ＤＯＩ観戦記。

そうだ、ＦaＯＩ神戸のプレゼントＢＯＸに、風姿花伝と白洲正子の本と徒然草を入れよう！（←押しつけ）

こんばんは、今更ながら、ＤＯＩのレポです～。
１３日土曜日、夜の部です。

早朝、眠い目をこすりながら、飛行機に乗りやってきました新横浜スケートセンター。去年のＤＯＩ以来です。
中に入ると、おお寒い！周到に準備してきたコートとアイリンブランケットを羽織って観戦。場所はショートサイド。アリーナの後方です。
アイスショーはどうしても正面から見たくてロングの席を選んでおり、ショートサイドは実は初めてだったのですが、ＤＯＩのショートサイドは最高でした！
競技プロが多いからショートサイドはどうかな（やはり正面に向けてつくってあるので）と思っていましたが、とても楽しめました～。

○オープニング
シンクロチームが輪になって群舞、その後シングルスケーターの登場。
町田君が登場したとき、大変な歓声がわき起こります！
ショートサイドで美麗ルッツを決め、こちらに向かって決めポーズ☆
ああまっちー泣。
プル様の時も大歓声、ジャンプを決めた後、羽生君とハイタッチ。
羽生君はすごいスピードで滑り出し、長いイーグルから美麗３Ａ、イーグル。
美しい！その後隊列を組んで、羽生君とプル様がショートに向かって指さしポーズ。。。かっこいい！
こうやってマダムもマドモアゼルもお心を奪われたのであった。

以下、すみません、見ていて気になったスケーターの感想のみ書きます～。
細かいところはうろ覚えですので、ご容赦を汗。

○青木祐奈ちゃん「タイスの瞑想曲」
まるでバレリーナのよう。一つ一つの動きが丁寧で美しい。
すでに魅せ方を知っている～気にいったわ～☆
ジャンプも癖のない、お手本のような軸の細いジャンプ。羽生君のジャンプが憧れというのもうなずけます。
すでに体型変化きている？このまま、テクニックを保ってほしいです。
ちなみに、ＤＯＩパンフに掲載されているインタビューを見て、この子は一流アスリートだなと思いました。答えに迷いが無く、ヴィジョンがある。羽生君、本田選手にとても良く似ています。おお、この世代の女子は黄金世代再びかもしれません。

○山本草太「ポエタ」
身長がすごく伸びている！羽生君より年上に見え。。。なんでもありません。
スケートは相変わらずスルスルのびる～最後の連続高速スピンは盛り上がります。タンゴの味付けはこれからかな。とてもいいプログラム。

○無良君「黒い瞳」
ウワサのチャーリー・ホワイト振付の新ＳＰ。最後、アップテンポのところのステップがいい！チャーリーいい仕事しましたね～さすがアイスダンサー。これで、来季ＰＣＳがぐんぐん上がることを期待したいです。今までの無良君のプロとは少し傾向が違うかも。それもまたいい。

○本郷理華「キダム」
あっこちゃん振付。随所にあっこちゃんの姿が浮かぶ、アッコイズム満載のプロ。印象的な表情やポーズが多いです。ＧＰＳで見るのが楽しみなプロ。衣装が翡翠色で豪華。いつもおしゃれですなあ。

○佐藤ひろあき「ボレロ」（注：ＥＸだそう）
爆笑wwwwスタオベwwww
振付はもろにベジャールの名作、ボレロそのものなのに、本人大まじめなのに、時々コミカルな動きが入っていて笑いがとまらんww私の方面では「○ぐらつかみ」とかあったんだけどwww
コミカルな動きの前のボレロの動きが、正統派で美しいのですが、それがなおさら笑いをさそうという。
あっぱれでございますwwＧＰＳでエキシビションに招待されますように！
これは全世界に公開しなければならない不朽の名作です！

○ダイス「Bring　him　home」（レ・ミゼラブル）
このプロは今までのダイスとまたひと味違う！バレエ的なものを感じます。
ＧＰＳでぜひ演技するところを見たい、いいプロです。

○町田樹「継ぐ者」
なんと素晴らしい演技。６分近くがあっという間に終わってしまいました。
冒頭の手を広げて下ろすところは、まるで蝶が羽化していくかのように白く浮かび上がり、観客を深い森の中へ、幻想の世界に誘う効果がある。
演技は、シューベルトのピアノの音、一つ一つを拾い上げ、音そのものを表現している。助走無く突然ジャンプを飛び、ジャンプが振付の一つになっている。
ずっと、この音にひたり、町田君の演技をみていたい、すっかりその世界に入り込んでいました。
演技が終わった後は、暗闇の中、しばらく立ち上がれない町田君の姿がありました。見た目以上にハードなプロ。
会場は総スタンディングオベーション。鳴り止まぬ拍手とともに、緑の精霊は森の奥深くに優雅に去っていきました。。。。切ない。

○宇野昌麿「トゥーランドット」
シニアデビューにふさわしい、いいプロです！すみません、細かいところは覚えてませんが、相変わらず腕がやわらかく、手の動きが素晴らしい。
曲が盛り上がるところでのクリムキンイーグルも音楽にあっていて効果的。
ＧＰＳで披露されるのが待ち切れません。その前にもしかしてＪＯとか。。。。？

○エリザヴェータ・トゥクタミシェワ
ステッキを使ったお色気、エロカッコイイプロ。
ステッキを持たされた星南君が照れながら「すみません、どうぞ」と渡すところがかわいいwww曲はビートのきいたユーロテクノ。曲からしてもう好み！
胸ゆさゆさとかあったんだけどwwミーシンはリーザに何をさせたいのよwww
最後はステッキをフリながら、モデルウォークで去っていくのですが、そこがまたしびれる格好良さ。
もう～こんなプロは日本人にはムリムリ。
もう１回みたいな～。ＪＯとカーニバルオンアイスに来たら絶対見に行くよ！

○エフゲニー・プルシェンコ「カルミナ・ブラーナ」
今日は１回リンクの端にひっかかった以外はキレキレ！四方八方にオーラを放ちます～。このプロはプル様ならＯＫ。
羽生君にはどうかなと思っていたけど、「ＳＥＩＭＥＩ」と見た後は、何か違うなと思いました。

○羽生結弦「ＳＥＩＭＥＩ」
前の記事と重なるところもあるかもしれませんが。。。

この日は冒頭の美麗４Ｓ以外は４Ｔは２回とも転倒orバランスを崩し、３Ａもおてつきだったかと思いますが。。。
このプロは、とっても好みです。とても気に入りました！
冒頭の笛の音、写真にも載っているあのポーズから始まり、とにかくリンクカバーが半端ではなく、スケートの早いこと早いこと。
振付もしなやかな動きが多く、そういったところも、若竹を連想させる部分があったかもしれません。
特に最後のコレオシークエンスは、私は南サイドだったのですが、ショートの北サイドから縦横無尽に駆け巡り、体の上下の振付も多いです。。。（すでによくは覚えていない）リンク中央で大きなハイドロを描き、スピンからのフィニッシュ。
風をはらんだかのような疾走感溢れる、見ていて心が高揚するような素晴らしいコレオでした。
バトル先生でもなく、シェイさんと羽生君だからこそ生まれた、そんなコレオでした。
モチーフは確かに安倍晴明ですが、私はこのプロは、もっとスケールが大きい、安倍晴明と陰陽道を通して日本の繊細で荒々しい自然、アニミズム、能の幽玄な世界観をスケートを通して作り上げたいのだろう、そんなイメージを持ちました。
以前に晴明神社にも行ったことがありますが、そちらよりも、京都御所の雅さ、修学院離宮、嵯峨野といった日本の伝統的な風景、瑞々しい、水に満たされた風景を想い浮かべました。
独断と偏見ですが、羽生君はどこかの誰かや物語を演じるよりも、もっとスケールの大きいテーマを自分で作り上げる方が向いていると思っています。
今までのプロも良かったけど、彼のポテンシャルが窮屈に押し込められている印象が否めませんでした。。。特にクリケットに移ってからのプロは（それが養成プロなんでしょうがww）。
難しいようでいて、実に彼らしい、「彼にしかできない和プロ」だと思います。

ようやく、彼のポテンシャルを解放できるプロに出会えたような気がします。

シーズンが始まって、「やっぱ違ったわ」となったらすみませんw

それにしても、全部わかっているのでしょうね～この人は汗。
頭の中で自分を俯瞰で見ることができるんだろうな。

○フィナーレ
スケーターが群舞から離れて次々とジャンプしていくのですが、羽生君は４Ｔを綺麗に決め、まっちーはビューティフォー３ルッツを決めました♪
終わってスケーターが捌けていった後、羽生君はカーテンの中で腰に手をあてて仁王立ちしていましたww
よほど演技に納得がいかなかったのかな。
対して、まっちーは胸に手をあてながら右に左に優雅にご挨拶。
もう、見られないんだな。。。はにゅまち。
どうか、来年も町田君が招待されますようにと祈らずにはいられません。
貴重な人材なのですから、来年もぜひお願いします！
最後は一人羽生君が出てきてご挨拶。いよっ座長！

今回のＤＯＩ、去年も良かったけど、特にジュニアの子がハイレベルで、日本のフィギュア界の未来は明るいと思わせるいいショーでした。

羽生君の新プロはきっとＦaＯＩで披露されると思いますが、期待しています！
きっと素晴らしいプロになると思います。

※コメントは明日以降お返ししたいと思いまする～。しばしお待ちを。