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一番聞きたかった言葉。~羽生君が語った町田さんの引退について~

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フィギュアスケートTV、グッジョブ!

今日のお昼にあった、BSフジのフィギュアスケートTVをご覧になりましたか?
たかちゃんの特集だから…と思ってみていたら、今シーズンの総括が出てきて、町田さんの引退話から、羽生君がそのことについてどう思っていたかのインタビューがありました。

本当に、一番聞いてみたかったお話でした。

以下、テレビから書き起こしです。

「羽生結弦が語る 町田樹「突然の引退」」

「うまく表現はできないですけども、「戦友」という感じです。
ライバルという表現もすごい近いと思うんですけど、でもどっちかというと、そんなピリピリした関係ではなく、…もちろん、試合の時はすごいピリピリするんですよ、お互い。で、あんまりしゃべんないですけど。でも、そういうわけではなく、一緒に同じようなところを目指して同じような舞台を目指して、同じような場所を目指して、一緒に戦ってきた、戦友というか。
もちろん、すごい先輩で戦友というのは失礼かもしれないですけど、でも、たぶん、町田選手も、同じようなことを言ってくれると。」
フジTV「うすうすもしかしてという」
「その感覚はありました。昨シーズンかな、オリンピック終わったあと、世界選手権があって、その時に「僕はアスリートを引退します」という発言があって、「えっ」と思って、「これからアーティストになります」と言っていたんですけど、その時もうすでに、なんか一つの区切りというか、そういう感覚はあったんじゃないかなと僕の中では思うんですね。彼の心がわかるわけではないですけど。でも、やっぱりそうやって自分のスケートを追求した結果、彼は今が引き時だという風に思ったんだと思いますし、でも僕たちはたぶん、町田選手のおかげで、演技に対しての気持ちだとか、スケートに対する気持ちだとか、そういうものが明らかに変わっていったと思います。だからこそ、町田選手が引退したことは、非常に,非常に、悲しいというか、寂しいというか、そういうものがあるとともに、素直に、「お疲れ様。ほんとに今までありがとうございました」という気持ちも僕の中にはあります。」

一人は圧倒的なジャンプと、心のままに自由に、時にファナティックなまでの激情を滑りに込める表現者であれば。

もう一人は、プログラム全体のコンセプトから、振付からこだわり、指先まで神経を行き届かせ、氷上のバレエを体現した芸術家でした。

表現する手法が違っても、目指すところは同じ。

氷の上で、スポーツと芸術が融合した最高の演技をしたい。

観客の皆さんに見てもらいたい、勝ちたい。

妥協せず、頑固なまでに己の理想を貫くその姿は、眩しく、頼もしく、泣きたいくらい嬉しい光景でした。

上海の男子フリーの表彰式の時、てっぺんに登っていくスペイン国旗と日本国旗、カザフスタン国旗を見ながら、表彰台を見ながら、たかちゃんと無良君の順位に関係なく、あの羽生君と町田君の1点にも満たないデッドヒートは、世界選手権史に残る争いだったのだと、めったにないことだったのだと、懐かしく思うとともに、どうしようもなく寂しく、さいたまで見たあの二つの日の丸を重ねてしまっていたのでした。



ハビも、テン君、パトリックもいるけど、アーティストであり、アスリートである町田君のようなスケーターは、今後もそう現れないでしょう。

本当に、さいたまの世界選手権は凄かった。

上海の男子フリー後の表彰式を見ながら、なんとも言えないアンニュイな気持ちになったのは、羽生君が銀メダルだっただけではなく、二人の求道者…羽生選手と町田選手の輝かしい演技の記憶がますます遠くにいってしまうようで、寂しくなったからかもしれない。

やっぱり、試合が好きだなあ。

町田樹
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コメント

  1. hubbub88777 より:

    2013年の世界選手権、あのエデンの東は凄かった。羽生君ファンだとか町田君ファンとか関係なく、本当に素晴らしかった。羽生君に対して骨のある男でいたいと確か語っていた町田君の引退。コメントする羽生君を見てると少し不安になります。心の中で、(羽生君、平昌でもう一度一番輝こう!)どうか3年後、オリンピックの氷の上で、羽生君がたくさんの拍手と歓声に包まれていますように! 

  2. 私も同じでした。
    もう一度でいいから・・・あのような戦いが見たかったとず~と思っていました。
    本当に2人は・・戦友というのがピッタリで、
    良い刺激を与え合った仲間なのだと思います。
    決してあの日のことを忘れないと思う(≡^∇^≡)

  3. ちいこ より:

    >hubbub88777さん
    hubbub88777さん、コメントをありがとうございます!
    あのエデンの東を見た時、ああ、羽生君の優勝は難しいかも…でもこのエデンと火の鳥に負けるならしゃーないか、と思うくらい、凄い演技でした。実は、2014世界選手権の録画はまっちーの方をリピートしてますww
    まっちーのような己の道を追求する選手って、なかなかいないので…二人とも「フィギュア道」ってスタンスのような。そういう意味では、似た者同士だったろうなと。お互い頑固ですしwwハビ君もテン君もパトリックも、昌麿君も草太君もいますが、ああいう修行僧みたいな選手って見あたらないんですよね…汗。
    まっちーが去って、「非常に、非常に」寂しいと語っていた羽生君は、本当にそうだったろうな…。
    羽生君はきっと大丈夫!闘争心の塊wですから、平昌までやりきると思いますが、マラソンと同じような競技ですから、同じようにフィギュア道を極めようとする選手…伴走者がいたら、もっとすごい世界が見られそうなのですが(><;)
    平昌オリンピックで歓声に包まれる光景…私も夢見ています。

  4. ちいこ より:

    >さっこ母さんさん
     あのさいたまでの激闘は、忘れようにも忘れられないですよね…。実は、にわかなもので、試合の初観戦がよりによってwあのさいたまでの男子フリーだったのです(;^_^A最初があれだったものですから、ビギナーズラックのようなもので、それ以来試合観戦がやみつきになってしまいました。
    あの試合を忘れることは決してないと思います。
    私の中ではナンバーワンです!
    アボット選手も他の選手も、いい演技が多かったですし(^O^)。
    羽生君とまっちーは、同じように道を究めようとする修行僧みたいな人で…そんな選手がいなくなったことは、とても寂しいでしょうね…。

  5. star より:

    私も羽生くんって町田くん引退発言のときに入院していたと思うので、何と言うのかな?って気になっていたんですよ~
    「戦友」「ひじょ~にさみしい」とか、羽生くんの本心だろうなって思います。
    今年の世界選手権ももちろんおもしろかったですが、埼玉の世界選手権は最高でしたね!
    特に町田くんが「ぶっ潰す」の後に「冗談だよ」って笑っていたシーンがかなり好きでした。

  6. ちいこ より:

    >starさん
     お返事がおくれちゃいました(^^;)
     まっちーが引退してから、羽生君はどう思ったのかなとずっと気になってました。
    フィギュアスケートTVのインタビューはまさか!でしたね。
    二人とも極めるタイプだから、同じ感覚をもつ人がいなくなるのは、寂しいと思う。
    頑固で不器用だし(^^;)
    さいたまの二人のやりとりは、ほんとにうれしかったな~。これこそスポーツ!
    勝ちたいと思う気持ちを言えないスポーツ界は、そのスポーツを停滞させると思うので。

  7. star より:

    >ちいこさん
    わざわざありがとうございます。
    インタビュー、GJですね!
    2人はタイプこそ違えど、極めるってところ似ていますよね。同じ感覚を持つ・・・まさにそれです!
    さいたまのやりとり素晴らしかったですよね。たしかに戦友ぽかった。

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