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「僕が行く。僕がやる。」 ~二十歳の誕生日に寄せて。主体的であるということ。~

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皆さま、こんばんは~。

またまた超かちんこちんに固いお話ですショック!

ちょっと、羽生君の最近のお言葉で気になる部分がありましたので…。

               「ぼくが行く。僕がやる。 羽生結弦」

【フィギュアスケート】羽生結弦が語った事故の詳細とNHK杯出場への意志・NHK杯会見全文

http://bylines.news.yahoo.co.jp/yanaiyumiko/20141128-00041047/

11月28日に大阪で開幕するフィギュアスケートのGPシリーズ第6戦NHK杯に出場する日本選手が27日、記者会見を開き、第3戦の中国杯で頭部、左大腿など計5カ所を負傷した羽生結弦(ANA)が、事故時の詳細やNHK杯での抱負を語った。

●会見での羽生一問一答全文
―NHK杯の抱負を。

「まず、抱負を述べる前に、中国杯でのけがについて、皆さんに心配をお掛けしたことを深くお詫び申し上げます。けがについては、現地でしっかりと診断を受けた上で出場したので、皆さんあまり深刻にならないように、よろしくお願いします。NHK杯の抱負は、万全な調子ではないために、レベルを少し落とす構成にしています。ただ、僕自身一生懸命頑張って滑りたいと思っています」

―今季のGPはNHK杯で2戦目。1戦目を踏まえて、どういう試合にしたいか。

「僕はショートプログラム(SP)、フリー(FP)ともに第1戦から構成を変えています。SPでは今シーズンから挑戦している後半の4回転トゥループを、昨シーズンと同じように変えました。なので4回転トゥループを前半に、そして後半にトリプルアクセルと3回転+3回転のコンビネーションを入れる予定です。
フリーに関しては、中国杯のFPでやったのと同じ構成にしたいと思っています。後半の4回転トゥループ+2回転トゥループのところを3回転ルッツ+2回転トゥループにしています。
中国杯を終わってからは、安静にしていた期間が多かったので、戻すという作業にしか手をつけられなかったのですが、構成を変えたり、ジャンプのタイミングが変わったりするなどがあったので、自分のジャンプに近づけることを意識してきました」

―なぜ、NHK杯に出ようという判断に至ったのか。
「中国杯で、普通だったら棄権するような大きなケガをしてしまっていたので、皆さんが本当に心配してくれていたのですが、その中でもしっかりと診断していただいて、滑らせていただいた。ファイナルに出たいという自分の意志を尊重して、滑らせていただけたので、そのときの演技を無駄にしたくないという思いがまずありました。
安静にしているころは、痛くて眠れなかったりとか、歩くのも大変だった時期もありました。足の痛みが徐々におちついてきて、氷に乗ったときは、少し辞めるという考えもありました。
ただ、徐々にやっていくにあたって、少しづつ感覚も戻ってきましたし、最終的には現地(なみはやドーム)で昨日(26日)滑ってみて、ほぼ感覚的には普通の状態に近いという判断をし、(ブライアン・オーサー)コーチと、(日本スケート)連盟のドクターと話をして、出場するということになりました」

―GPファイナル進出への意欲は?

「万全な調子ではないですし、体力の方も落ちてしまっています。構成を下げてまで出るのかと言われたら(問われたら)、皆さんに本当に申し訳ないと思っていますが、自分自身、ファイナルに出たいという思いが凄く強いので、しっかりこの大会で今の自分ができる最高の演技をしたいと思います」

―オーストラリアのクリケットの選手がボールに当たって27日に亡くなった。中国では脳しんとうの心配があったわけだが、リスクを取らなくて良かったという思いはあるか?

「そのニュースは知りませんでしたが、実際にスポーツは自分の限界に挑んでいるわけで、ある意味では死と隣り合わせ。はっきり言って僕が衝突した事故というのは、1秒にも満たないくらいの前後の時間の差があったとしたら、僕はいなくなっていたかもしれない。あのケースでは当たり所がまだ良くて、僕たちが振り向いた瞬間にぶつかっていたので、何とか互いに顔をそらすことができた。また、僕は腕を出すことができたので、何とか衝撃を避けることができました。
顎は氷に打ちつけて、側頭部はハンヤン(閻涵=えんかん)選手の肩か顎にぶつかったと理解しているんですが、ここに関してはそんなに出血が多くなかったですし、衝撃(の度合い)的にも頭が揺れたという感覚があまりなかったので、自分自身大丈夫かなと思っていました。
また、幸いなことに、現地にいたアメリカのドクターがすぐに僕のほうに駆け寄ってくれて、しっかりと診断してくれました。問診も受けました。見て判断していただいた部分もたくさんあったのですが、その中で脳しんとうの危険はないとブライアン(・オーサー)コーチも理解して、僕も理解しました。
リスクはあったと思うのですが、僕らはそのドクターを信じたいと言う気持ちがあって滑りました。
もちろんリスクはあったと思います。ここにいること自体が奇跡に近い状態だと思います。たくさんの人が、あれは無謀だったとか、あれは危険すぎた、セカンドインパクトの恐れがあったから、あれはやめるべきだったとコーチを批判したり、連盟の方々を批判したりすることもあると思うのですが、僕自身はあのときに僕の意志を尊重してくれたブライアンと連盟にとても感謝しているし、中国杯で滑れて、またここにいることができています。自分の体に感謝したいと思っています

―5カ所のケガ(頭部挫創、下顎挫創、腹部挫傷、左大腿(だいたい)挫傷、右足関節捻挫)の現状は?

「足首は中国杯に行く前から捻挫していたので、演技の影響で捻挫したということではないと僕は思っています。頭部の傷に関しては、接触したときにかすって擦り傷になって、そこが少し出血していました。顎に関しては、ぶつかった後に足を抜かれていたので、そのままお腹から顎にかけて氷に強打したことで裂傷になりました。腹部も(顎と)同様に、氷に打
ち付けたときに、息ができないほど苦しくなるくらい打ち付けたので、筋肉にダメージが残っています。
一番重かった左太腿に関しては、いわゆるモモカンというやつで、バスケットボール選手などがよくなると聞きました。ハンヤン選手のヒザがあのスピードの中で自分の太腿の筋肉の部分に思い切り当たりました。打撲といったら軽い印象になってしまうかもしれないですが、筋肉の打撲で歩くのも辛いような状態でした。
今日と昨日の練習では左太腿には少し違和感はありますが、滑れると自分とドクターとトレーナーと判断して決めました」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

献血のポスターでの、

「ぼくが行く、僕がやる。」

以前から思っていたのですが、羽生選手はこの若さで「自己決定する」力が非常に強く、この言葉も彼が書いたのでしょうが、二十歳になることで法律的にも大人になり、自分の人生は自分で決めて引き受けるということ、献血は思っているだけでなく、行動することで解決するのだという強いメッセージ性をたったの9文字の中に感じて、うむむ…と唸りました。

もしメッセージ性を同世代に対して意識的にしているなら、彼は思っていた以上に自己プロデュース力と戦略性に長けていると言わざるをえないと思う。
恐らく、同世代が(というか自分も含め全ての年代に)学校を卒業して社会の荒海の中で最も必用とされることは何か…不条理なことも多く訪れる毎日の中で、自分を見失わない術…それが、この9文字の中に込められているからです。

彼は心理学の本も多数読んでいるそうなので、この本も読んでいるのかもしれません。

中国杯以降、外野がなにかと意見を申し立てる中、羽生君の最近の言葉の中に特に強調して出てくる「自分が」「僕が」「自分で」。

なんかこの本思い出したわ…。

「7つの習慣」(スティーブ・R・コヴィー著)

有名な本なので、お読みになった方も多いと思いますが、この本の第一章で、人生を輝かせる基本として出てくるキーワードがあるのですが…。

・依存状態にある人は「あなた」というパラダイムをもっている。「あなた」が私の世話をする。「あなた」が結果を出してくれる。結果が出ないのは「あなた」のせいだということ。
自立は「私」というパラダイムである。「私」はできる。「私」の責任だ。「私」は選択できる。という訳である。
主体性を持つということは、率先力を発揮するだけでなく、人間として自分の人生に対する責任をとるということである。私達の行動は、周りの状況からではなく、私達自身の選択によって決まる。
・主体的な人は、自分の天気を持ち合わせている。雨が降ろうが太陽が照ろうが関係ない。彼らの行動は価値観に導かれており、質の高い仕事をする価値観を持っていれば、天気がどうであろうと関係ない。

「あなたの許可なくして、誰もあなたを傷つけることはできない」(エリナー・ルーズベルト)

これ以上はもっと長くなるので省略します得意げ

羽生君はよく「僕がやりました」「自分で決めました」という言葉を使いますが、これこそが主体性を無意識なのか意識的なのか、意識付けしているのだと思います。いやむしろ主体的だから自然にこの言葉がでてくるのでしょう。
本の中にも出てくるのですが、「○○しなければならない。」と常日頃言うのと、「私は○○をすることを決めました(選びます)」というのとでは、自己達成予言になってしまって、ますます受け身になってしまうか、自立心が高くなっていくか方向付けされていく。日頃口に出す言葉からして、その人の価値観を徐々に決定づけてしまう。

そのため、羽生選手の「ぼくが行く、僕がやる。」という簡潔な言葉の中に、彼のゆるぎない自立心と、同じ世代へのメッセージ、このたびの中国杯での外野への彼の言葉も思い出し、なぜ彼がこんなに凜としているのか、たたずまいが美しいのか、なるほどと思った次第です。
中国杯以降の騒ぎは、彼の繊細な心を傷つけ、疲労させていると思いますが、記者会見で「外野は黙っとけ(意訳)」wwと言い放った羽生君、きっと乗り越えてくるだろうと願っています。

ああ、まるで、天に向かってスッと伸びる若竹のような人です。

そして、私も日頃から「私が決めた。」「私がやる。」と口に出して言おうと反省した次第です。

すーぐ逃げ出したくなるんでwwまーたまにはいいんではないかとww。

実は、羽生君のファンになってはまって一時どつぼになっていたとき、いやまてよ、羽生君に依存してないかと思い、引き返したきっかけは、前に書いたフモフモさんのコラムと、この7つの習慣にかいてある「依存状態にある人は「あなた」というパラダイムを持っている」ということでした。ここから、「ゆづがゆづで…ゆづだからなのお~。」から、「私が羽生選手をどう応援したいのか」へシフトしていったというところがあります。

羽生君ももうすぐ二十歳になりますね。誕生日が去年に引き続き、日本で迎えられたのはうれしいな…。GPFの後のお誕生日会で涙を流していた姿が忘れられません。

中国杯でもキスクラで涙を流していたのは、お客さんが喜んで祝福してくれたからだそうで…。

私見ですが、彼は私達が思っている以上に繊細な心の持ち主なのだと思っています。

でなければ、演技終了後にプーさんに「ごめんね。」と言いながらなでこなでこするでしょうか?(萌萌萌萌~!)

本当にふてぶてしい人(いい意味で)というのは体操の内村選手とかキムヨナとかダルビッシュとかのことだと思うの…汗。

だからこそ、一人大きなリンクに立つ時の震える心をおさえ、恐怖心すらエネルギーにして素晴らしい演技をする羽生選手を応援するし、愛してやまないんだなあ。

もうすぐ君の誕生日。去年のGPFの美しいロミジュリ拝見から1年。

私にとっても記念日です♪

羽生結弦+α
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