フィギュアスケートの男子シングルにおけるジェンダーの話を書こうとしたところ、なななんと非常に面白い論文をネットで見つけましたので、リンクを貼ります。
ジョニー・ウィアーやプルシェンコ、羽生君のことも書いてありますので、ぜひご一読を。論文なので読みにくいかもですが汗。
無断転載、引用禁止とありますので、記事へのリンクだけ貼ります。
○フィギュアスケート男子シングルにみるジェンダー・クロッシング
―21 世紀初頭のオリンピックにおけるパフォーマンスから―
相原 夕佳氏 (日本大学大学院総合社会情報研究科)
https://atlantic2.gssc.nihon-u.ac.jp/kiyou/pdf16/16-113-124-Aihara.pdf
○日本大学大学院総合社会情報研究科 電子マガジン68号 2017.6.1発行
【論文・エッセイ】
・フィギュアスケート男子シングル2016-17シーズン レビュー ~ 羽生結弦 EX「星降る夜」のスワンに寄せて~
相原 夕佳
https://atlantic.gssc.nihon-u.ac.jp/~e-magazine/068/index.html
時間もないので散文的な内容になることをお許しを。
以前何回か書いたことがあったのですが、羽生君のファンになったのは2013年の福岡GPF。
フリーのロミジュリのあまりの美しさに度肝を抜かれ、そしてその衣装にも度肝を抜かれwあれよという間に時空が歪み(ねほりんぱほりんより)ファンになってしまったのでありました。。。
そしてファンになって最初にびっくりしたことが、好きな選手、アイドルとして「ジョニー・ウィアー」をあげていたことでした。
2010年以降真央ヨナ騒動に嫌気がさしていて、またバンクーバー五輪でのジョニーへの冷遇がまだ記憶に新しかった頃でして、そんな中男子選手がジョニーをアイドルにあげているのを本当に初めて見たんですよ。
遡ってみてもジョニーをアイドルにあげているのはトップ、中堅問わず羽生君くらいだと思うのですが。
そのてらいのなさ、世間がなんと言おうと、「好きなものは好きだ」と言える意志の強さに「この選手はただ者じゃない。」と逆に感嘆したのです。
ですから、ジェンダー・バイアスが強そうでないようでいて実はジェンダー・バイアスがクローゼットになっている(女子選手がシングル・ペア・アイスダンスを問わず摂食障害が多いことからも読み取れる)フィギュアスケート界で、
特に男子シングルのフィギュアスケートでジェンダーをクロスオーバーすることにてらいがない、もしくは強固な意志を持っている選手というのは本当に意志が強くないとできないことであり、当然試合でも強いのではないかと感じています。
プルシェンコしかり、高橋大輔しかり、羽生結弦しかり。
羽生君は2013年頃からトップに立っていますが、その影響からかジェンダーをクロスオーバーするような選手が増えたような気がします。
なんと言ってもフェミニンな衣装とエレメンツを駆使しながら、ジャンプの難易度はえげつなく滅法強いのが面白いw
そしてフェミニンな衣装をなんとも思わず堂々と着ているところがまた凄いw
その「なんとも思わず着ている」ところが逆に男性性が強いんだなと感じるんですよね。。。プル様と同じですな。
そういうところが一部のおゲイな方々に反感を買っているような気がしますw(TSLとか)
しかし、ここ2年ほど、平昌オリンピックが終わった頃からでしょうか。
そのジェンダー・クロスオーバーへの揺り戻しのようなものを感じるように。。。
その最たるものが私は個人的にネイサン君のあの衣装にあらわれてるように感じますですなあ。
別にアンチというわけではないのですが、ちょいネイサン君を見ていると、特にジェンダー・バイアスが強い男性性を強調する傾向があるアメリカスケート連盟の空気というものを敏感に感じ取って、無意識に適応しているように見えるんですよね。。。
あと言ってはなんですが、お友達やGFが白人ばかりというのも気になり。。。チャイニーズ系、東洋系はたくさんいると思うのですが、いないんだろうか?というのも反感というか大丈夫なんだろか?と感じています。
特に、中国文化や中国系の方々の姿が見えないのが不思議でかつて戦前戦後の日系二世の方々が日本人や日本文化から極力離れていた、ということを思い出しちゃったり。
日系、東洋系、白人系黒人系問わずお友達がいて、ハンバーガーも韓国料理も日本料理も、アメフトもバスケも楽しんでいる日系二世のシブシブズとか見ていると逆にこれこそアメリカだよなあと感じるのですが。実はシブシブズもかつては日本文化から離れていたけどアイスショーなどで日本にくるようになってから日系であることに誇りを持つようになり、日本文化へのてらいがなくなったと以前インタビューで答えていたんです。
そういうのを考えると、ますます羽生君のように「何があってもジョニーが好き!」去年のFAOIでの手紙騒動があってからもそれは変わらず、わたすは逆に「これぞ羽生君だ!」「ごちゃごちゃ外野がなんと言おうと好きなものは変わらず好きなんだ」という姿勢に
「これが王者です!」(平昌オリンピック実況よりw)
と感嘆したんですよね。
強くね???
いや~ほんっっっっとうに強いですよ。
と同時にやっぱり自分の中でのネイサン君の隠れチキン説は消え去ることはなくw、正直北京オリンピックはまだわからんよ!な気持ちですな。
羽生君がそこまで続けるかはわかりませんが。
わたすの中の本当に強い人の基準(ちなみに基準とはプレッシャーが最大にかかるオリンピックで強いという意味です)は
男子シングルのジェンダー・バイアス、隠れホモフォビアが強い中で
平気で綺羅綺羅またはヒラヒラまたはど派手な衣装を着られる人、ですw
(逆にパトリックやアボット様の衣装の地味さな。。。)
今の現役だと羽生君、昌磨君、他にうーん。。。
今までのメダリストを見てもみんな衣装凝ってますからな!
こんな話題を書きましたが、モントリオールワールドの開催と選手の皆さん、観客の皆さんとどうか無事演技ができて観戦できることを願っています。
観戦もキャンセルとか簡単な話ではなく、国内エアと違ってキャンセル料も相当かかるでしょうし、ホテル代、そして高額なチケット代など何十万円単位の損害になるんですよね。。。わたすの四大陸選手権もそうでしたけど、何も見にいってないのにお金だけパーになるのは本当に懐も心も痛いですお。。。だから2020FAOIも1公演しか行かないことにしたんだお。。。
ですから、どの選手のファンでも、そして国籍を問わず観戦の準備をしている方々が行けますよう切に願っています。
なにとぞコロナウイルスが退散しますように!
羽生君がいい演技ができますように!
そして、ジュニアワールドがんばー!
明日からの観戦を超楽しみにしてます♪
コメント
羽生さんは一人で見ると、華奢で優しそうで美しいし、演技衣装はキラキラで身体も柔らかそうだし。
何も知らない人から見ると、まさにゲイのよう。
でも、彼が女性スケーターと一緒に練習してる姿を追うと、何故だかすっごい男っぽいんです。
あれ、こんなに男だったっけと目を凝らしても、やっぱり男性らしさが溢れている。 女性スケーターやゲイとは全く違う男らしさです。
本当に不思議な人です。
羽生くんに「出会って」動画巡り、情報を漁りを始めたころ
憧れは、プルシェンコとジョニー・ウィアーというのを知って
「?」プルシェンコはわかるけど、ジョニー??? 誰? 状態でした。(;´∀`)
それだけでも、面白い子だなー(^^♪ と一際興味が沸いたのですが
ジョニーがどういうスケーターかを知って、いや、この子は凄い、と感動しました。
周りがどう思おうが関係ない、自分の価値感を持って、それをためらいなく言える
それを貫ける子だぁ。
寄らば大樹の陰? 忖度? 保身?? 何それ???
こんな人は中々いませんよー。
構えているわけではなく、自然体でそうなるのでしょうね。
とーーーっても強いと思います。
鎧を付けない、生身で勝負する強さとでも申しましょうか。
だから時々メソメソして周りをオロオロさせますが。(≧∇≦)
ねいさん君は、鎧一杯着ていますよね( ̄∇ ̄;)