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フィギュアスケートとフェミニン。【修正しました】

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先日のエントリーから派生しまして、ちょっとした小話を。
今日動画探しをしていましたら、ネイサン君のワールドフリーのロシア配信の動画をたまたま見かけまして、そこでコメントを読みましたらば(日本語に翻訳して)しばしば「男性的なスケート」という言葉が出てくるんですよね。
で、以前から気づいていたのですが、この「男性的なスケート」という言葉はよくロシア語圏内で聞くんですよね、ちなみに英語のコメントではあまり見かけないんです。ちなみにアジア系らしき方からのコメントではほとんど見かけませんw
恐らく羽生君の華やかな衣装や柔和な表現との対比だと思うんですが、やっぱり世界の地域によってジェンダーの意識というのは違うものだなと思ったところです。
ロシアは結構男女の別をつけたがるんですよね~女子シングルでもしばしば日本では忌み嫌われている色気とか女性らしさという言葉を聞きますし(それを求められているのは14歳のジュニアの選手であーる)、あとズーリンが典型なんですけどwパパシゼの滑りのスタイルを男女の差がないと批判していましたからね~。。。そういう価値観が強いお国柄ということですわ。
※ちなみにヤグもこの典型的パターンですw
ちなみにそゆところもパパシゼと羽生君が似ていると思うところです(あと演技が内省的でかつそれが見ている人にイマジネーションを与えるところも)
前から書こうと思っていたんですが、去年ゆづ友さんからこういう記事を教えていただきまして。
「アジア人は男らしくない?」 ファッション業界のゲイのアジア人が考える“男らしさ”
TIANWEI ZHANG 訳・ WWD STAFF
『そもそも歴史的にアジアにおける“男らしさ”は西洋に比べ柔軟だったと語る。ジェンダーの定義も多様で、アジアではヒゲや筋肉は西洋のように必ずしも男性であるために必要とされていない。』

まあ、こういう記事を見ると、北米(特にアメリカ)のアジア系のスケーターが髪形を板前にしたり衣装にスパンコールの一つもつけなかったりモノトーン衣装だらけなのを見ると、白人的価値観の男らしさに合わせているんだろうな~。。。それは元々アジア系がフェミニン・男らしくないと差別の対象になりやすいので、なおさらそうせざるを得ないんだろうなということがよくわかります。
記事の中にあるように、『「ピンクを着ているとゲイって思われそうだから着られない?そっちの方が“男らしくない”よね」と自分らしくいられることが一番の“男らしさ”だと語った。』ってまさにそうなんですよね。
今年は2021年ですが、その傾向はますます強まって、社会の先端では保守層の男らしさに合わせて自分の好みを変えること自体が自分らしくないという風に変わっていっていると思うのですが。
で、フィギュアスケートを好きになる層って恐らくその社会のメインの大衆(内陸の海外に行ったことがないような人達ではなく)ではなくてちょっと外れた、それこそこの記事に出てくるような人たちだと思うんですけどね。。。でもスケート連盟やスケーターは従来の価値観にとらわれて、5年か10年くらい遅れている印象なんでコア層になりそうな人の共感を得られているようにどうも見えないんですわ。
なんだかアメリカのスケーターって難儀やのう。
そして、そんな保守的な価値観が大手を振っている中、きらきらふりふりな衣装で華やかなプログラムを披露する羽生君は凄いですよ。
こういう価値観って日本でもですが組織なんかより相当強固で根深いですから。。。
2014年の新ロミジュリの衣装もフェミニンすぎて相当なバッシングがあったんですよ(日本・海外でも)。。。それでも「そんなの関係ねえ!」で突き進む羽生君ほど自分らしい人はいないでせう。
平昌オリンピック以降バックラッシュなのか、羽生君の華やかなスケートと対照的なスケートに焦点が当たっているように思いますが、こういうのは揺り戻しがあるので、特にコロナで意識が大きく変わっていっている中、さらなるカウンターがくると思いますけどなあ~こんな世の中で地味で保守的な価値観のとおりのスケートなんざ誰が見たいか??w
レッツ・パーティ!でしょ??
まあ、どうなるか見ていきましょう。
ちなみにオリンピックの舞台は京劇が生まれた中国は北京であることをお忘れなく、ですわww
(開催されれば+羽生君が出場するかはわかりませんが。。。)
PS ちなみに、Twitterで知ったんですが真央ちゃんとネイサン君は現時点でワールドの金メダルを獲得したのが同じ国なんですね🤔(ちょい不吉。。。)ちなみに今回のワールドと同じスウェーデンの2008年のイェーテボリで開催されたワールドでは金メダルが真央たそ、銀メダルがコストナー、銅メダルがキムヨナでした🤔ふむ。
銅メダルは、キムヨナです(ここ重要)。羽生君も銅メダルでしたね?プラス当時の真央たそのコーチはラファでキムヨナはオーサーに師事しはじめたばかりだったという。。。デジャヴ。
。。。わらしは真央ちゃんのファンですお!(演技はキムヨナも好き。でも応援の対象ではないw)でもなあ、真央ちゃんは持っていなかったんですよね。。。😅
    ↑
追記でコーチのところを修正しました!真央ちゃんは2008年初めにお母さまの体調のためにアメリカに渡れなくなりラファとコーチ契約を解消したのでした。イエーテボリワールドではコーチなしで試合に臨んでいます。ちょっとこのあたりの記憶があいまいでした~申し訳ありません汗。

コメント

  1. たまみ より:

    ちいこさんこんにちは
    揺り戻し…私も感じます。ファッションでも映画でも有りますもんね? 
    特にこんな世の中ですからね。
    そして最後のPSの内容ですが、読んでて鳥肌が立ちました! ゾワっとしましたよ。
    そして某掲示板に、以前書かれてた物を思い出したのですが…
    「羽生選手は実は、北京五輪は視界に入っていません。
    が、本人の意思と裏腹に象徴であるがために、出場しなければならない立場へ追い込まれる。強靭な精神の持ち主、重圧をパワーへ変える能力。
    金メダルは奪うのではなく、羽生選手の元に自ずと転がり込んでくる。金メダルの居場所、収まる場所というか羽生選手の胸にしかないという感じになります。」
    要約ですが、こんな書き込みを去年見かけたんです。少しオカルトっぽい?
    結弦くんは北京は目指していないと、私も思っていたのですが…
    ちいこさんのPSの内容とともに、どうなるか分からないなーと思った次第です(・_・;
    結弦くんが健康で、国別とショーを迎えられたらと願います。

  2. レモンパイ より:

    ネイサンくんと真央ちゃんにそのような共通点があるとは!
    びっくり、でございます。
    北京がどう見ても、オールアウエイであろうことは明らかですが。(開催されるか、アメリカが参加するかは五分五分でしょうかねー[絵文字:v-390])
    いろいろとイヤーな予感に打ち震えているのではないか、と思うんですよね、ネイサン君陣営。ワールドの採点は、やり過ぎましたし。もう一年とってきゃいいのに、今あれやっちゃ、反動来る、と思うんですけどねー。
    ISUとかスケート界の権力者たちは、「人気回復」をしたいなら、何故、今羽生くんがこんなに広範囲の、それも熱狂的な人気を得ているのか、学ぼうとしないのか?何を考えているノダ、阿保ちやうか、とずーっと思っていたのですが、ちいこさんのブログを読んで、そういうこと? と大分わかってきました。
    こんな中で五輪二連覇、それもひらひらキラキラ衣装を纏って、日本の音楽、物語を演じて、ってどんだけすごいことなのか!と改めて思います。
    中国がファンも専門家もこぞって羽生くん支持なのは、そういう背景もあるのでしょうかね。

  3. たろう より:

    PSの部分鳥肌立ちました!良いこと教えてくださってありがとうございます(*´▽`*)
    個人的にはジェンダーの問題以前に、そういう人達って人によって価値観や考え方がそれぞれ違うし生きてきた環境が全く違うのだから全てにおいて同じ考え方の人はいない、そしてそれぞれの考え方生き方を尊重しようねっていうのが出来てないのかなと思います。
    男性的な演技や衣装が好きなのはその人の好み価値観だし、それで良いと思うんです。でもその自分の考えを押し付けてる気がするんですよね。男性的であることが絶対だ!それが正義である!それ以外のものは認めん!みたいな(笑)更に悪質なのはそれ以外は悪だと決めつけ貶めようとする人達ですね
    多様性って言葉知ってる?って聞きたくなります。
    さらに時代は変わってきています。美容の仕事してますが男性のお客様も増え男性も普通にメイクする時代です。男性のBAもたくさんいます。羽生くんだって男性アスリートで百貨店ブランドのミューズになりコーナーに羽生くんの写真のコルトンがドドーン!とある時代です(喜)
    国によっていろんな考えがあるのは良いと思いますがそれが世界の全てだと思ってほしくないですね。何億人いれば何億通りの考え方があるのよと。
    そして何だかんだ人が惹かれるのは美しい物や人なんですよね。ちなみにずっと美容関係に携わってきたものから言わせてもらうと人気が出るのに美しさはかなり重要だと思っています。(それが全てだとは思ってないです)
    どんな仕事においても美や清潔感は需要です、今まで仕事上手くいかなかったという人にメイクのアドバイスをしたら仕事が舞い込んで上手くいくようになったという方がたくさんいます。
    羽生くんはその美しさスタイルの良さに加えオーラカリスマ性、心の美しさ強さを持っていて演技も正確な技術の上にある芸術を見せてくれます。
    そりゃ大人気になりますよね♪2度とこんな選手出てこないと思います。そしてブレない芯の強さはどの選手よりも男性的なのではないでしょうかね

  4. ポメプー より:

    こんにちは。今回の記事を拝読して思い出したのは20代の頃どっぷり浸かった白洲正子や歌人の馬場あき子さん(最近流行りの?「鬼の研究」名著です)の著書の世界です。そのまま白洲さん「両性具有の美」ってのもありましたが、日本をはじめ東アジアの美意識について、大切だと思う自らが依って立つ価値観とその自覚的な発信について考えました。
    偶然昨晩Eテレで尾上菊之丞さんが都会のビルの上で夜景をバックに八俣の大蛇を新作でやってらしたのです。面白かった。スサノウにもクシナダヒメにも一瞬でなれる。訓練された男性の身体の強さを持って。そしてお能なんて男性の身体でもって稚児にも天女にも修羅にもなる(おや?)。ヒョイと性別を、というよりこの世とあの世のあわいを越えて立ち現れるモノへの畏怖や敬意。東アジアの芸能や美の壺ってこのあわいから立ちのぼる“尊い“だと思うんですよ。(だからパパシゼ愛)
    で、何が言いたいかというとこの世界情勢の中、これからそれぞれの人が特にアジア系の人々が自分が何者なのか、自分はどういった価値を大切に持つ者なのか自覚的に生きて行こうとする潮流が来るのではと思うのです。でもその本質は原理主義ではなく、勿論現れる現象としては何かに対するプロテストとなり不毛な二元論に傾く人々も出るでしょう。けどそもそも自分の価値を既成(白人男性)の価値で去勢された上で自分に値をつけるような事は自分の尊厳に関わらないか?バービーの同じ型を使ってバージョン違いの平等なアジア人ですってなってもなあ、言い方悪いですが。何か別のモノに擬態する必要は無いんですよ。アナタはアナタで在る事で意味が在る。今まではサバイブする為に必要だったかもしれないけど、自分が何者か自覚的に発信していこうよって。羽生さんのジェンダーについての素晴らしい回答がありましたね、その価値観が自明のものとされる流れが来ている。って事で羽生さんの流れきますよ。国内で考えるよりワールドワイドで。
    なんか長くなっちゃってすみません。。

  5. 通りすがり☆ より:

    こんにちは。
    海外のジェンダーに対する考え方の違いや多様性、いつもこちらのブログでとても勉強になります。
    新ロミジュリの衣装、羽生くんに本当によく似合っていましたよ。
    あの衣装の演技中で凄く好きな写真がありますが、男か女かで括る意味がないような美しさです、あの衣装の示すとおり(あれはロミオとジュリエット両方を表しているんでしたよね?)。
    生まれ持った性別による身体の仕組みに起因するものは、男女の違いや差があって当たり前だと思うんです。そこを履き違えて男女平等とか性差がどうとかいう主張は辟易するんですが、表現したいものや心の在り方には性別に拘るのはナンセンスだなと思います。
    (心と身体の性が食い違っている人たちの場合は、また難しい問題ですね)。
    今は男の子でも美しい肌に憧れ全身脱毛したがる時代ですもんね。
    髭が生えなくて女の子が羨ましいって、男子高校生らしき人たちが電車の中で喋っているのを見かけた事もあります。
    スケートで自分の表現するもののために美しくあろうとするニュートラルな羽生くんを見ていると、彼の場合はジェンダーレスというのではなくてジェンダーフリーなんだなあと感じます。

  6. タルタルソース より:

    今回の記事も興味深く拝見しました。
    特にパパシゼについて、テッサ組とパパシゼだと私は断然パパシゼなんですよね~。
    あの平昌のフリーの素晴らしさ!何気なく見てた(羽生くん出てないから)んですが、まるでなめらかな液体がするする動いているようで、これは…人間??と衝撃を受けました。
    男女っぽくないという批判はたしかにそのとおりかもですが、そもそも男、女だからこうする、という固定化された概念を彼らは演じようとはしてないのではないでしょうか。
    羽生くんもそうですよね。男だからこう、女だからこう「あらねばならぬ」という境界線を軽々と飛び越えていく。
    ゆえに彼の演技は時として「この世ならぬ美しさ」と表現されるのでは。
    そう、羽生くんは氷上で限りなく「自由」なんですよね。
    彼の自由な魂を、可能なかぎり長く見続けたいです。

  7. あんり より:

    真央ちゃんの優勝に覚えはありますが、ヨナに勝ったことが嬉しいというコーチなど興味の無いただそれだけのファンでした(^.^;
    ラファでしたか……スエーデンでの優勝でしたか…ヨナがオーサーコーチで3位でしたか…
    ファンが大反対の最悪のスエーデンで、ジャジの厳しさで誰もが本来なら2位だったのに!と思った初出場以来の珍しい3位…もしかして全てが天の暗示?なのか?
    中国シチズンの出したコラボ時計の「赤壁」の意味(三国志に出てくるただの地名だと思ってたw)と北京オリンピックのメダルのデザインのシンクロとか…ゆづ本人の気持ちなど無視して天が動いている気がしてきました(笑)

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