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セイメイはん。

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Yuzuru HANYU 羽生結弦 FS – 2015 Skate Canada Autumn Classic(figure skating 2014様作成動画)
184.05点  TES92.95点 PCS92.10点
素晴らしいプログラムう!
ジャンプ構成も、ステップの導線も、コレオグラフィーも、独創的。
曲線的な動きと、直線的な動き、羽生君の猫足のような美しい脚線美(これは男性に使うのかww)と、直線的な狩衣衣装が対照的で、実に多彩なムーブメントのオンパレード。
また、太鼓の音が素晴らしいアクセントになっている。
リズム感も抜群だから、音に合わせて0コンマの世界でフリをびしばしキメてくる。
特に、白拍子が歩いてくるように、腰を落としながらウネウネと歩いてくるシーンは本当に艶かしい。
他にも、体のラインを見せつけるかのような艶っぽい動きがたくさんある。見ていて思わず陶酔してしまいそう。
ななみ先生といい、シェイさんといい、女性振付師は羽生君の魅力をよくわかってらっしゃるう!
セイメイさんを見て、感じたのは、「あわい(間)」。
対立するものとものの間。あわい。
「フィギュアスケート15-16展望号」で、シェイさんがこのように語っていました。
(羽生君と一緒に歌舞伎と能を見て)
「・・・また、ユズルに言ったのですが、ダンスの中に、男性的な部分と女性的な部分と両方存在しているんです。ダンスを通じて、一人の人間の「力強さ」と「優雅さ」の二面性が表現されていると思いました。・・・」
一時期、文楽にはまったことがありまして。。。

黒子になりたいとかw
歌舞伎も、地元に公演に来たときには見に行きました。東京や関西に住んでいたら、文楽や歌舞伎を見に行きまくっていたことでしょう!
文楽にはまった理由は、人形がなんともいえずかわいらしかったこと。
そして、舞台の演出です、、、綺麗なお姫様が一瞬で化け物になったり、鬼になったり。幽霊や物の怪が舞台に勢ぞろいし、一瞬のうちに背景が暗転して、桜が舞い散る舞台になったりする。
衣装はあれほどきらびやかなのに、曖昧で、おとことおんな、この世とあの世、あわいを行き来う人形たち。
見ていると、人形なのに、現実よりもずっとリアルで、命の輝きを感じる時があるのです。
手塚治虫さん作の漫画で、ブッダという作品があるのですが、キャッチコピーが、
「ごらん、世界は美しい」というもので、それが私は大好きなのですが。
セイメイはんと、羽生くんの演技にもそうしたものを感じるのです。
全ての生きとし、生けるものへの優しい眼差し。
アサいちでは、テラリウムに使う植物達をつつみこむようにそっと扱ったり、プーさんに話しかけたり、リンクにいた虫をそっと助けたり。
ケンジ先生は、日常生活が演技にあらわれてくる、と言ってましたが、彼の綺麗なこころが、優雅で、繊細な演技にあらわれている、とおもう。
また、セイメイは、シェイさんから見た日本の舞の印象もある。
雑誌でも語っていたけど、きっと、彼女は歌舞伎や能の舞台を見て、人間と物の怪、男性と女性の境界があいまいなこと、舞台背景は状況説明ではなく心象風景であること(とつぜん舞台が暗転して桜の花が散ったりする)、時には時空さえ超える。。。ことが、渾然一体となっているのを、また、羽生君自身にも「それ」がある、ということを、プログラムにこめたのでは、と思う。
今まで、男性性、女性性、セクシャリティにからめて演じた作品はあったかもしれないけど、人にはもともと両性があるのだと、曖昧は、あいまいなままに、性とこの世を行き交う様をプログラムに込めたと想像しました。
転倒したからか、ステップ、コレオは、公開練習よりも薄味だったけど、こなれてきて、右に左に足を交差させ、嫣然と笑みを浮かべながら滑ってきたらどうでしょうかね。
祓われるどころか、BONNOU+108くらいになるのではなかろーか??
画面の向こう側で、世界中で老若男女が狼狽する姿がうかんできますな!
スケカナでは、レスブリッジに除夜の鐘が必要になるくらい、艶っつやな滑りをしてくれることを期待します!
(あ、でも、できればコーラスが入ってるところでのスピンは再考をお願いしやす。どんな振付かな?と思っていたらスピンだた。。。)
大事な、2015オータムクラシックのリザルト、プロトコルをペタリ。
2015オータムクラシック公式ページ
男子シングルフリープロトコル
女子シングルフリープロトコル
ジャンプのザヤを回避するために、とっさに3Lo+1Lo+3Sにしてきたのにもびっくり。
しかも初めてらしいじゃないっすか。。。
初戦ですからジャンプはいいの!最初からパーフェクトだとピーキングが心配なの。
それより、ステップはレベル2だったところもありますが、ステップ、コレオシークエンスともに軒並み+2~3です。
高い評価です~泣泣泣。
そして、PCSのコレオグラフィーが9.35、インタープリテーションが9.45、中には9.75を出しているジャッジが2人もいます。
公式練習より薄味だったというのに。。。
PCSでINが一番高い評価になったのは、本当に嬉しい!
羽生君には、音楽への高い感受性があったから、いずれそんな時がくるとは思っていた。
カロリーナがそうなの。。。2014ワールドでは、ジャンプで4回!転倒したにもかかわらず、INでは10.0をつけたジャッジが2~3人いたと記憶しています。
カロリーナの滑りは女神のように神々しいので、さもあらん。
シーズンが進むにつれて、さらに進化していくであろうセイメイが楽しみです!
加えて、銀メダルになった、今井遙ちゃん、おめでとうございます。
Haruka IMAI – JPN Free Program
素敵衣装。それにルッツにエラーがついてません~泣。
金メダルだった、ツルシンバエワちゃんも
Elizabet TURSYNBAYEVA – KAZ Free Program
また、個人的に気に入ったのは、ショーン・ラビットさんのガーシュイン。
悠然としていて、とても雰囲気があるプログラム。イーグルが素敵♪
Sean RABBIT – USA Free Program
羽生君も、ガーシュインは凄く合うような気がするんだな。
いつか、見てみたいな。

2015-2016試合
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コメント

  1. あいあい より:

    私が羽生結弦に惹かれたのって、ちいこさんの言う両性的なあいまいさのある選手だというのが1つの大きな理由です。
    日本の文化って、特に江戸期までは、男性と女性の境界が曖昧ですよね。男性が女性を演じる。
    華奢な若い日本人男性が演じると、時として女性よりも怪しく美しく見えます。
    シェイリーンは、確かにそういうゆづの魅力をわかっていて、振付てくれたのだと思います。
    「あわい」で思い出したのですが「逢魔が時」って、日の暮れる前の曖昧な時、遠くから歩いてくる者が誰だかよくわからない、それが人なのか化け物なのかわからない時刻のことを言うそうですね。(…子供の時に読んだ漫画で知ったのだがwww)
    日本って、こういう曖昧な世界を愛する文化があるのですよね。こういうエッセンスがSEIMEIには確かに散りばめられていると思います。
    SEIMEIの演技を通して、そういう世界観も伝わったら素晴らしいことですよね。
    ↑って、本日は、真面目路線でシメてみやしたっ

  2. ちいこ より:

    >あいあいさん
    あわいって言葉、好きなんです~コレダ!と思いました。
    「逢魔が時」もいいですよね。
    羽生君が狐のお面をかぶって、夕暮れの中とおくから歩いてくる姿を想像しちゃった。(ポエム乙!)
    日本の文化って、曖昧さを愛でるところがあるように思います。そういう部分も表現できたらいいなあ、と期待が膨らむ~。
    羽生君を初めて見たとき、「見ちゃいけないものを見た」って思ったのですが、私が男でも魅了される、まずい、って咄嗟に思ったんですYOw
    SEIMEIは、ロミジュリやオペラ座より、羽生君の両性的な魅力を生かすような気がします。
    ああ~まずい、まずいww

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