ロシアテススケの簡単な感想です。
はにゅ君応援ブログなので、まずは男子シングルから~。
今回の衝撃は、コリャダ君も素晴らしかったのですがアンドレイ・モザリョフ君ですた。
何が凄いかというと、多種クワドを跳んですでに安定しつつあり、しかもオールラウンダーなんだよなあ。
後はどこまで成長するかということと(KGB化するときつい)、大舞台で力を発揮できるタイプか?(ロシア男子はこれがいつも鬼門だった)ということでしょか。
華があってカリスマ性があるタイプではないのですが。。。。つくづく羽生君、プル様、ヤグディンのカリスマ男子系列は特殊だったのだと思い知らされます。
ロシアの事情通のスケオタさんの間では以前から、いずれロシア男子のトップになると言われていたそうで。。。。慧眼ですよなあ。
モザリョフ君
Андрей Мозалев. Произвольная программа. Предсезонные контрольные прокаты по фигурному катанию(Первый канал)
Andrey Mozalev
3F(ftdwn), 4T3T, 3Lo, 4T, 3A2T, 3A, 3Lz1Eu3S – from the looks of his layout, he's potentially working on either 4S or 4Lo (in place of that 3Lo as his 3rd pass); he could do a lot with this programhttps://t.co/f2qNOalFHV #RussianTestSkates2020— Jackie Wong aka Walter Cronk-Ice (@rockerskating) September 13, 2020
ショートはこちら。4Fを成功させています。
Андрей Мозалев. Произвольная программа. Предсезонные контрольные прокаты по фигурному катанию(Первый канал)
が、再生速度を最も遅いスロー再生にしてみてみると、4Fはトゥでついて跳ぶのではなく、ブレード全体を斜めに滑らせていくフルブレードのスーパープレロテ跳びだったよな~だろうね、という。180度ぎりぎりか少し上回るくらいでしょうか。どうも4Fに感じられないと思ったらやはりそうだった(スーパープレロテ跳びのクワドは目視で見ても4回転した印象が残らないんですよね)。
とにかくソツがなく、表現力あり、センスあり、スピンはレベル4で片手ビールマンまでしちゃいますし、柔軟性あり、スケーティングも良いというオールラウンダータイプです。
ちなみにジュニアワールドではPCSは鍵山君を上回っています。
ま、安定しているのはプレロテ180度超えるか超えないかを狙った跳び方をしているからかもw(プル様は実はこのタイプであった)
3Fのところは4F、3Loのところは4Loを入れるつもりかも?
腕の使い方が柔らかくて表情豊かでロシア選手なんですよなあ、これぞバレエのお国のスケーターです。
次は衣装含めて神だったコリャダ君。
コリャダ君
Михаил Коляда. Произвольная программа. Предсезонные контрольные прокаты по фигурному катанию(Первый канал)
Mikhail Kolyada
4T3T, 3A2T, 3F, 3Lz1Eu3S, 3A(step,hand?), 3Lz, 3Lo – in what world does Kolyada come back after a really long layoff and skate a clean SP and and almost clean FS?! Love this program on himhttps://t.co/f2qNOalFHV #RussianTestSkates2020— Jackie Wong aka Walter Cronk-Ice (@rockerskating) September 13, 2020
ショート
Михаил Коляда. Короткая программа. Мужчины. Предсезонные контрольные прокаты по фигурному катанию(Первый канал)
いやあさすが、別格中の別格でした。
ミーシンってやはり凄いコーチだったんですなあ、あっという間にコリャダ君を安定させた。
ただコリャダ君のスケーティングや正統派のジャンプを身につけさせたのは前のコーチの功績だと思いますがのう。
振付はアベルブフで、ヌレエフを題材にした映画「ホワイトクロウ」の曲。
アベルブフは本当にこういう抒情的な曲の振付が上手いですなあ、私は個人的には大好きな振付師です。グレイヘンガウスよりよほどいいのに何故エテリは離れたのか理解できん。。。
タラママと共に一番ロシア的な抒情性をまとう振付師ではないかな、いつか機会があったら羽生君にも振付してほしいと思っているのだ~きっと合うと思う!
クワドは1種のみで、だからこそ安定した、というのもあるかも。
無理に4Lz跳ばなくていいと思うんだよなあ、コリャダ君は4Lzより4Loの方が合いそうな気がするのですが。。。
ジャンプやスピンが振付に溶け込んでいるのが素晴らしい。
後は大舞台でこの演技ができるか、なわけですが(ロシア男子はここ重要w)
あと衣装がよき。襟のひらりんがいい。
イグナトフ君
Макар Игнатов. Произвольная программа. Предсезонные контрольные прокаты по фигурному катанию(Первый канал)
ショートに続き4Loに挑戦してきましたー。
ジャンプでの転倒が痛そうでしたが、相変わらず背中のラインが美しい。
身長が高いのでバランスをとるのが難しそう。。。
サマリンリン
頑張っていはいるが、やはり器械体操味がですね。。。これはもうセンスがな。。。としか言いようがないかも汗。
ロシアのスケオタさんによるBV表です。
Here is approximate TES and BV of men programs from Russian Test Skates. Might be a bit too generous on spins, sequences and edges. pic.twitter.com/FV45vS0OE1
— BaseValue (@BaseValue1) September 13, 2020
BVが一番高いのがモザリョフ君、次がコリャダ君ですね~。モザリョフ君が4Fをフリーに入れればさらに高くなりますな。
これはどうなりますか。
ロシア男子は北京後に行われるかもしれない4Lz、4F、4Loを同じ点数にするという改正に対応するため今から様々なクワドに挑戦してきているのかな?以前は4Lz一辺倒でしたが。。。
あとコメントにいただいていたようにプレロテ取り締まりが一番ありそうな4Lzだけではなく他のジャンプにも挑戦してダメージ軽減を図る、というのもあるかもなあ。ジャンプの種類が偏っているのが一番対応できなくなっちゃいますからなあ。
ペアも少し見ました。
やはりボイコズが別格に上手かった!
ボイコズ
А. Бойкова – Д. Козловский. Произвольная программа. Контрольные прокаты по фигурному катанию(Первый канал)
ボイコズもオールランダーでこの2人まだ18歳と20歳なんですお。信じられない完成度です。
うーむ、スイハンの大ファンなのですが、ボイコズを見ているとスイハンが平昌で金メダルを獲得できなかったのは痛かったな。。と。
だからこそ羽生君の2大会連続の金メダル、というの稀で大変なことなのだとわかります。
しかもハン君はつい先日手術をしたそうで泣、これはますます。。。。うん。
ボイコズも美男美女で好きなんですけどね。。。
それにしても、ロシアのテススケを見ていると、
サモドゥロワ選手は熱があるのにSPに出ちゃったり、バックヤードはノーマスクノーガード3密だし、客席は密だわマスクをしている人の方が少ないわ、リンクサイドは密でほとんどマスクをしていないわ、国際大会を感染対策をしっかり行った上で開催できるとはとうてい思えなかった件。
こえーよ!
羽生君は海外暮らしが長く、カナダはまた移民国家なので国や民族によって公衆衛生の概念が異なること、それを統一させて守らせるというのが難儀なことだと見越していたんでしょうね。
島国でずっと暮らしているわたしらなどより見越していたということでして。
そういえば先週末にアサイン発表があるらしいとの情報があったのに、まだありませんなあ。
フランスも感染者数が日に日に増加しているそうで。。。まだ9月、秋になったばかりなのに汗。
アメリカは論外ww
コメント
テストスケート楽しみました。
コリャダ君のFSを繰り返し見ています。本領発揮の演技が見られて嬉しいです。高い技術があるのに、そうでない選手に負けるのが、いつも残念でした。ジャンプだけでなく、スピンもステップも滑りも良いと思うので。虚しいのは多種クワド持ちにかなわない事。4Lzを安定して組み込めるまでになるといいのですが。選曲も良かった。最近、強めの音楽を使う選手が多く、内心辟易していたのです。必須要素をこなすのに選手が大変なのはわかっているのですが、音楽と演技が分離しているように感じる時がありました。そうなると、演技に集中しようとしても、音楽を自然に遮断してしまう自分がいて、フィギュアを見ている気にどうもならないのです。演技の背後で、騒音が響いている感じで、苦痛になってくる。フィギュアを見るのが楽しくないなと、頭の隅をよぎる時がありました。そんな気分を払拭してくれるような会心の演技でした。
でも、ジャッジが惜しみなく点をだすのは、他選手より多種のクワドを転倒せず滑りきる選手でしょうね。採点の傾向から見て、男子の五輪の争点は、そこしかない気がします。男子が集まって、ジャンプの為の省エネ演技ばかりになってほしくないのですが。スポーツであり、得点を競っている以上、そうも言ってられないのでしょうけれど…。
月桃さんこんにちは!
ロシアテストスケート楽しかったですね~。
>選曲も良かった。最近、強めの音楽を使う選手が多く、内心辟易していたのです。必須要素をこなすのに選手が大変なのはわかっているのですが、音楽と演技が分離しているように感じる時がありました。そうなると、演技に集中しようとしても、音楽を自然に遮断してしまう自分がいて、フィギュアを見ている気にどうもならないのです。演技の背後で、騒音が響いている感じで、苦痛になってくる。フィギュアを見るのが楽しくないなと、頭の隅をよぎる時がありました。そんな気分を払拭してくれるような会心の演技でした。
わかります!私もたまになら良いけどインパクトがある音楽ばかりが流行って流麗な音楽を使ったプロが少なくなったなあと。
あとやはり羽生君のような魂を感じる演技が少なくなったと感じます。
>でも、ジャッジが惜しみなく点をだすのは、他選手より多種のクワドを転倒せず滑りきる選手でしょうね。
そうなんですよね~。クワドを複数種跳んだらPCSが上がるというのがですね。
私の中ではサマリン=ボーヤン=ネイサンで同系統なんですけどねwこの3人でPCSが異なるというのがちょっとねw
(ボーヤン君はSSの多彩さという点で見劣りするとは思いますが、INやコレオはセンスが。。。という点で似たり寄ったりだとおもふ)