幕張初日、ジョニーのツイートを見てびっくりした。
滑る予定のプログラムは、「カルメン」と「クリープ」とのこと。
カルメンは有名な曲だから当然知っているけど、クリープってあの、イギリスのバンド、レディオヘッドのクリープのことだろうか。歌手までは書いてないから、はっきりとはわからない。
ジョニーが滑ったのは、やはりレディオヘッドのクリープだった。
なぜ、この曲を滑ることにびっくりしたかと言えば、とてもアイスショーで滑るのが想像できない歌だったからです。1990年代中頃、レディオヘッドが好きで、最初のアルバムから買っていたけど、最初の大ヒットがこの曲、クリープでした。
○Radiohead – Creep
君がここにいた時
君の目を見つめるなんて出来なかった
君はまるで天使のようで
その肌に触れるだけで涙が出るくらい
君は羽のように舞っているのさ
美しい世界で
僕もそんな風に特別になりたいんだ
君はほんとうに特別な存在なんだ
だけど僕はつまらない奴なんだ But I’m a creep
君とは違うおかしな野郎なんだ I’m a weirdo
一体ここで何をしてるんだろう What the hell am I doing here
ここは僕の居場所じゃないのに I don’t belong here
傷ついたって構わない
自分を失いたくはないんだ
完全な肉体が欲しいし
完全な精神が欲しいんだ
僕のことに気付いて欲しいのさ
君の傍にいなくとも
君は本当に特別な存在
僕も同じように特別だったら
だけど僕はクズ野郎なんだ
気持ちの悪い人間なんだ
一体ここで何をしてるんだろう
ここは僕の居場所じゃないのに
彼女がまたいなくなってしまう
ここからいなくなってしまう
だんだんと消えていってしまう・・・
君が幸せになるんだったら何だっていいさ
君が望むならなんでもするよ
君はほんとに特別なんだ
僕もそんなふうに特別でありたい
でも僕じゃダメなんだ
僕みたいなクズなんかじゃ
一体ここで何をしてるんだろう
ここは僕の居場所じゃないのに
僕の居場所なんてないのに・・・
この歌詞、メロディー、ジョニーだからこそ滑ることができる曲だと思う。
羽生君、ランビエール、プルシェンコ、町田君。。。どのスケーターもしっくりこない。
ジョニーがこの曲を滑る前にアナウンスされていた
「スケートの美しさはもちろんのこと、いつも自分に正直でいる、その姿に魅了されるファンも多いことでしょう」の言葉。
いつでも異邦人だった、でも自分自身を貫いてきたジョニーだからこそ、滑ることができる曲。
自分を卑下しているかのように見えて、それのどこが悪い?と自分自身を丸ごと抱きしめるかのような、壮大な自己肯定の世界。
衣装も、黒のヒラヒラしたスカートをはいて、黒一色。
虚飾はいらない。これが私だ、ジョニーだ。
これから、静岡以降、このプログラムを滑るジョニーを見たら、この曲のこの歌詞をぜひ思い出してみてくださいまし。
大とりで羽生君が演じてくれたビリーブ。
前にも書きましたが、オレンジの衣装(暖色系はあまり合わないと思っていたのでw)というのもあり、それほど思い入れのないコラボ曲だったのです。
細かいところもはもう思い出せないのですが。。。
いえ、思い出さなくていい、そういう演技でした。
自分自身を信じる強さを、思いを滑りに込めて演じる羽生君を見ていたら、中学校、高校生の頃の、計算なしになんでそんなことに情熱を傾けるのか、というまっすぐで純粋な気持ちがよみがえり、心が熱くなっていました。
特にサビのところの激しいイーグル、連続バタフライからのスピンのところは、シェネルさんの素晴らしい歌声とともに、自然と涙が出そうになってしまいました。
スケートもとても早く、全スケーターの中で一際伸びやかで、その迸る疾走感はさらに演技に激しさと熱さを加えて、観客席を巻き込んでいったようでした。
国別EXのパリ散歩もすごかったけど。
このビリーブは、観客をどこかへ連れていくのではなく、羽生君の魂の演技が波紋のように会場に広がっていって、それぞれの思いに共鳴しているかのように感じました。
スイミーの群れのように、羽生君が目になってみんなで一緒に泳いでいたかのよう。
(衣装も金魚みたいだしw)
終わった時には、一人うんうんとうなずきながら、スタンディングオベーション。
もちろん会場総立ち!
ジョニーも羽生君も、奇しくも「信じる」気持ちが一杯の演技だったように思います。
だから、ショーの間も、終わった後もずっと幸せでした。
羽生君、ジョニー、ランビ様、プル様、殿、あっこさん、ミキティ。。。みんなみんな素晴らしかった!本当は各スケーターそれぞれの感想を書きたいところですが。。。
いい夢を見させてくれて、ありがとう!
静岡でもきっといい公演になることでしょう。
生放送を楽しみにしています♪
コメント
その日の感動1番でした
勿論、歌詞の意味など分からない
でも、ぐわ~~と引き込まれていました
衣装もシンプルだけど個性的でセンスが良かった
驚いたのは、腕の筋肉!
今もちゃんと鍛えているのねと思いました
オフアイスでの可愛いジョニ子のイメージが強いのだけど、やはり滑ると凄い!
エンディングの周回の時に、お花の冠を貰ってたよ
他の日も貰うのかなぁと思う…
最終日、貰ってた?
クリープの歌詞を教えてくれてありがとう
アナウンスね、私も心に残ってる
私もそうありたいと思ったんだ
ちいこさん、ありがとう。
あの素晴らしいジョニーの演技にはこの様な歌詞に裏付けされる彼の意思が貫かれてたと知り、益々感動しています。
知らなかったなあ、、
私は初めてジョニーを見たのだけれど、テレビってやっぱり、全ては伝えられないね。とにかくジョニーの演技の世界観が伝わってきて感激してたんです。終わってから、ああ、素晴らしい、素晴らしいってブツブツ、、隣の方はうるさかったろうなf^_^;
羽生くんには毎回毎回やられっぱなしやわ、、世界を狂わす20歳
ちいこさん初めまして。
こっそり読者登録させていただいてました。
ジョニ様がこの曲で滑ったと聞いて
涙があふれました。
初期のレディオヘッド大好きで毎日聴きまくってましたから…
ぜひテレビ中継の日に滑っていただきたいです(T▽T;)
観てないのに、どんなにか素晴らしかっただろうかと、ようつべでレディオヘッドのライブ探して勝手に妄想してます。
記事にしていただきありがとうございました!
連コメ失礼します。
ジョニ様のクリープ、BS放送されてたんですね!録画されてたのを観ることができましたヽ(;▽;)ノ
原曲ではなかったのですねーf^^;
ジャジーなアレンジでボーカルも女性でびっくりでしたけど
ジョニ様にしか出せない独特な空気感は
さすがでした(*p´д`q)゜
あぁでも原曲で滑るのも観たかったです(笑)
>blue mapleさん
私も、ジョニーのクリープの演技に引き込まれて、泣けてきたよ~曲と歌詞を知っていたからなおさらだったかも。最終日は、もらっていなかったような気がするけど。。。はけるところは死角で見えなかったから、もしかしたら最後にもらっていたかも。
最初の紹介のアナウンス、ぐっときたなあ。
みんなそうありたいよね。
>赤毛のアンさん
クリープは洋楽ファンの間では有名な曲だと思っていたのだけど、ジョニーがこの曲で滑った!というのがどのツイッターやブログでもほとんど注目されていなかったのが不思議だった汗。
過去には色々あったのだろうけど、信念の人だと思いました~。ジョニー、羽生君、プルシェンコ、真央ちゃん、町田くん、トップの選手はみんな信念を持っているような印象(そうでなきゃトップにはこれないですよね(;^_^A)
今度ジョニーを見るのは神戸で、それで終わりなのですが、どうか神戸でもしてくれますように!と願っておりまする~。
羽生君にはやられたな。。。ドヤーズは今の羽生君には楽々プロになっちゃってたような。
ビリーブには心をもっていかれた。
>碧い月さん
碧い月さん、コメントをありがとうございます~。おお!パブロハニーの頃のレディオヘッドファンですか。私もそうなのです~。
このすごい歌詞汗の有名な曲でジョニーが滑るのに、幕張ではほとんど話題にのぼらなかったため汗、これは皆さんにこの一見女性ボーカルで美しい歌詞に見える曲が実は原曲はロックで「僕はウジ虫野郎」な内容で、ジョニーがどんな思いでこの曲を選んだであろうか(想像でですが)ということを、小さなブログからご紹介したく書きました次第です。
私も原曲で滑るジョニーを見たかったなあ(。>0<。)ジョニーのお好みは女性ボーカルの曲なのかもですが、原曲ですべれば、ヒリヒリしたエモーショナルな演技になるのではないかと思うのですが汗。
ブログ、たまに読ませていただいてます。
Creepの歌詞をありがとうございます(^^)
彼自身ですよね。大好きなプログラムになりました。
>KAOさんん
Creepは歌詞もメロディーもいいので、機会があったら、ジョニーには原曲で滑ってくれないかなあと妄想してます。