ソチオリンピック開幕も間近。休みの日にはフィギュアの動画巡り三昧です。
金メダルを誰が取るか?とアメリカの「スポーツ・イラストレイテッド紙」が予想していて、男子シングルは☆羽生君☆が金!女子は金がキム・ヨナさん、銀がリプニツカヤたん、銅が真央ちゃんだった。
羽生君の予想は「アメリカの雑誌、なかなかやるのう」と思いましたが、どうも私はキムヨナさんが金になる気がしないのである。
と、いうのも、プログラムがショート、フリーともあまり印象に残らない実に薄味のプログラムだからである。
羽生君のロミジュリを見ていて、素敵なプログラムなんだけど…十分素敵なんですよ、でもあの手をあげるシーンがやけに多くて(バルコニーにいるジュリエットに捧げるのだからそうなるのは分かるのだけど)、ロシアプロの独創性を昔から愛していた私には、「これがロシアの新採点法にも対応できる新進気鋭の振付師だったら、もっと素敵なプロになったんじゃない!?」と思ってしまうのである。
たぶん、ウィルソンプロは、軽やかさ、伸びやかさ、滑らかさを表現するのは得意だけど(キムヨナさんの007とガーシュインはその代表)、羽生君の内面にある熱情、棘、純粋性、叙情性といった面を引き出すのには軽いのではないかと思う。
でもロミジュリは素敵プロだよ!金メダルとれるプログラムだと思う。
しかし、正直言うと、ウィルソンさん、つくりすぎてマンネリ化してきたんじゃ…と最近思うのである。
ちなみにフェルナンデス君の今季プロもあまり印象が強くない。
ウィルソンプロは当たり外れが多いらしいから、しょうがない部分もあるのだろうけど。
さて、キムヨナさんのプログラムですが、ショートの「悲しみのクラウン」フリーの「アディオス・ノニーノ」。
今一度映像で見ました。ジャンプは相変わらずすばらしい!スピードも男子なみです。
表現力もあって、腕の使い方に表情があります。
が…、どっちもすごく薄味なんですが…盛り上がるところがない!!とくにショートが!!
ガーシュインで感動した自分としては、「ぐぬぬ…やっぱりウィルソンさん、クリエイティビティが落ちているのではないか?」と思わざるを得ない、ごく普通のプログラム。
真央ちゃんやリプニツカヤたんのプログラムの素晴らしさに比べると、よくもこんな薄味プログラムをオリンピックイヤーに持って来ちまったな…と思ってしまう。
これはキムヨナさんの問題ではなく、プログラムの問題である。
アディオス・ノニーノなんか、ひたすら北米風の滑らかスケーティングに終始してしまって、タンゴのステップが見あたらないのですがあああ!それでも点数出ますけど!
このプログラムでGPSとか世界選手権では優勝すると思うけど…オリンピックは違うと思うんです。やはり金メダルを取るには魔法の力、人を引きつける特別な華やかさが必要!ま、バンクーバーの男子の「黒くて長い人」という例外もありますが。
というわけで、私はやはり金はリプニツカヤたんを予想したい。
あと、もし羽生君かPチャンが金メダルとったら、どちらもアジア系ということで、バランスとりそうな気がするんだよねえ。
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