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フェノメノ。

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本当は,別の話題を用意していたのですが。。。
今日の真夜中に放送された,イタリアのマックス・アンベージさん語るところの「Tutti con Ambesi」(みんなアンベージの味方)の翻訳記事を,ブログ「惑星ハニューにようこそ!」さんで早朝見まして,大いに唸り、心の中でいてもたってもいられず、そのお話を書きたくてしょうがなくなりました。
仕事だったけど!
羽生君のことを語ったポッドキャストの翻訳記事で、まだほんの1部(1)ですが,アンベージさんの羽生君への惚れ込みよう,フィギュアスケート全体が変わっていくことへの高揚感が伝わってきて,朝から私の気分もワクワク!
リンクを貼るべきか迷いましたので,グーグルやヤフーで「惑星ハニューにようこそ」で検索すれば,出てくるかと思います。
記事は「NEVEITALIAポッドキャスト「フィギュアスケート【第1回】羽生結弦をフォーカスする(その1)」になります。
有名な,こすもさんの応援ブログで紹介されていらっしゃるので,ご存じの方も多いと思います。
あらためて、膨大な分量の翻訳をされているNympheaさんに、お礼を申し上げます。
特に読んでいて唸ったのは,プル様がことある毎に羽生君の話題を出してくる,その理由の考察の部分です。
先日の記者会見でも,自発的に羽生君の話題を出してきていました。
プルシェンコ:羽生結弦は4T,4S,4Loを落ち着いて跳び、4Lzを練習している。僕にはまだその用意がない(ロシアン・フィギュアスケート・フォレヴァさん)
あとこんなインタも。
ソチオリンピックのすぐ後のインタ翻訳です。
エヴゲニー・プルシェンコ:一番最高で長期にわたって将来性があるのは、特に羽生結弦(ロシアン・フィギュアスケート・フォレヴァさん)
シーズン前にも,何度となく羽生君のことを話題にしています。
プルは,ヤグディンが怪我で引退を余儀なくされた後,アンベージさんいうところの,「腰を下ろしてしまった」状態になり,本人の心の内はわかりませんが,テレビや報道で見ているだけでも、モチベーションが以前のようには上がらず,ジャンプの構成もあまり変わらず,現状維持の状態になっているようでした。
そんな中,芸術性を追い求めて制作した,オール6.0を出した「ニジンスキーに捧ぐ」は,今の羽生君とほぼ同じ年齢の,21歳のときに演じたプログラムでした。
ちなみに,ソルトレイクOPでヤグディンが優勝したのも,21歳です。
早熟のスケーターは,ちょうどこの頃に成熟期を迎えはじめるのでしょうか。
○Yuzuru HANYU 羽生結弦 FS – 2015 Skate Canada Autumn Classic 「SEIMEI」


○エフゲニー・プルシェンコ ロシアナショナル2004 「ニジンスキーに捧ぐ」

○アレクセイ・ヤグディン ソルトレイクシティOP「仮面の男」

ここ1~2年のプル様の発言を聞いていると,「失われた時を求めて」ではないですが,腰を下ろしてしまった時間を取り戻そうとしているかのように見える時があります。
羽生君には、それだけの気持ちを呼び起こさせるような何かがあるのだろう。
爆発的な才能,繊細でありながら強固なメンタル,美しい容姿、カリスマ性。
まさに「フェノメノ」・・・超常現象。
【翻訳記事から抜粋】
「この選手のメンタリティーは今から2018年のオリンピックまでの間にフィギュアスケート界に革命を起せるほどのものなのだ。
おそらくオリンピック後も(彼の影響による)革命は続くだろう。勿論、モチベーションが必要だけれど、彼のような人間にとってモチベーションを見つけることは難しいことではない。」

私は個人的に、恐らく,羽生君のような選手はもうしばらくは現れない,と思っている。
いや、正直に言うと、もう現れない、と思っている。
「日本から」ではなく、「世界から」、である。
だからこそ,アンベージさんは熱狂し,あんなにとりつかれたように(笑)記事にし,日本にまで取材に行き、ポッドキャストまでつくっちゃうのでしょう。
語らずにはいられない何かが彼にはある。
そう考えると,なんと貴重な時間を過ごしていることか,と改めて感じる。
と同時に,アンベージさんのお話を聞いてもわかるとおり,羽生君から水紋のように広がっていくフィギュアスケート全体への革命を,どう変わっていくか?ファンが楽しんでいかなきゃ,もったいない!とあらためて強く思いました。
そう、こんなことは滅多にないのだ。
羽生君が口にすることで,ハッとするのは,彼は限界を決めていないこと。
もしかしたら,ジャンプはフリーは3回までじゃないときつい,と思っているのかもしれないけど,最初から、難しい,そこまでしなくていい,と口にしているのを見たことがない。
プル様やヤグディンが去って以降,男子シングルのトップが,ここまでアグレッシブに競技の進化への重要性を口に出す選手がいたかな?と思い出すに,いなかった,と思います。
やはり,技術的には男子シングルというのは,フィギュアスケートのカテゴリーの中でも,最も高難度の技術を詰め込むので,「限界を決めない」,という彼の姿勢は,フィギュアスケート界全体に流れて,良い気運,パワーというものをもたらしているのではないかな。
15歳の頃からシニアにあがって,年上の選手ばかりに囲まれていた羽生君。
先日、テレビで宇野昌麿君のことを聞かれて、
「やっときたか」
と答えていました。
この言葉に,どれほどの重みがあるのか。
大ちゃん、織田君は引退し、町田君が去り、小塚君も怪我を抱え、シニアで元気な選手はトップでは無良君だけ。。。
なんとも心寂しい。
ヤグディンが去った後のプル様の文字どおり「ふぬけ」な状態を見ていたので,ライバル,特に同じ国同士のライバル,というのがいかに大事か,ということを当時感じたように思う。
自分自身がライバルといっても,やはり肉薄しているライバルがいるのといないのとでは,全く違う。
以前も、刑事君やフェイくんに、早くシニアにあがってこい、とはっぱをかけていた対談がありましたね。
「さあ、あがってこい」
という、待ち焦がれ、期待する気持ちが透けて見えるよう。
アンベージさんの他の記事でも触れていた、原理主義者?が本当にいるのかどうかわからない。
しかし、そんなことは大した問題ではない。
高く、強く、美しい滑りを見たい。
男も女も関係なく、本気同士のぶつかり合いを見たい。
それだけ。
そういうわけで、
スケート・アメリカに出場する全てのスケーターさんが良い演技ができますように!
特に、無良君、しょーま君、宮原知子ちゃん、今井遙ちゃん、中塩みゆちゃん、がんばってください!
しょーま君、まけんじゃないよ。
ガンバレ!
・・・それにしても,アンベージさんのハニュオタぶりは尊敬するww
平昌オリンピック後のイタリアワールドに出てあげて~と切なくなりました。
「天使がスケート靴を履いた!」
だなんて,さすがイタリアンというべきか、使わせていただくわ、そのフレーズ。
彼がしゃなりウォークの時にどのような実況をするか、注目だわねw
そんでもって、書いた後、「SEIMEI」と「ニジンスキーに捧ぐ」と「仮面の男」の動画を連続で見たけれど、連続して見ることで、「SEIMEI」は、やっぱりすごくいいプロだと実感しました。
皆様一度お試しくださいww
もっといい演技がGPFやワールドでできたら、動画を差し替えたいな。

羽生結弦+α
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コメント

  1. あいあい より:

    競技をやっている人間は、普通、誰もがこんな思いを胸に秘めていると思います。
    人間の持っている本能的な欲求なんでしょうかね。
    フィギュアは、自分との戦いという部分も大きいのでしょうが、その途上には、やはり「負けたくない。勝ちたい。」という気持ちが必要不可欠なんじゃないかな。
    例えば、真央ちゃんとキムヨナ対決。フィギュアファンの中には、マスコミが煽り立てて、真央ちゃん本人がそのつもりもないのに、可哀想などという輩もいましたが…
    「そんなワケねーだろっ!」と思ってましたーーー ←ぶっちゃけて言うとねw
    確かにテレビは煽り過ぎぃー、誇張しすぎでお腹いっぱーい。と思ってましたが、彼女達の心の中には、激しい競争意識があっただろうし、そういう意識が、フィギュアスケートを一段高い段階へと押し上げてきたのだと思います。ヤグプルも、ちいこさんの仰る通りですな!
    ゆづがもっと強くなるには、昌磨がもっと強くなることが必要です!w ←イロイロ怖いけどw
    「コイツには負けたくない。コイツにいつか勝ってやる。」
    自分の身近な存在の人間にこそ、そんな思いを抱くのかもしれませんね。やっぱり本能なのかなぁ。
    ロシア女子の中から次から次へと新しい強い選手が出てくるのも、濱田コーチの門下で知子ちゃん、優奈ちゃん、真凛ちゃんなどの選手が一気に出てくるのも、クリケットで、ハビ、ユヅ、ナムといい流れを作っているのも、そういう作用があるからじゃないかな。
    そういえば、真央ちゃんと美姫ちゃんは同門でしたよね。ヤグとプルもそうだった…
    ちいこさん、いつも良記事ありがとうございます!考えさせられるなぁ、いつも。

  2. ちいこ より:

    >あいあいさん
    いや~ちょっとアチチなこと書いちゃったかしらんと思ってたわw
    わたしも、ヨナ真央対決は、表立っては言わないけど、火花バチバチに決まってるやろ?と思ってたw
    ヨナは、ソチの後に、真央ちゃんがいたから頑張れた、と言っていたね。
    あと、町田君も、無良くんに勝ちたくて、こいつにだけは負けたくないと思っていて、だから頑張れたと、全日本で引退表明した時に言っていた。
    重なったなあ。。。あの、アーティスト気質の町田君でさえ、そうなんだから言わずもがな、ですな。
    自分自身との戦いって、まずそれは第一だけど、やはりライバルがいることで特別なモチベは出てくるよね。
    競争などないとか、選手の独自性を強調するのは。。。かえって、選手をしばりつけると思うなあ。
    そうそう、羽生君がさらに進化するには、しょーま君が強くなるのが重要!
    フィギャースケートは自分とのタタカイ。。。とかいうのは、おみゃーなに生ぬるいこと言ってんだ??と思いますな。
    クリケットや、濱田先生一門、エテリコーチのところも、同じリンクで強い選手が切磋琢磨していることが、上昇気流にのっている要因なんだろうなあ。
    あいあいさん、いつもありがとう~(^^)

  3. ちいこ より:

    >ちいこさん
    補足です。
    フィギャースケートは自分とのタタカイ。。。とかいうのは、おみゃーなに生ぬるいこと言ってんだ??と思いますな。

    「フィギャースケートは自分とのタタカイだから、競争などないの!」という意味でする。

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