会場で羽生選手のオペラ座の怪人を見た後、唐突に、「家に帰ったら薔薇の世話をしなきゃ」と思った。
羽生選手、フィギュアスケートに熱を入れる前は端正こめて育てていた薔薇の花達。
去年の冬から今まで、やれライストだ、アイスショーだ、ブログだので、ろくに世話もしなかったため、秋になって虫たちに葉っぱを食べられ、弱って何株かダメにしていた。
この世にたった一つしかない花達を、お世話もせずに放り出して、枯れさせてしまったと、後悔した。
というわけで、先週、今週の連休中は仕事の合間をぬって薔薇の世話をしている。
羽生選手のあの演技を見て、人それぞれ感じるものが違うと思いますが、私の場合は
「今を生ききる」
という羽生選手の強烈な生き様をファントムを通して感じた。
その一生懸命な姿、今できることを100%出し切るその姿に、フィギュアスケートにうつつを抜かしてもっと重要なこと…身の回りのこと、家のこと、自分自身のことをおろそかにしていたということを唐突に気付かされた。
薔薇の世話をし、部屋も片付け、以前は読んでいた新書などの本も買った(時間がなくて読めてないけど汗)。いやいやながら仕事もしているww。
以前、ソチオリンピックの頃に、フモフモさんの有名コラムでとても感動した記事があった。
スポーツ見るもの語る者~フモフモコラム~(フモフモさん、ありがとうございます。)
「羽生結弦クンの蒼い炎が日本選手団を燃え上がらせ、素晴らしいスタートを切ったソチ五輪初日の巻。」
【一部抜粋】
羽生結弦、19歳。日本の次代を担う選手。開会式を待たずに、五輪で最初の演技を見せた若者は、世界を、魔物を、返り討ちにしました。もしこれが五輪でなかったら100点に届いていたのではないかと思う会心の演技。素晴らしい幕開けは、本人とフィギュア代表チームだけでなく、日本勢全体に勢いを与えるものでした。
このところの冬季五輪、日本は女の子に頼りすぎていました。安藤美姫さんであったり、浅田真央さんであったり、一番若い娘をつかまえては期待と願望と要求を押しつけてきました。メダルを獲ってほしい。最高の演技を見せてほしい。要するに「感動させてくれ」と。古い考えかもしれませんが、それってあんまりカッコよくなかったと思うのです。
日本の頼れる男の子。
やっと出てきてくれた。
拳を高く突き上げ、今宵の勝利を確信したとき。柔和なマスクからはハッとするほどの猛々しさが漏れます。対照的に、チームジャパンのメンバーは日の丸を揺らして笑顔、笑顔、笑顔。浅田真央ちゃんをキス&クライの隅っこに押し留め、皇帝プルシェンコと王者パトリック・チャンを軽やかに退け、世界の視線を独占した世界最高得点保持者。その夜、世界の「主役」は羽生結弦その人でした。間違いなく。
今じゃなんじゃかんじゃで「羽生くんのプライベートには興味ない(キリッ)」などと抜かしておりますが、ソチ五輪の頃はどっぷり羽生ワールドに漬け物状態になっていました。
そんな時に、ハッとしたのがこの部分でした。
「このところの冬季五輪、日本は女の子に頼りすぎていました。安藤美姫さんであったり、浅田真央さんであったり、一番若い娘をつかまえては期待と願望と要求を押しつけてきました。メダルを獲ってほしい。最高の演技を見せてほしい。要するに「感動させてくれ」と。古い考えかもしれませんが、それってあんまりカッコよくなかったと思うのです。」
私は、日常の忙しさから逃れるために羽生選手の存在に寄りかかり続けていなかったか、「感動させてくれ」と過剰な期待をかけていなかったか。
もちろんそんな堅苦しいことを考えなくても、単に羽生選手に萌えたり演技を楽しめばいいのですが、その時の私はあまりにも入れ込みすぎていて、こりゃいかんわと気付かされたのでした。
うん、いい大人がかっこ悪かったなとww
羽生選手がきっかけになって、フィギュアスケートの楽しい世界に舞い戻ってきたのですが、「感動をくれ」「刺激をくれ」と、まだ19才の青年に子泣きジジイのように覆い被さっているような気がしたのです。
羽生選手はあくまできっかけなのであって、あとは自分次第なのだと。
その後、気持ちは徐々に落ち着き、ちゃんと現実的な優先順位がつけられるようになりました。
この時の気持ちを、炎のようなファントムを見て、再び思い出しました。
ごめんね、バラさん達。
ちゃんと豪華な花が咲くように、今からしっかりお世話します。
うちのネコちゃんもね♪(あと、仕事も…貯金も…汗…ほかいろいろ…。)
さて、上海に行ったときに羽生君のキスクラの動画を撮りまして。
プーさんをなでなでするところがとってもなごなごしていて和むので、NHK杯が心配!という方はこれ見て少しでも和んでいただければうれしいです♪
(ちょっと遠いですけどね汗)
※長野方面で大きな地震があったのですね汗。大きな被害がなければ良いのですが。昨日まで長野に出張していたので、人事ではありません。゚(T^T)゚。
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