なんでか、羽生君のNHKのインタビューを見ていたら、無性にジェレミー・アボットの今年の世界選手権フリーの「エクソジェネシス(ミューズ)」を見たくなった。
羽生君の大ファンであるが、実は羽生君の映像と負けず劣らずリピートしているのが、ジェレミーのフリー演技だった。
まるでアボさんのスケート人生を凝縮したかのような曲と演技で、途中から涙が溢れてとまらなかった。このまま、4分30秒が終わりませんように、時よ止まれ…。でも、見ている間中、ジェレミーの世界に包まれ、至福でした。ジェレミーの演技は、その風を切るようなスケーティングと世界観で観客を包み込むようなやさしさとスケール感がある。
このときのジェレミーは、点数は関係なく、ただ、大好きな日本で現役最後の演技をおもいっきり滑りきりたい、それだけだったように思う。
なんでだろう。
将来、平昌オリンピックの年、引退するであろう世界選手権では、オリンピック、世界選手権、全日本の枷から解き放たれた羽生君が、スケートが大好きで大好きで、点数も何もかもかなぐり捨てて、おもいっきり自分の世界に浸って滑る姿を見たい、その世界に会場中が包まれる様を夢見ているからだと思う。
戦う羽生君も好きだが、NHK杯での、あのジェレミーの演技を見てからは、いつか競技会で羽生君がそういう演技ができる日がこないか…と思ったが、やはり引退試合とかになるんだろうな。
そういえば、世界選手権でのコストナー、トマシュ、ジェレミーなど、引退を決めている選手の演技は、皆何かから解き放たれていたかのようだった。
いつか、羽生君が自分のために、自分の世界観だけのために、競技会で滑ることができる日が来ますように。
「花は咲く」のように。
Exogenesis: Symphony Part 3 (Redemption)
エクソジェネシス(脱出創世記):交響曲第3部(あがない)
Let’s start over again
最初からやり直そう
Why can’t we start it over again
なぜそれができないんだ
Just let us start it over again
とにかくもう一度やり直させてくれ
And we’ll be good
きっと良くなる
This time we’ll get it, get it right
今度はやれる、ちゃんとやれる
It’s our last chance to forgive ourselves
自分自身を許す最後のチャンスなんだ
コメント