いがこみ上げてきた」。涙があふれて止まらなかった。
 羽生結弦の魂が宿った4分半だった。冒頭の4回転サルコーに始まり、繰り出される技の全てが、俺が王者だと物語っていた。昨年11月に痛めた右足首の影響は、最後まで引きずった。曲を通す練習もままならなかったが「勝ちたい」。その執念だけで耐え、「SEIMEI」に思いをぶつけた。
 「最初に診断してもらったじん帯損傷だけでなく、本当に色んなところを痛めていて、氷に上がれない日が長かった。体力よりも氷に乗ることへの不安が大きかった」。無理を押しての出場だった。
 今回のケガはもちろん、苦難と隣り合わせの4年間を過ごしてきた。14年中国杯の衝突事故では下あごを7針縫ったのをはじめ計5カ所を負傷。同年末には腹部を手術した。捻挫は何度も繰り返し、風邪はしょっちゅう。一昨年の全日本選手権はインフルエンザで欠場を余儀なくされた。「ケガばっかりですね。でもそれだけ勇気を持ってチャレンジしてきたから」。困難に直面しても、羽生が折れることはなかった。
 それは羽生の根源に常に一つの記憶があるから。2011年3月11日、故郷仙台を襲った大きな揺れ。自宅は全壊し、4日間避難所で過ごした。リンクは休業。全国をアイスショーで回ったが、その間もスケートを続けることと葛藤した。あの苦しさを知るからこそ、羽生の心は尋常でないほど強く、美しい。
 「あれ以上悲しいことはないと思っているんですよ、いまだに。あれ以上苦しいことも悲しいことも不便なこともない。だからつらいとき、苦しいときでも乗り越えられるきっかけ。あれがあったから今がある」。4年前、金メダルとともに凱旋したときに向けられた笑顔は今も忘れない。「今度はちょっと自信を持って、また笑顔になってもらえたらいいな」とはにかんだ。
 「とにかく劇的に勝ちたい」と豪語していた羽生が紡いだ、奇跡であり必然の復活劇。あまりにも劇的なエピローグに「人間としての人生を考えたらなんか変」と自ら笑ったが「漫画の主人公にしてはちょっとできすぎなぐらい(困難な)設定が色々とあって、でもこうやって金メダルをとって…。こんなに幸せなことはない」と胸を張った。まばゆく光る金メダルが誰よりもよく似合う。羽生結弦は間違いなく、伝説として語り継がれる氷上のヒーローだ。
私が見てきた「羽生結弦」 担当記者が見た連覇への道のり 2018年2月18日(日)NHK SPORTS STORY 松井晋太郎
ピョンチャンオリンピック、フィギュアスケートの男子シングルで羽生結弦選手が右足首のじん帯損傷という大けがを乗り越えて、この種目、66年ぶりの連覇を達成しました。羽生選手を追い続けてきた担当記者のみが知る絶対王者の真の姿に迫ります。
1枚の紙に記された決意
羽生選手は、去年9月、今シーズンの初戦に臨んだカナダのモントリオールで、ピョンチャンオリンピックで目指す演技構成を教えてくれました。羽生選手がボールペンでスラスラと書いた1枚の紙にあったのは、ジャンプを示す「4Lz」や「4Lo」などの文字。ショートプログラムとフリーの演技構成でした。ジャンプの構成を見てみると、ショートプログラムは、演技前半に「4回転ループ」。演技後半には得意の「トリプルアクセル」。そして「4回転トーループ」からの連続ジャンプ。注目は、演技後半に初めて4回転ジャンプを入れたことでした。さらにフリーは、前半の「4回転ルッツ」に始まり、「4回転ループ」、後半は「4回転サルコー」「4回転トーループ」。さらに「4回転トーループ」からの連続ジャンプが続いていました。締めくくりは、羽生選手が得意とする「トリプルアクセル」からの連続ジャンプを2回。羽生選手にとって、新しい4回転となるルッツを含めた合わせて5回の4回転ジャンプに挑むプログラム。私は、思わず「夢のような演技が見られますね」と聞きました。これに対して、羽生選手は「(このプログラムを)します。強気な発言はするなって言われているがします。します」と自らにいい聞かせるように何回も口にしていたことを鮮明に覚えています。正直、私は、この演技をミスなくできたら、とんでもない得点が出て、オリンピックはぶっちぎりで勝つだろうと王者の連覇を1ミリも疑いませんでした。
出会いから衝撃を受けた
フィギュアスケートを担当し、最初に羽生選手の試合を見たのは、2015年11月、長野市で開かれたNHK杯でした。羽生選手が史上初めてショートプログラムとフリーの合計で300点を越えたあの大会です。音楽に乗り切って、気持ちよく演技している光景と目の前で見た高くアーチを描くような美しいトリプルアクセルに見とれました。試合後のインタビューで、今も心に残っている言葉があります。「どれだけ自分が自分という壁を越え続けられるのか。300点越えがまぐれだったと、逃げ道をつくるんじゃなくて、素手で壁を乗りこえられるようにさらに努力することが必要。僕は点数のためにスケートをやっているわけではない。やっぱり自分がいい演技したいから練習をやっている」と話し、快挙の直後でも、自分自身を冷静に見つめていました。「壁を越える」ではなく「壁を越え続ける」という言葉。トップになるだけでも、とんでもなく難しいのにそれを続けるとはっきり言いました。当時20歳の言葉とは思えませんでした。私は、とんでもない選手を取材して行くことになるんだとその責任の重さに身震いしたのを覚えています。それ以降、ピョンチャンオリンピックまでに羽生選手は、ショートプログラムとフリーでそれぞれ2回、合計でも1回、世界最高得点を更新しています。
羽生選手の魅力は、もちろん、その強さです。ただ、もう1つアスリートとして、決定的に人を惹きつける要素があると思っています。それは現状に満足せずに常に難しいことに挑戦した上で強いということです。
ケガをしたあの日も
オリンピックが3か月後に迫った去年11月のNHK杯の公式練習で、羽生選手は右足首を痛めました。私は、病院で見た姿や発言も忘れられません。試合開始まで6時間あまり、直前の公式練習はすでに始まっていました。すべてのジャンプで着氷する右足首のじん帯を損傷していたにも関わらず、待合室でこうつぶやきました。「痛み止めを打ったら出られるかな。左足で着氷したら出られるかな」。最後は、医師の判断で欠場を決めましたが、静かに目を閉じて、頭の中でフリーの曲「SEIMEI」をかけて、頭や手を振って振り付けをイメージしていました。最後の最後までリンクに上がれないか考え、試合に出ることを諦めていませんでした。トップアスリートとしての執念を見ました。そして、試合に出場できない悔しさがにじみ出ていました。あるとき、羽生選手の強みを客観的にどうみているか聞いたことがあります。羽生選手は「ジャンプは1番の自分の特徴。小さい頃から積み上げてきたものなので誰にも負けないという自信がある。あとは、勝ちに対するこだわりも強くあるし、なによりも自分が成長したいという気持ちがすごくある。そこが羽生結弦としての強みだと思う」と話していたのを思い出しました。ケガをして、試合に出ることすらできず、「持ち味のジャンプを見せられない」「成長した自分を見せられない」。じくじたる思いがにじみ出ていました。その悔しさは、見事にオリンピックで最高の結果で晴らすことになりました。
直前に届いたメッセージ
ケガから懸命なリハビリを続け、オリンピックに向けて、ぎりぎりの調整をしていた1月、羽生選手に、今の心境について、コメントを頂けないかお願いをしました。
すると、直筆のメッセージが届きました。そこにあったのは「日々過ごしている中で、着々と近づいてくるオリンピックを前に焦る気持ちもあります。ワクワクもしています。これまで私が経験することができた全てを生かし、そして、自分の身体とスケートを信じ、夢の舞台で最高の演技をするために頑張ります」という言葉。オリンピックに向けて、1分1秒でも時間が欲しく、練習に集中したい中でも丁寧な字で気持ちのこもったメッセージを見たとき羽生選手の本当の人柄を見た気がしました。感謝しても仕切れないぐらいでした。
やはり金メダルが似合う
迎えたピョンチャンオリンピックは、羽生選手の韓国到着から試合までつぶさに見てきました。羽生選手は、練習でも試合でも、リンクに上がる時は、氷を触って一礼します。リンクを離れる時も必ず行います。オリンピックでも全く同じルーティンでした。演技は、ケガの影響を踏まえて、ジャンプの種類を冷静に選択し、完成度の高い見事な内容でした。「オリンピックの舞台で滑ることが出来て幸せだった」と久しぶりの試合で滑る喜びを全身で感じているように見えました。競技が終わった羽生選手は、ケガをした右足首にそっと手を添えました。「無理をさせ過ぎていると思う。頑張ってくれました。本当にありがとう」と話して優しく体をいたわっていました。表彰式のあと、首にかかった金メダルを大事そうに右手で握りしめる笑顔の羽生選手がいました。ソチ大会からの4年間、苦しいこと、悔しいこと、悩んだことは数知れなくあったと思います。「絶対王者」として、トップであり続けることの難しさを知る羽生選手の首にかかる金メダルは、その重さを物語っていました。
やっぱり金メダルが1番似合う選手。私は、そう確信しています。

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コメント

  1. より:

    そうなんですよね、何年かたって読み返したいと思って探すことがあるんですが、ネットの記事って無くなっていることが多い。
    あー、コピペして保存しとけば良かったーと思った記事があまたありますわ。
    最近になってブロガーさんが残してくださっていた記事に助けられたことが何度もあります。
    ちいこさん助かりますよ、本当にありがとうございます!
    この記事やツイッター群を読み返してみると、、、
    五輪後、うれしくてほとんど読んでいたような気がしていたのですが、忘れてしまってたのか、読んでいなかった記事もあったのか、こんなこと書かれてたんだなぁ。と思うことが多々あり候。
    うーん、五輪の頃のワシはちょっと尋常じゃなくおかしくなっていたのでw、忘れているだけかもしれませんね。いやあ、本当に書き起こしは有難いです。
    読み返しながら、またジーンとなんとかに浸ってしまいました。

  2. ちいこ より:

    そうそう、ソチの後1年経過後くらいにリンクをはってらっしゃるところから記事にとぼうとしたら、ことごとく消えていたんですよね。
    コラムなどはいいのですが、ニュース記事は3ヶ月から半年が目処なのでは。
    というわけで、シーズンも始まるし急いでおりまああす。
    ツイッターはそう消えないからまだいいのですがのう。
    私も検索しながら「こんな記事あったかな?」とか「こんなことを言っていたかな?」と眼から鱗になりました。
    五輪の頃は感情的にもアップダウンが激しかったし、ニュースも膨大すぎて眼が滑っていたとおもふ。。
    秋の夜長にじっくり読むのも乙ですなあ♪
    これからもボチボチ掘り起こしをしていきま~す。

  3. こたっぺ より:

    朝から泣かさないでくださ~い(´;ω;`)ウゥゥ
    今日はまれにみるブルーマンデーなのです💦
    頑張って仕事に行ってきます!負けるもんか~!
    ちいこさん、良記事の保存・紹介ありがとうございました!

  4. ちいこ より:

    > 朝から泣かさないでくださ~い(´;ω;`)ウゥゥ
    >
    > 今日はまれにみるブルーマンデーなのです💦
    > 頑張って仕事に行ってきます!負けるもんか~!
    >
    > ちいこさん、良記事の保存・紹介ありがとうございました!
    こたっぺさん月曜日は大丈夫でしたか?💦
    平昌記事保存の件ありがとうございます!ぼちぼちいきます。

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