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「英米的な見方・偏見にとらわれない(羽生選手の)強さ」朝日新聞の『ジェンダーの境界越えた「羽生結弦現象」 日米で異なる評価軸とは』が面白かった件。

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こにちは!
昨日掲載された朝日新聞の記事ですが、まあ田村さんの記事はいつものとおりだなと思ってハイハイだったんですが、
個人的にはむしろこちらの方が我が意を得たりで良かったと思いましたわ。
緒方さんが記事をプレゼントしてくださっておりますので明日10月17日11時すぎまでは全文読めるそう。
昨日朝日新聞を購入していたんですが、紙面の都合でかなり要約されていたんですね。
質問者の質問も書いてあるので話の流れもわかりやすい。


スクリーンショット 2022-10-16 163240
まず留意しておくべきことは、これは「一般紙」の記事であって、フィギュアスケートに興味がない人も読むことを前提にしている、ということだと思います。
だから記号として「ぬいぐるみ」とか「化粧水のコマーシャル」というトピックを取り上げておりますが、それは最も多く読んでいるであろう一般読者にもわかりやすいようにというとっかかりのようなものだと思います。
わたしはブログに度々フィギュアスケートとジェンダーのことを記事にしていたので、
ようやく!!
ようやく日本の専門家が海外。。。特に英米と日本のフィギュアスケートの意識の違いを書いてくださった!という点においてもろ手をあげて歓迎しております。
今までこういう論説ってアメリカ発と海外ファンの間だけで主に出てきていたお話でしたから。
有料記事ですので、一部分しか取り上げることができませんけれども主に「我が意を得たり!」と膝うちしたところはこの2か所でしたわ。
「だから、もともと多くの女性は欧米の理想的男性モデルとは違う羽生さんを、ごく自然に好んでいました。それは日本的なジェンダーの意識と言えるかもしれません。2010年以降に進んだ性の多様性や、LGBTブーム、ジェンダー意識の高まりで、最初にお話しした米国の記事のように、羽生さんをジェンダーを超えたスケーターのようなイメージで、改めて解釈し直されることも多いですが、日本のファンの人気はもっと自然ですね」
そうそう、羽生君は特にアジアで人気が高いのですが(日本だけではない)その要因の一つが「アジアでは筋肉マッチョ男性が凄く好まれているわけではない」ということは大きいと思うんですよね。
ちょっとSNSでこの部分を批判さてているのをお見かけしたんですが、羽生君がそうではないとかいう話ではなくて、アジアではそもそも外見上では男性と女性の垣根があいまいな傾向がある、という文化的な側面のお話だと思うんですよね。
例えば江戸時代の浮世絵を見ても一見して男性か女性かわからない少年と少女の絵というのも多くありますし、美形な男性の概念というのも色白・細面・優美とか女性と見まごう美しさという形容が出てくることが多い(戦国時代の武将でさえもそう)。
ちなみにお隣の中国もそうなんですよね、それはもう昔の三国史の時代からずっと色白・細面・優美が美男の典型例だった。
まあ外で労働しない貴族的な風貌を持つ男性=美形という意味合いもあるとは思うのですが、歴史的にみて長い間そうだったんですわ。
だから日本だけでなくアジアでの羽生君の人気は特にアメリカにおける羽生君の目線=「ジェンダーレス」とは違う、自分達の文化上美形とされている男性の概念にジャストフィットしているだけであって、自然だということですわな。
しかしフィギュアスケートは欧州発祥のスポーツで、情報発信も英語でなされることが多いのでどうしても羽生=ジェンダーレスという報道が英米発でされることが多いのでしょう。
興味深いのは欧州でフィギュアスケートが人気がそれほど高くないこともあるのでしょうが、イタリアなどではこの記事に出てきたようなTIME紙やニューヨークタイムズ紙のような論調が見られない点なんですよね。
これは日本の方でアメリカと欧州両方に住んだことがある方ならわかるのかも?
お次はここですね。
 ――くまのプーさん好きな羽生さんが「ぬいぐるみ男子」の代表とされることもありますね。
 「ぬいぐるみ好き男性、というのは、海外では偏見にさらされやすい典型例でもあります。羽生さんはそういう英米的な見方もご存じなはずですが、それを公言し、臆することもありません。その意味で偏見にとらわれない強さを感じます」

そうそう、羽生君を初めて知った時に驚いたのは、10代にして「アイドルはジョニー」と公言していたことだったんですよね。
ジョニーはフェミニンな演技をするということでずっとアメスケ連やISUに冷遇されていたことは有名な話でして、LGBTであることもすでに公表していましたから、それを意に介せず「アイドルだ」と堂々と言ってるところに驚嘆して「凄い選手だ!」と思ったんですよね。これほんとのお話です。
当時トップグループの選手で「ジョニーが好き」と言っていたのは羽生君くらいだったと思います。
加えてフェミニンな衣装を着ることを貫き続ける強さ、これは並み大抵のことじゃないと思います。
やはりイノベーターはこういう強さ、「わたしがやりたいのはこれなのだからこういうことをする必要がある」というブレのなさがあるんですよね。
特にこのジェンダー的な目線・偏見に臆することなく、これほど揺るぎない姿勢を貫きとおしている男性シングルスケーターは羽生君くらいでは?
あとは「ぼくちゃんフェミニンに見られたくない~」でジミーな衣装を着続けて埋没してますもん。
ネイサン君が「脱フェミニンなフィギュア」を掲げ(これネイサン君自身が平昌オリンピックの後言っていますんで)「ポップな曲で一般層の人気を獲得する」ために様々な曲を使ってアプローチを図ったわけですが見事失敗したのは、何より本人の魅力が乏しいこともですがそもそも「脱フェミニン」だのなんだの思ってしまうその思考そのものが到底イノベーションを起こすようなものではなかったということなのだろうと思います。
「自分はこういう表現をやりたい、それにはこういうことが必要なんだ」
から出発するものだと思うのですが、まず他人の価値観を考慮してその価値観におさまるような選択していく、というのは
枠に見事にはまりまくっていて(むしろ過剰適応しているといえる)イノベーションだの変化だの到底起こすことはできないということですわな。
マイケル・ジャクソン、プリンス、マドンナ、レディ・ガガなどはそれとは真逆ですし。
フィギュアスケートではディック・バトン、ジョン・カリーなどはそうですよね。
というかこの学者さんはジョン・カリーを知っていたのかということが驚き。
いや~興味深い記事でした、ありがとうございます!
久々にこういう分析記事を書いたような?ww
とりあえずアップします~。
PS:同じ記事を読んでも感想が様々異なってくるものなんですね~。。。こちらの学者さんは社会学の専門なので社会学、比較文化の面からのアプローチで羽生君が何故人気があるのかを分析した内容なのだと思うのですがのう。私は興味深い面白いアプローチの記事だと思いました。
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コメント

  1. レモンパイ より:

    この学者さんの記事、
    今日緒方さんのプレゼントで全文読めて大分印象変わりました。
    昨日出ていた省略記事は、
    重要なポイントが削られていませんでした?
    (私が読み落としたのかしらん?)
    羽生くんには「縫いぐるみ男子」と言われようが、意に介さない強さがあった、という部分。
    ここ結構大事だと思うのですが
    そう言う偏見や圧力に屈しない強さにこそ彼の魅力はあるので。
    ジョニーを堂々アイドルと公言したのも、ひらひら衣装を着続けたのも
    その表れですよね?
    昨日の記事は、はしょったため、(端折り方にも問題ありかと)
    その部分が伝わって来ず
    先生わかってない? となりました。
    フィギュアに対する見方の英米と東洋の違いも
    なんですかね、さらっとしすぎていましたかね、、、
    緒方さん、ツイッター見て心を痛められたのかも
    全文読んで、あーーーーそうだったのーーーーー!!!!
    という感想、一杯出てました。
    私もその一人です。(;´∀`)

  2. 通りすがり☆ より:

    おはようございます。
    そうですね。
    アジアはもっと自然に羽生結弦の美しさを受け入れていますよね。
    日本や中国、その他アジア圏の羽生くんの見方は、あくまで「美しい男性」なんじゃないかなあと思います。確かにジェンダーレス、中性的な美しい容姿ですけど、歴史や物語を見てもそういった男性の描写はよく見かけますね。
    欧米、特に北米は、ほっそりと優美で優しげで美しい容姿の人は男性として受け入れ難い何かがあるのでしょうかね。わざわざジェンダーレスとか持ち出さないと、その素晴らしさや美しさを語れないというか。
    人種的な身体的特徴も関係しているのかもしれませんね。欧米の方々は大人になるにつれて男女の身体的な特徴の違いがアジアの方々よりはずっと大きい気がします。
    そう考えるとイタリアやロシアでの羽生くんの絶大な人気は、ちょっと面白い研究対象な気がします。私から見れば羽生くんの容姿や演技の美しさへの感動は、全人類の遺伝子に組み込まれた感覚だと思いますけどね(笑)

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